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自己紹介代わりの

私の好きなもの。 みかんを始めとするフルーツ全般。 ツヤツヤの白米。 ミスドのオールドファッションハニー。 味仙の台湾ラーメン。 キンキンに冷えたビール。 セブンのコーヒー。 苺味のアイスクリーム。 コメダのモーニングと赤いソファ。 運転中に聴く音楽とラジオ。 空いた時間に立ち寄る本屋さんや図書館。 高層道路のサービスエリア。 古着屋さんでの試着。 ちびっ子だけが似合う特権を持つ、動物の帽子や不思議な柄の服。 ストレンジャーシングスでダスティンとスージーがThe Never

    • 同期のZINE

      超ーーー久しぶりに自分の読みたいものが読めた。 4月1日に入社してからというものの、最近はずっと自分の意思で読みたいものを読めていなかった。 研修で毎朝提出するワークのために通勤電車の中で日経新聞を読み漁って、帰宅後や週末も先輩から教えてもらった業務に関する書籍を読む日々。 決して嫌々やってるわけじゃなくて、自分の知識量が圧倒的に足りていない自認があるから前向きに取り組んでいるし、わからないことがわかるようになる感覚は楽しい。 ただ、「学び」としての読書じゃなくて、「

      • 新社会人!がんばるぞー! いっぱい本読む時間作れたらいいな!

        • 己のためにカツを揚げろ

          久々に映画館で、映画を観る時間を作ることができた。 役所広司さん演じる、渋谷の公共トイレの清掃員の日々を映した120分、PERFECT DAYS。 ドラマティックな起承転結はなく、 毎日淡々粛々と、朝起きて歯を磨いて、植物に水をやり、缶コーヒーを買って、公衆トイレを磨き上げ、写真を撮り、いつもの居酒屋でいつものメニューを頼み、夜眠りにつくまで古本屋で購入した本を読む日々の積み重ね。 自分で自分を満たす術を知っている大人って、こんなにもカッコイイのか、と思った。 あまり

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          『下北沢について』吉本ばなな

          四月から、関東で住む家が決まった。 会社の最寄り駅まで30分で行けて、 まるで私の地元かのようなローカル感があって、 駅から家までの道のりに一通り揃った商店街があって、 日当たりが良くてコンロが三口もあって、 内見してすぐに気に入って契約した。 契約時に担当のお姉さんとは別に、 宅建を持っているという人が登場して なんだか難しい説明をたくさんしてくれたけれど 全然わからなかった。 「これってこういうことですか?」と発言したら 「違います」と一蹴されて、泣くかと思った。

          『下北沢について』吉本ばなな

          『風の歌を聴け』村上春樹

          明けましておめでとうございます。 2024年一冊目の読了本は、村上春樹さんのデビュー作、『風の歌を聴け』。 ずっと読みたいと思っていた本で、 昨年末に足を運んだ古本市でゲットした一冊。 古本市には思ったよりもたくさんの人がいて、 真剣に本棚を覗き込む背中を見て、紙の本を読む人がこんなにもいるんだ、と勝手に嬉しくなった。 点々と広げられた本棚を行ったり来たりしながら選んだ本たち。 旅先で立ち寄った本屋さんや、訪れた本のイベントで購入した本たちには買った時の思い出も付随

          『風の歌を聴け』村上春樹

          夢見ることからすべては始まる

          小さい頃大好きだった映画とティモシー・シャラメの素敵コラボ、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』観てきました。 原作を買うくらい好きな映画、 『君の名前で僕を呼んで』の主演を務めたティモシー・シャラメが演じる、若き日のウォンカ。 チョコレートへの夢と情熱がいっぱい詰まったミュージカル映画。 ウォンカが否定されたり貶められたりしても、 常に明るく前向きでチョコレートが大好きな世界観を崩さないところに、とっても元気づけられる。 鑑賞中に知ったけれど、 私の留学先のオッ

          夢見ることからすべては始まる

          すべてのはみ出し者に贈る

          ずーっと観たくて、でもサブスクになくて、 レンタルしようと思っていた映画『ゴーストワールド』。 リバイバル上映で映画館で観れて嬉しい! 姉の仕事終わりに待ち合わせて、ご飯をもりもり食べてビールを飲んで、レイトショーを観に行った。 感想、最高でした❗️❗️ 世の中の全てのことに対して中指を立てて、"F**k off!"と叫ぶイーニドとレベッカ。 周りは皆バカばっかりで、カッコつけるのもダサいけれど、自分は特別な何かになりたい。 素直になれずに、自分が出したトゲに自分自

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          『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』小原晩

          先月、母と姉と京都に行った。 朝イチで豆大福を買いに行き、近くのベンチで食べて、京都の町をぶらぶらとし、夜は先斗町で水餃子を食べた。 京都は、いつ行ってもイイ。 私は1年に少なくとも2〜3回は訪れるほど、京都の町が好きだ。 終わりの期限がきちんと定められた大学生活を、京都で過ごせば良かった、と半分くらい本気で後悔している。 豆大福を二個食べた後バスに乗って向かった、恵文社一条寺店。 本と雑貨がずらりと並べられ、暖色の明かりが灯る本屋さん。 私は小一時間ほど本棚と本

