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ベビーカステラ屋のお兄さん、ありがとう。

どうも西尾です。

今日の大阪は晴・最高気温19℃の予報(Yahoo!天気より)で、すごく暖かい1日となりそうです。

その分、花粉もいっぱい飛散するのでしんどいところでもありますが。

桜の開花も楽しみです。


ベビーカステラ屋のお兄さん、ありがとう。

駅前のベビーカステラ屋にて

最寄駅。

皆さんのお家の最寄駅はどこですか。

お家の直ぐ近所、歩いて数分のところ。

歩いて15分くらいのところ、いやいや、歩いたら30分以上かかるところ。

住む地域によって様々だと思います。

私の場合は大阪市内に居住しておりますが、一番近い最寄駅は歩いて数分の場所にあります地下鉄の駅です。

ただし、JR線を利用しようと思うと、JRの最寄駅は歩いて15分程のところにあります。

地下鉄に乗って途中駅でJRに乗り換えするという方法もあり、こちらの方が楽なのですが、少しでも身体を動かす機会を取り入れた方が健康にも良いと思い、JRを利用する時は歩いて最寄駅まで向かいます。

帰宅時も同じく、JRを利用した時は最寄駅からお家まで15分程歩きます。

先日、JRを利用しました。

夜の9時頃に最寄駅に到着しましたので、そこからお家まで15分程夜道を歩いて帰るのですが、最寄駅に到着した時、改札口を出るとすごく美味しそうな匂いがしてきました。

時間も夜9時を回っており、お腹も腹ペコ。

何だろうと思い、その匂いに誘われて歩いていくと駅前にベビーカステラ屋さんが。

ベビーカステラ屋さんと言っても、お祭りなどでよく目にするタイプの屋台では無く、軽トラックの荷台を改造した小ぢんまりとした可愛らしいものです。

時間も時間でしたので、駅の利用客も疎らになっており、スーツ姿の男性が一人だけ並んで注文しておりました。

男性から少し離れたところから見ると、「カステラ200」の文字が見えました。

お腹が空きすぎて頭が働いていなかったのでしょう。

「カステラ200」という文字を見て、200円で購入できると思ってしまい、男性の後ろに並びました。

3月といえども夜は冷えます。

手袋をして上着のポケットに突っ込み暖をとります。

カイロを持ち歩くべきでした。

時折吹いてくる夜風が冷たく、さらに体が冷えました。

でも、その風と共にベビーカステラを焼くいい匂いが漂ってきて、ますますお腹が空いてきます。

パトカーのサイレンが聞こえてきたので辺りを見廻したり、電車が到着するたびに改札口から吐き出されてくる人たちを眺めてみたり。

他の人たちも匂いに誘われてこちらを見ますが、足早に去っていきます。

男性が購入し終わり、やっと私の番になりました。

メニューに目を移し、先程見た「カステラ200」を探しました。

でも「カステラ200」は無く、代わりにあったのは「カステラ2000円」。

そう、私が目にした「カステラ200」は「カステラ2000円」の表示のことだったのです。

私の前で購入していた男性に隠れてしまい、よく見えていなかったのですが「カステラ200」ではなく「カステラ2000円」が正しかったのです。

私の頭の中では200円と決めてつけておりました。

でも時既に遅し。

改めてメニューを見てみると小袋(15個)が500円。

量が増えていくごとに中袋1,000円・大袋1,500円・特大2,000円。

となると小袋だな、となり小袋を注文。

特大を頼んでも一人じゃ食べきれない。

帰ったら晩飯もあるし、小腹を満たせればそれで良かったのです。

「小袋の15個ください。」

「焼き上がりまでお時間頂戴するのですが大丈夫ですか?」

「いいですよ。」

また待つことになりました。

その間も電車が到着すると人が出てきます。

私の後ろに女性のお客さんも一人並びました。

カステラを焼いている匂いは何とも言えません。

お腹が空いている時に食欲を唆る美味しそうな匂い。

外はカリッと、中はフンワリ柔らか、出来立てホヤホヤ。

そんなことを想像しながら待ちます。

定員さんを見てみると、若い兄ちゃん、いやお兄さん。

見た感じ20代前半〜中頃くらいでしょうか。

私と同世代のお兄さんだと思います。

手際良く紙袋を準備したり、鉄板に油を塗っていきます。

油の量が少なかったのか、同じ箇所を二度塗り。

カステラ生地を熱々の鉄板穴に垂らしていきます。

ほいっ、ほいっ、ほいっ、ほいっ、ほいっ…と順に垂らしていきます。

そして布巾を手に持ち、手早く鉄板を閉じる。

上手い。

私もやってみたい。

やはり最初は難しいのだろうか、慣れるまでどれくらいかかるのだろうか。

鉄板は熱くないのかな。

これで熱々のカステラが食べれる、かれこれ数年振りかな。

などと、お兄さんの一挙一動に注目して頭の中で妄想ワールドを繰り広げます。

少し気になったのが、お兄さんは何かの音楽か動画をスマホで流しておりました。

あれは一体何だったのか。

でも、ああやって好きな音楽を流しながら出来るのは良いなと思いました。

私なら何を流すだろう。

『恋する惑星』で店員フェイが大音量でThe Mamas & The Papasの〈California Dreamin'〉を流し、曲に合わせながら接客?をします。

私もそれがしたい。

そんなことも妄想した。

そうこうしているとカステラが焼き上がり、お兄さんは鉄板を開けて、また手際良くカステラを穴から落としていきます。

落としたカステラをアルミかスチールのスコップで掬って紙袋に入れます。

まるでお兄さんの手のひらで転がされるかのように、カステラはトロッとした生地から熱々カリフワの可愛らしい丸さになり私の手元に来ました。

少し待って頂いたのでおまけもしてくれているとのこと。

お兄さん、ありがとう。

お家までの時間、夜風の冷たい中、出来立てカステラを頬張りながら歩きました。

今宵の帰宅相手は出来立てのベビーカステラ。

口に入れると何とも幸せな気分になりました。

外はカリッ、中はフンワリ柔らか、美味しい匂いに溢れます。

疲れと寒さで体が堪えていたところに、このカステラ。

ベビーカステラ屋のお兄さん、良い仕事してるね。

ありがとう。



以上になります。

お読みいただきありがとうございました。




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