書評「メンタルトレーナーが教える子どもが伸びる スポーツの声かけ」(辻秀一)

ふと図書館で目にとまった本を読んでみました。

本書「メンタルトレーナーが教える子どもが伸びる スポーツの声かけ」は、「スラムダンク勝利学」という本で、スラムダンクから学べる「勝つための心理学」について書いた著者が、スポーツを通じて、子どもにかける「言葉」の大切さ、そして、どんな言葉をかけたらよいかを説明した書籍です。

今にできること集中しよう

本書が伝えているメッセージは、たった一つだけです。

それは、「今にできること集中しよう」というメッセージです。

本書では、スポーツで想定される様々な状況をもとに、どのように子どもに声をかけたらよいか紹介しているのですが、どんな状況においても、声かけするときに共通しているのは、今の自分が置かれている状況に集中することを促すメッセージです。

僕はスタジオジブリの鈴木敏夫さんの著書やPodcastが大好きで、よく読んでいるのですが、鈴木敏夫さんは常に「今ここ」に集中するようにしてきたとおっしゃってます。大きな夢や目標を見据えるのではなく、今できることに集中し、真剣に取り組むことが道を切り拓くのだと、鈴木さんは口癖のように語っています。

なお、鈴木さんのメッセージやスタジオジブリの作品が伝えているメッセージが、禅の教えに通じるところがあるということで、こんな本も出ています。

「コントロールできること」と「コントロールできないこと」

人には「コントロールできること」と「コントロールできないこと」があります。他人は自分自身ではコントロールできませんが、自分自身のことであれば、他人よりは自分の意志でコントロールできるからです。

ちなみに、フェンシング・フルーレ日本代表のアナリストを務める千葉洋平さんと話をしていると、しょっちゅう「コントロールできること」と「コントロールできないこと」を分けて考える、という話が出てきます。トップアスリートが戦う現場では、当たり前の考え方なのかもしれません。

問題を解決するには、まずは「自分でコントロールできること」に注力すること。当たり前のことですが、大人は子どもに対しては過剰に期待しがちで、「コントロールできる」と思いがちですが、自分の子どもであろうとも、1人の人間であることを忘れずに接しなければならないと、本書を読み終えて改めて感じました。

本書は、子どもに対するコミュニケーションだけでなく、人生を生きる上でも大切なことを教えてくれる書籍です。

今できることに集中する

僕も改めてその大切さを学べた書籍でした。


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西原雄一

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