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2分で読める子育てエッセイ№769『2人分』

ある日小6の娘が、学校の授業であったことをカワイくグチった。
それは家庭科の調理実習のこと。主菜は玉子料理、副菜はサラダかナムルの好きな方を作ることになったらしい。
班で話し合い副菜を選び、材料をノートに書き写し、手順を確認した後、野菜を洗う、卵を割るなどのタイムスケジュールを組む作業をしたという。
「いつも主婦は当たり前に一通りやっているけれど、こうやってみると結構大変な作業をしているのね」
と改めて気づいた。

そしてちょっとした事件は、材料をノートに書き写したときにおこった。
「材料を1人分だった場合と、2人分だった場合をノートにそれぞれ書くように言われたから書いたけど」
と前置きした娘。
「1人分で塩コショウ少々だったときに、2人分は塩コショウ、何てかいたらいいの?」
班で話し合うと『小』になるという意見と『少々々』になるという意見。さらに一体どれくらいかさっぱり分からないけど、聞いたことがある『適量』という言葉が出てきたらしい。
最終的には先生に「少々です」
と答えを貰ったと言っていたけれど『ひとつまみ』を含め、メッチャ分かりにくいだろうなと思った。なので食べては薄い、食べてはしょっぱい!と確認できる味見用をたっぷり用意して欲しいな~と重った。

その後、調理器具を確認して、ようやく来週調理実習することになったと娘は、ため息をついた。
「1時間の調理実習をするまでに5時間も準備したんだよ? そんなに時間要る?」

ひょ~っ!5時間?
話だけ聞いていると、あっという間だったけど、調理実習するまでにそんなにかかったの? 慣れていない調理実習だから丁寧に時間をかけたのかな。準備は大切、怪我をしないように確認も大事。
でもこのペースで食事を作っていると、朝ご飯は朝のうちに食べられない。さらに1日3食は、ほぼムリだな~と思った。

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