記事一覧
フリーランス新法に関する覚書
1.はじめに 下請法が規制を及ぼす4類型以外の取引を行うフリーランスと資本金1000万円以下の事業者と取引を行うフリーランスについては下請法のような法整備がなされておらず、法的保護が薄くなっていた。
そのため、フリーランスと事業者との間で、業務内容に関する認識の齟齬、報酬不払いや報酬の支払遅延等、様々な取引上のトラブルがしばしば発生し、フリーランスが不利な立場に置かれることが多いにもかかわらず
【日記】ブロックチェーン公開講座を受講してみた①
1.ブロックチェーン公開講座の参加の経緯等こんにちは。今回は日記のようなものです。
私、藤原は4月9日より東京大学で開講されているブロックチェーン公開講座に参加させていただいております。
Web3に関心を持ち、更には身銭を切ってクリプトに投資してみたり、Defiのサービスを利用してみたり、色々勉強したり体験したりしているものの、それらを支える技術であるブロックチェーンについてぼんやりとしか分か
弁護士藤原尚季の自己紹介
簡単に自己紹介します。
名前 藤原尚季(フジワラナオキ)です。
職業 都内の法律事務所に勤務する弁護士です。
経歴 兵庫県出身です。
2018年に関西のロースクールを卒業し、その年に司法試験に合格しました。
そして、1年間の司法修習(72期)を経て、2020年1月より都内の事業会社にてインハウスロイヤー(企業内弁護士)としての勤務を開始しました。
その後、2021年3月に一専門家
【司法修習】民裁起案の型
以下でお示しする民裁起案の型は、私が司法修習生(72期)だった頃、講評後に起案を書き直し、教官にみてもらってOKをもらったものなので、参考になるかと思います。
ただし、起案の型も不変のものではなく、「このように書くべし」という起案のスタイルは変動する可能性はありますし、問題によっては下記の型を選択することが適当でないこともあり得ることをご了承ください。
主張整理に関する設問第1 小問
外部送信規律に関する覚書
1.外部送信規律導入の経緯 令和4年6月13日、電通法の一部を改正する法律が可決・成立し、同月17日に公布された。令和5年1月16日には、電通法施行規則等の一部を改正する省令が公布された。
そして、改正電通法等は令和5年6月16日に施行された。
この改正により新たに外部送信規律が導入された(電通法27条の12)。外部送信規律はCookie規制と称されることが多いが、規制対象はCookieの場
義務内容から整理する電気通信事業法
はじめに 今日、事業者の大半が自身のビジネスにIT技術を活用しており、登録・届出やいわゆるCookie規制等、電気通信事業法(「電通法」)の規制が適用されるか否かを検討する必要があります。
この点、電通法には、一定の事業者について主に次のような様々な義務が設けられています。
①登録(電通法9条)
②届出(電通法16条1項)
③通信の秘密(電通法3条)、検閲の禁止(電通法4条)、外部送信規