          『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』小原晩

          『僕の姉ちゃん的生活 明日は明日の甘いもの』益田ミリ

          大好き益田ミリさん☺️ ほとんどの作品を持っているし、何回も読み直している。 優しい絵柄と、クスッと笑える台詞や人間の中の率直な感情。 益田ミリさんの作品はどれも、大丈夫だよ、と優しく背中を押してくれて、頑張りすぎないでね、と寄り添ってくれる。 そんな益田ミリさんの作品の中でもユーモアに寄っていて、姉ちゃんにハッとさせられる『僕の姉ちゃん』シリーズ。 松本に家族旅行に行った際に、泊まった宿で読了。 温泉気持ちよかったな〜 素直でおっとりとした弟の順平と、しっかりもの

          『僕の姉ちゃん的生活 明日は明日の甘いもの』益田ミリ

          『もぎりよ今夜も有難う』片桐はいり

          「しんかんせんは、うんてんしゅさんがうんてんしてるの?」 「ながれぼし、みえないね」 「みえないね」 アパレルのバイトで朝7時半から17時まで働いた後に、彼氏に会いに行くために飛び乗った新幹線の中で、後ろの席から聞こえてきた会話。 お母さんと、小さな子二人。 新幹線を運転する仕事があること、流れ星はそんなに頻繁には見られないこと、そもそもこの暗闇は夜空じゃなくてトンネルであることなど、この子たちにはまだ知らないことだらけで、無邪気な目で見られる世界を通じて交わされる会話に

          『もぎりよ今夜も有難う』片桐はいり

          この世界で生きていくために

          朝井リョウさん原作の映画、『正欲』を観ました。 個人的には、原作を読んでから観るのがオススメです。 LでもGでもBでもTでもQでも、ない。 明日生きていたい人のために作り上げられた世界で、自分の存在を「あり得ない」と言われた二人がベッドの上で抱きしめ合い、「ここにいていいんだって思える」と呟く。 多く作りすぎた卵焼きを分けながら、一緒に朝ごはんを食べる。 誰も独りでいないといい、と願う。 この世界で生きていくために。

          この世界で生きていくために

          『ポイズンドーター・ホーリーマザー』湊かなえ

          久々に湊かなえさんの著書を手に取った。 直訳すると「毒娘・聖母」。 題名とウラスジに惹起されて、ブックオフで購入した。 小学生の頃は、赤川次郎さんのミステリーを片っ端から読み漁っていた。 殺人やシリアスな要素を携えるストーリーでもどこかコミカルさが滲むサッパリとした文体で、張られた伏線の回収だったり、ユーモラスなキャラクターたちのおかしな行動だったりに夢中になってページを捲っていると、いつもすぐに読み終えてしまった。 湊かなえさんの書物を初めて手に取ったのは、中学生に

          『ポイズンドーター・ホーリーマザー』湊かなえ

          『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』島本理生

          実は、この本を手に取るのは二度目だ。 一度目は、姉に借りて。 二度目は、長い夏がようやく終わり、読書の秋・食欲の秋が到来した、10月。 食思が刺激されるような本が読みたくなり、何か良い本ないかな〜と出向いた地元の図書館で再会した。 私の地元の図書館では、 通常借りられる冊数の上限は6冊に設定されているが、貸出カウンターに「10月は、10冊まで借りられます」と張り紙がしてあって、なんだか嬉しくなった。 私は、お気に入りの本を何度も読み返す習性がある。 ふとした時に「あ、

          『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』島本理生

          『砂漠』伊坂幸太郎

          本書の解説を手掛けた吉田信子さんによる、「大学生活とは」における見解である。 私はこの意見に、大賛成だ。 近年は就職活動の早期化に拍車がかかり、大学1、2年の頃からインターンに参加する学生が増え、「早期選考」なんてものも存在する。 早い段階で「就活に有意義な活動」に取りかかり勤しむ人たちに、すごいなあと思いこそすれど、私は自分自身が「それがしたい」とは思わなかった。 インターンなんて、大学を卒業して社会に出たら、国民の義務を果たすために否が応でも40年近く働くというの

          『砂漠』伊坂幸太郎

          『東京百景』又吉直樹

          10月2日の月曜日、私は東京へ行く。 内定先の会社の、内定式に参加するためだ。 私が来春から所属する会社が執り行う内定式は、 受身型ではなく、内定者たちが主体性を持って参加する。 4〜5人一組のグループになり、定められたテーマに沿った創作物を、内定式当日に4分間の中で発表するのだ。 私は内定先の人事の方から8月にその旨を聞かされた時、「正気か?」と思った。 時はもう既に8月で、内定式は10月。 まだ会ったこともない、日本国内各地に散らばった「内定先が同じ」というカードだ

          『東京百景』又吉直樹