んけんけ

自由に書いてます。

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  • 水たまり

    自分が作成したノートの集まりです。

最近の記事

殺文句

僕から離れた女の子はみんな多分、今幸せだと思う。 AちゃんもBちゃんもCちゃんも 皆彼氏ができたり結婚したり、夢を追いかけたり、仕事に打ち込んでいたり、趣味があったり、 みんな僕の目を見て 「好き」 「ずっと一緒」 「今までもこれからも一番好き」 「絶対忘れられない」 そんなドラマや小説で出てきそうな言葉を言っていた。 僕は信じられなかった。 『どうせ、そう言っても離れられるし、一番なんてことないんだ』 そう思ってた。 実際そうなった。 多分、僕のことは忘れた

    • 文字でしか伝えられないから

      僕はよくバンドの音楽を聴いて、ライブに行く。 自分自身もそうだけど、 自分の色々な感情を揺さぶられる。 恋愛、仕事、夢、出会い、別れ、 色々ある人生で歌に背中を押してもらえたり、手を差し伸べてもらえたり、 きっとそういう人は多くいると思う。 ライブに行かなくても、音楽をスピーカー越しに聴いてるだけでもいい。 ライブに行ってバンドマンが言っているセリフや言葉に心を震わせられることもあると思う。 僕はそのたびに、 自分もそんな人になりたいと思う。 でも自分はバンドマン

      • 25歳の目的地

        自分には何もない。 人に自慢できるような才能も 人に認められるような実力も そして何かを追い続ける気力すらもない 毎日朝9時に出社して、ほどほどに残業をして21時に帰る毎日 ステージの上でギターをかき鳴らすあいつや 雑誌の写真に写っているあの子、 Youtubeで人気者になっている友達、 起業して社長をやっている先輩、 独立して自分の店を持っている同級生、 結婚して幸せな家庭を持って頑張っているあいつ SNSでそういう”何か”を見るたびに 「自分も何かにならなきゃ

        • 紆余曲折あっても

          もうしばらく経つのに忘れられなくて連絡をした。 たぶん、とても迷惑だったと思う。 でも連絡をした。 「クズ」とか「愛されてると思えない」とか そういうことを言わせてしまったのは自分だから、ことごとく自分勝手だと思う。 いや、でもこれでも色々ある中ちゃんと愛してたんだぜ。 嘘じゃないよ。 君からすれば軽い愛だったかもしれないけどね。 だから一応、そういうこと言われてちゃんと傷ついたよ。 ごめんってその時は言ったけど。 連絡したからと言って戻れるとか、また好きになって

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        • 水たまり
          17本

        記事

          春という季節

          SNSのアカウントを作り替えた。 作り替えた理由は別に些細な理由で、単純にめんどくさくなったから。 ただ、作り替えて真っ新な状態で始めるのも退屈だし、 消す前のアカウントのフォロー欄を見て仲の良かった人だけをフォローしていく。 電車の移動中にはちょうどいい暇つぶしにもなる。 「この人はこの前好きな音楽で盛り上がったな…」 「この人は会ってご飯行ったな…」 フォロー欄を見返していると、なんだか部屋の片づけをしながら思い出に耽るようで楽しい。 あらかた仲の良い人をフォロ

          春という季節

          愛と金

          ベッドしかない部屋でタイマーが響く。 「じゃあ一緒にお風呂行こうか」 好きでもない女を抱いて精神をすり減らす毎日。 財布が分厚くなるにつれて、心が瘦せていく実感があった。 『私のこと好き?』 「大好きだよ」 最初は出てこなかった言葉も今となっては小学生の時に覚えた九九の答えのようにスラスラ言えるようになった。 高校生の頃とか大学生の頃って女の子と手を繋ぐだけで胸がいっぱいになったのにな。 「好き」とか恥ずかしくて言えなくて、言おうとしても噛んでしまうくらいうまく

          自分のことだけは愛し続けなきゃね

          誰に馬鹿にされても、何があっても自分だけのことだけは愛し続けていかなきゃいけない。 死にたいと思うことがあっても何があっても、 自分の一番の理解者で、自分の一番の味方は自分なんだから。 小学生の頃から母親に否定され殴られて生きてきた。 中学生の頃はお調子者キャラだった自分が目を付けられて、「お前嫌いだから死ね」と言われていた。 高校生の頃は好きな子にLINEのスタンプをプレゼントして、女子からガン無視されるくらい嫌われた。 大学生の頃は打ち込んでいたものを馬鹿にされて、

          自分のことだけは愛し続けなきゃね

          全部無かったことに

          君のことが本当に好きだった。 大好きだった。 間違いなく。 本当に結婚すると思ったし、将来のことも勝手に考えてたよ。 今となっては馬鹿みたいだけどね。 一緒に死ねるとも思ったよ。 寝ても覚めても、ずっとずっと考えてたし、 生活が君中心になるくらい好きだったんだよ。 君がいたから辛いことも頑張れたし、耐えられたんだよ。 嫉妬したり、他の人が~って心配してくれたけど、 君以外見えなかったよ。君しかいなかったよ。 そのくらい大好きだったよ。 だからこんな好きだったのに

