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小説好きを隠しても周りにも小説好きが集まっているもの

私は普段実生活で小説が好きとか小説を書いている話はずっと言わなかった。

そんなある時、親友に「作家の集まりに入って1話を少し書いてみた」という話をした。

親友は、何を言うかと思えば
「あたしも書いてたよ。それも、もう5年前。」
「え、一回も言ってなかったじゃん!」
「だって聞かなかったじゃん」

私の親友は聞かれないと自分の事は話さない主義だ。つまり、私ばかりが喋っている。
「どんなの書いてたの?」
「んーちょっと過激なシーンも入れたかも。入れなくてもいいんだけど、入れたらビュー数が伸びるんだよね」
「ビュー数そんなに違うの?」
「全然違うよ」
親友はアルファポリスというページをめくるごとに収益が発生するサイトで恋愛小説を書き終えたことがあるようだ。
「でも、小説はもう書かない。イラストか漫画の方にいく」
小説はもう疲れてしまったようだ。

今度は彼に言ってみた。
「小説を書いてみようと思う」
「無理だと思うよ」
そりゃ、そーだよな。と思った。

後日、テレビで作家さん達が会話する異世界スペシャルというものを見た。内容は、作家さんが異世界のアニメの1話を見て話しをするというものだった。

私は日々の生活に急かされ番組3本中1本一緒に見たのだが、彼の話が止まらなかった。
「私より熱心だね」
「昔小説書こうとした時があってブログに少し書いてた時があったんだ」
「どんなの?」
「塗装したガンダムの模型を動かしてストーリーを作るの。その小説」
「余計難しくない!?」
「そう。だから、無理だった」
こんなオリジナリティー溢れるパターンもあるのか。その後、私が風呂に入ってる間に彼は作家スペシャルの番組をすべて見て饒舌になっていた。

実はもう1人いる。

私の友人だ。ある日こう言ってみた。
「私の周りは小説書いた事がある人が多いんだよね」
その子は無言になり、違う友達が「すごいねー!」と言って話し続けてくれる。
私はその子にとって興味ない話だったのかなと思った。
「実は私も作ったことあるんだよね。なちそのこと知ってるのかと思った。びっくりした」

びっくりしたのはこっちだ。なんせこれで3人目だ。
「どんな小説?」
「惑星の話とかSFとか」
「惑星、、?」
「昔惑星の本とか読んでたんだよね。昔読書の時間とかなかった?」
「学校で?」
「ううん、家で」
「学校ではあったけど家では親に読まされてた昔の偉人シリーズくらいしか読んでないな」
「家でそういう時間があったんだよね。だから惑星の本とか色んな本を読んでたな」

こんなに近いところに小説を書く人が集まってたんだ。
小説を書く人の周りには自分で宣言しなくても小説を書く人や書いてた人が集まるのかな。

類は友を呼ぶ。

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