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「○○を愛せない大人に、あなたが悩んでいるなら」

もしあなたの周りに、
今から言うような人がいるのであれば、
本日私が紹介する書籍をぜひ読んで下さい。

  • 周囲の人と常に距離を置く

  • 誰彼構わず親しくなろうとする

あなたの職場や近所の人、
または家族に上に上げたような、
性格の人はいませんか?まあ、
今挙げた例だけだとイマイチ
よくわからないかもしれませんので
具体的に例を上げると↓

  • 何があってもリアクションが薄い

  • 少しでも親切にするとどんどん頼み事をしてくる

  • 相手の頼みを断るとキレる

  • 能面のように表情が変わらない

他にも色々あるのですが、
代表的な例を上げると、
大体こんな感じですね。

もし周囲にこうした人がいるなら、
今から紹介する本を読んでみてください。
反対にいないのであれば、
ポケモンでもやっていたほうが
いい時間を過ごせますよ。

では、一体何の本を読めばいいのか↓

「岡田尊司著 愛着崩壊」

副題に「子供を愛せない大人たち」と
書かれていますが、中身を読んだ後には
「生命を愛せない人たち」のほうが、
しっくり来るのではないかと思いました。

本の内容について

著者の岡田尊司氏については、
過去にも何度か著書を紹介しており、
その時に著者についても触れているので、
今日は本の内容から入っていきます。

まず本には欠かせない序章から始まり、
タイトルにもなっている愛着について

  1. 現在発生している問題

  2. 重要性

  3. スタイルを決めるもの

  4. 生物学的メカニズム

  5. 発達障害との関連性

  6. 崩壊しつつある愛着システム

  7. システムの守り方

という点を7つの章から
解説していく内容になっています。

それぞれの章で書かれている
内容について詳しく見ていくと

  • 第1章では愛着についての
    簡単な説明が行われた後、
    いじめやハラスメント、犯罪に
    セックスレスと言った様々な問題を
    引き起こす要因と考えられていると書かれており、

  • 続く2章では愛着について、
    どの様な形で生まれた、発見されたのかや
    不足した場合に起こりうる
    影響などの解説がされていました。

  • 3章では2章でも簡単に触れられている、
    愛着がどの様な要因で決まっていくのかに
    ついての細かい説明が主な内容です。

  • 更に4章まで入ると、
    愛着に関連するホルモンや、
    働きについての説明が書いています。

  • そして5章では愛着不足の影響と、
    発達障害の類似性について指摘されており、

  • 終盤の6章で具体的な、
    愛着が崩壊した結果起こっている
    様々な問題を一気に説明!!

  • 最終7章は愛着崩壊を食い止める為の
    具体的な方法についていくつか述べています。

    最後にあとがきが来て終わりというのが、
    愛着崩壊の中身です。

実際に読んだ私の感想

では今から実際に読んだ
私の感想を述べますが↓

「愛着理論や問題の解決方法、
問題点などは他の著書と重なるが、
一部愛着崩壊で初めて書かれている
内容もあり、新たな視点を得られた」

というのが私のレビューとなります。

さて、新たな視点というのは何か、
あなたも気になります?

私が得た新たな視点は2つあって、
1つ目は6章206ページにかかれていた

「崩壊し始めた愛着システムを
復活させるのは容易ではない。
なぜなら復活には多大なエネルギーと
時間が必要だが、崩壊させるのは
それほど時間もエネルギーも必要ないため」

という一文です。上記の疑問自体は
私も前々から思っていたのですが、
岡田氏が明確に文章として
書いていてくれたことにより、
自分が勝手に思っているだけでは、
決して無いと言うことがわかりました。

もう1つの視点は7章235ページにかかれていた、

「愛着が弱まった結果信頼や親しみがなくなると、
物や情報、契約や規則しか信頼出来ず、
結果としてがんじがらめとなり、
安定した愛着を持っている人も、
共に縛り上げられていく」

という一節です。どういうことかというと
人を信頼できなければ、契約や規則で
不都合な行動をしないように縛るしか
対処法がなく、結果として元々安定していた人も
ルールを重視した行動を取るようになり、
信頼を持たなければ回復できない
愛着が更に崩壊していくという事です。

上記の問題を裏付けるかのように著者は
もはや医療機関でさえ縛られており、
患者を流すだけの場所となっていると
指摘しています。

上記2つの視点については私も
全面的に同意するのですが、
一方で解決方法が人の絆と
愛着の復活ばかりになっているのは……

新たな視点を踏まえると私は、
もはや人に愛着の克服を求めるのは、
非現実的な漫画や小説の世界に
入っているように思えます。
更に言うと愛着崩壊が重度の人ほど、
自ら支援を壊しに行くのですから。

それよりも以前紹介した、
岡田氏の著書である
「ネオ・サピエンス」にかかれている、
回避型人類に適応した世界を作るほうが、
よほど現実的だと思いました。

先週紹介しましたが、
すでにカウンセリングを行うAIは
実用化されているのですから、
回避型人類をAIがカウンセリングするほうが、
よほど現実に即していますし、
手間もかからない治療法でしょう。

まあ、まだ実践出来る段階ではありませんが……

「人の心は人間でないと癒せ……」

AIがカウンセリングすると言うと、
必ず上記の様な反論が来そうですが、
よく考えてみると人の心は人でしか
癒せないというのは誰がいい出したのでしょうか?

そもそも愛着障害を抱えた人は、
他ならぬ人間から心を傷つけられたのです。
であれば同じ人間よりも機械が治療するほうが、
よりスムーズで安全、更に
リスクも問題点も低くていい結果を
生み出すのでは無いかと思います。

まあ、これも実践段階になって
データを集めるような事が起きなければ、
はっきりと断言は出来ませんが……

と、だんだん本の感想から、
私が理想とする世界の話みたいに
なってきてしまいましたね……

今日紹介した岡田尊司氏の著書
「愛着崩壊」は今画面の向こうで
記事を読んで下さっているあなたが↓

  • 周囲の人物に悩まされている

  • 対人関係がうまくいかない

  • 精神医学に興味がある

のであればぜひ読んで見るべきです。

まとめ

日常演舞の読書感想文、今日は
「岡田尊司著・愛着崩壊」を
読んで、あなたに合っているかどうか
レビューしてみました。

あなたが私の文章を

  • わかりにくい

  • 別の表現もある

と思ったのであれば、
今後の参考にしたいので、
ぜひコメントで教えて下さい。

明日また会いましょう!!


  • 各種SNSもやっています。




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