          全部無かったことに

          1人になりたいそんな夜

          文字を打っては消し、打っては消しを繰り返して 自分が何を書きたいのかも分からなくなって、白紙のページを眺めて数時間。 何も思いつかない。 そういえば前に「あいつってポエマーなん?(笑)」って人伝いにだけど馬鹿にされていたことを知ったことがある。 あー、自分が考えたところで馬鹿にされるんだよな。 そういえば今まで何をしても馬鹿されたなぁ。 ベース始めた時も「どうせすぐやめてるよ(笑)」とか、被写体の写真をあげた時も小馬鹿にするように笑われたり、 というか人に舐めら

          1人になりたいそんな夜

          2024

          2023年が終わって、2024年という新しい年が始まった。 自分はもう26歳の年になる。 いつからか年を取りたくないと感じるようになり、 それが大人になりたくないという意味から、若さが無くなるという焦りに変わっているのを我ながらすごく感じる。 大学を卒業して社会人になったとき、 新宿のオフィスタワーを見上げて「社会人か…」と大人の仲間入りをしてしまったという辛さとともに、どこかしらで「どんな大人になるんだろう」という期待をしていたと思う。 あの時はまだ若かったんだと今

          海に沈んで

          世間はクリスマスで浮足立っていて活気で溢れている。 クリスマスという行事が一切関係ない今の自分でも不思議と明るくなってしまう。 クリスマスは誰とも過ごすことなく、 年越しに向けて部屋の掃除をしていた。 掃除をしていると捨てきれなかった元カノの手紙やらなにやらが出てきた。 「うわぁ…」 未練やら後悔やら、思い出やら、 色々な感情と記憶が蘇ってきて何とも言えない気持ちになった。 ただただ心臓がキュッとなる感じ。 自分には未練や後悔とか、そういうことを思う資格はないん

          海に沈んで

          番狂わせのような恋を

          前まではとにかく恋愛体質だった。 すぐに人を好きになった。 自分に興味がありそうな言動取られたらすぐ気になっちゃったし、 好きなんて言われたらずっと考えちゃうし、 身体を重ねてしまったらずっと一緒にいたいとか思っちゃうし、 そして好きになったらとことん好きになった。 四六時中相手のことを考えるし、LINEも既読になっていないか確認しちゃうし、スマホの通知が来たら好きな人かも!と思って見ちゃうし、 挙句の果てには好きな子を考えて一人で果てる始末だし、 今はそんな頃に戻り

          番狂わせのような恋を

          音楽に救われた日

          死にたい 本気でそう思った日があった。 今まで生きていて、”死にたい”というワードを口にしたことは多々ある。 好きな子に振られたり、バイトで失敗したり、 けどそれは口にしているだけで心の底から思っていることではなかった。 ただあの日は本気で死にたいと思った。 その日は仕事があって、帰り道に急にきた。 いや、今まですでに限界だったのかもしれない。 人間関係や仕事、現在の自分への不満や焦り、将来の不安 色々なことが重なって仕事帰りに寄った松屋で涙があふれそうになった。

          音楽に救われた日

          離れていった君へ

          君が僕から離れていった 好きな人ができていた 彼氏ができていた 「あぁ、これから僕に見せていた笑顔はもう別の男に見せるのか」 なんて考えて心臓が痛くなった日もあった 君がSNSに載せる彼氏の匂いを嗅ぎながら頭を痛めている時もあったし、 君を忘れるために消したはずの写真が、かえって辛くなって頭から消えてくれなくて、 君とよく行った場所に行けば会えるかな なんて思って行けば男と歩いている君を見かけて自爆したり、 君が僕のことをどう思っているかは知らない 忘れているだろ

          離れていった君へ

          僕は1度死んでいる

          大学2回生の冬、 ロードバイクの大会で結果を残したかった僕は寒い冬の山で登坂を上っては下ってトレーニングをしていた。 ロードバイクは下り坂でも相当な速度が出る。 かなりの速度で下っているときに転けた。 転けたときの記憶はない。 思い出せるのは恐らく転ける前の20秒前で、その次に思い出せるのは地面に横たわっている時だけ。 鎖骨は折れて、手も脚も擦り傷や切り傷でぐちゃぐちゃになった。 ヘルメットは酷く割れていて、多数の小石が突き刺さっていた。 一歩間違えれば自分の頭がこ

          僕は1度死んでいる

          髪を切った

          髪の毛を切った。 伸びていた髪の毛は鬱陶しくて、乾かすのもめんどうで、何かを思い出してしまいそうで嫌だった。 未練がましい自分はいまだにSNSを覗く癖がやめられなかった。 投稿は無く、24時間で消えるストーリー投稿だけがあった。 君の横には髪を伸ばした人が横にいて、楽しそうな写真が投稿されていた。 だから、髪を切った。 いまだにSNSを見る癖をやめたくて、 いまだに君を思い出すのをやめたくて、 髪を切れば未練も気持ちも過去も無かったことにできると思ったから。 自分

          髪を切った