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🎩名探偵クノウの苦悩【短編小説】サクッと1分ショートショート!


私の名は、久能(クノウ)。

探偵を生業としている。

私には名探偵の素質がある。

なぜならば、私は犯罪者を見抜く特殊な能力が備わっているからだ。

それは突然に私に身に付いた能力だった。

ある日、近所で通り魔殺人が起きた。

私は野次馬根性でその現場に行った、テレビ中継や沢山の野次馬たちが、その現場に集まっていた。

その中で、一人の男が体に黒いモヤのようなモノを纏って立っている。

どうも、その黒いモヤが見えるのは私のみのようだった。

不思議な感覚に陥ったが、その男の顔だけははっきりと覚えた。

後日、ニュースサイトであの殺人事件の犯人が捕まった。

その犯人とは、あの黒いモヤを纏った男だった。

犯人は現場に戻って来るとは、まさにその通りなのかもしれない。

そのとき私は、自分のこの特殊な能力に気付き、探偵を生業としようと思った。



しかし、10年経っても殺人事件など、身近で起きない。

小説・ドラマ・漫画など、探偵をモチーフにした作品は数多くある。

その主人公は身近な所で、必ずと言っていいほど事件が起きる。

しかし、現実では殺人事件などのショッキングな出来事など起きない。

そんな事に遭遇することなど、一生に一度あれば良いくらいだ。

私は自分のこの特殊能力を活かせる事なく、生活費のため今日も浮気調査や猫探しをしている。

最近、思うことがある……。

……転職しようかな。


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最後までお読み頂き、ありがとうございました💖

「名探偵クノウの苦悩」は探偵モノの主人公は、どうしてそんなに殺人現場に遭遇するのかなと思って書きました🌟

今後もガンバっていきますのでスキ・コメント・フォローなど頂けますと励みになります❗❗

まだまだ、note初心者ですが、皆様の喜んでもらえる作品を作りたいと思います💖

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