見出し画像

空の便箋、空への手紙


今日は妹の誕生日だ。

9月6日。本来なら28才のはずだった。

この時期が近づいたからか、ある歌詞が脳内で繰り返し再生される。

『空の便箋、空への手紙』

読みかけの本からこぼれた
古ぼけた一枚の手紙
宛先と切手を添えるだけの
受け取り手のない 可哀想な手紙

「元気ですか?」
「変わりないですか?」
「そちらには少し慣れましたか?」
「出会いから丸一年ですね。」
「慣れない手紙は少し照れますね。」

その先が読めないの 滲んで読めないの
色褪せるのが怖くて 筆を走らせる
バカな私を見て あなた笑うかしら?
それとも一緒に泣いてくれるかしら?

あの日あなたを奪った アスファルト
菊の花束 謹んで添えた手紙

さよならも言わないで 消えてったずるい人
残された私 壊れた映写機みたい
我がままで 強がりで でも優しくて 繊細な
あなたを忘れない 映し続ける


これは昔ビジュアル系だったシドというバンドの歌の歌詞だが、思春期の時はこの歌詞を見てこんな巧みな言葉を使った詩は決して書けないと思っていた。

読書を毎日するバンドマンが書いた歌詞だが、今やメジャーデビューしボーカルは今や作詞家にもなっている。

この世界観を歌詞やパフォーマンスで作れるのがすごいなと思っていた。

私はまだこんな文章は書けないかもしれない。

それでも表現者になれているだろうか?

いつかここまでの表現者になれていたらいいな。



応援して頂きましたら、誰にも被らない記事を書いてお返しさせて頂きます。また、書いてほしいジャンルの記事がありましたらサポート頂ければ挑戦してみます。どうぞよろしくお願いします😊