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お弁当を毎日つくってみて、感じたこと

夫との二人暮らしがはじまってから、私は夫の弁当を毎日つくっている。

これまでは、恥ずかしながら、弁当をつくったことはほとんどなかった。

何度か挑戦しようとしたことはあるのだが、朝は一分でも長く寝ていたいし、父のつくる弁当の方がおいしいし、父は父の分の弁当をつくるのも私と二人分の弁当をつくるのも、たいして手間は変わらないというから、その言葉に甘えていたのだ。


いざ、弁当をつくりはじめてひと月。
意外とちゃんとつくれていることに、安堵する。
夫の職場が近いからそれほど早起きしなくてもいい、そして家事と勉強をすればいいという、私の今の状況だからできているにすぎないのだけれど、毎日弁当をつくることで、いくつか見えてきたことがある。

弁当をつくっている人にも、弁当をつくってもらっている人にも読んでいただけたらうれしい。


弁当をつくるコツ

弁当をつくりつづけている方にとっては常識かもしれないけれど。
私のような弁当初心者の方には役立つかもしれないので、この1ヶ月で気づいたことをまとめてみる。

・1段弁当は、つくりやすい

1段弁当の利点は、おかずの品数が少なくてもいいこと。私はだいたい毎日2種類のおかずを詰めているが、2段弁当だったら、少し物足りなく感じると思う。
1段だと、おかずとごはんのバランスも、その日によって変えられるから、炊き込みごはんのときはごはん多めに、とか、今日は全面やきそば弁当、なんて日もある。

ちなみに、私が使っているのは、このお弁当箱。

洗いやすい、レンジでもあたためられる、汁漏れしにくいという機能面が優れていることはもちろん、見た目が美しいから、作る側のテンションが上がる。

・夕ごはんのときに小さめのおかずをつくっておく

夕食のときに、弁当用に少し小さめの、ちびハンバーグや、ちびから揚げをつくっておいたり、少し弁当用に取り分けておくと、次の日の弁当につかえて便利。

・卵焼きをつくれなくてもOK

いま我が家には玉子焼き用の四角いフライパンがないから、つくりたくてもつくれないのだけど、つくれなくてもいいかも、と思うようになった。

私の父は、ほぼ毎日のように卵焼きをつくってくれていたが、卵焼きは一度に何個も卵をつかうから、私のように一人分をつくるときにはちょっともったいない。

代わりに、私がよくつくるのは、味玉と、卵1個のオムレツ、卵と野菜をいためたもの。味玉は作り置きできるし、オムレツは卵1個でもきれいにつくれる。最近トマトや春キャベツがおいしい時期なので、たまごとトマトや、たまごと春キャベツの炒め物をよくつくっている。トマトや春キャベツは彩りもきれいだ。

・炊き込みごはんは、おかずを考えなくていい

炊き込みごはんは、それだけでおいしいから、ごはんに合うおかずを考えなくていい。

私は、よくツナ缶の炊き込みごはんをつくる。
ツナ缶、しょうゆ大さじ2、みりん大さじ1、しょうがとねぎの千切りを適量一緒に炊くだけ。味見してみて、塩味が足りなかったら、炊きあがったあとに、塩をパラパラ振りかける。ツナ缶特有のにおいも、炊くとおいしい香りに変わるため、ツナ缶が苦手な人でも食べられるかも。筍やキノコも加えても、もちろんおいしい。

鶏そぼろや、豚ひき肉でつくる肉味噌も、炊き込みごはんと同じ理由で、オススメ。

・彩りの大葉

大葉をお弁当に入れた日、「お弁当を開けたときに、おいしい香りがしたよ」、と夫がうれしそうに報告してくれた。

大葉は、実家の庭に植えていたから、夏になると摘み放題だった。
買うと、すぐに萎れちゃうからもったいないなと思っていた。

けれど、最近、大葉を買ったときに、「器の底に大葉の軸が浸るくらいの水を張って大葉を立てておくと、長持ちする」と袋に書いてあり、実際に試してみると、1週間くらい持つことが判明した。

料理にも大葉があるとおいしくなるものがたくさんあるし、大葉が入ると弁当の見栄えもよくなるから、最近は大葉を週1で購入している。


・頼れるものに頼ろう

実家で、冷凍食品やスーパーのお惣菜を使っていなかったから、私もできるだけそうしているのだが、どうしても一品足りない日や、体調がすぐれなくて作れない日がある。そういうときに、冷凍食品があると安心する。自分でつくったおかずを冷凍しておいてもいい。

それから、自分だけでレシピを考えるのも限界があるから、献立作りにこまったときは、レシピ本や、レシピサイトにお世話になっている。

私のおすすめのレシピ本や、レシピサイトはこちら。

・おすすめのレシピ本、レシピサイト

字がほとんどの珍しい料理本。これを読むと、レシピが学べるというよりも、食材の扱い方そのものを学べるから、いろんな料理に生かせる。

私の好きな2大雑誌が、『天然生活』と『暮しの手帖』だ。レシピもおいしそうだし、器のスタイリングもきれいで、ページのレイアウトがシンプルで好き。この最近出たレシピ本は、体にいいレシピがたくさん載っているからこれからたくさんつくってみたい。

『暮しの手帖』のレシピは、ちょっと背伸びしたくなるような、特別な料理も、5分くらいでつくれる簡単なレシピもバランスよく載っている。

漫画だけど、レシピ本としてもよく使っている。ごはんに合うおかずだから、弁当につかえるものも多い。ほろっと泣ける優しいストーリーも、何度も読み返したくなる。

noteの勉強会で知ってから、ものすごくハマっている今井さんのレシピ。基本的な調味料で、こんなにおいしく作れるんだという発見がたくさん。優しくて、易しいレシピ。

お弁当を見て、楽しむサイト。
私は、メニューが思いつかないとき、よくこのページを見ている。


お弁当ギャラリー

上で紹介した、「みる お弁当」のように、私も4月のお弁当をここでご紹介。

ハンバーグ、オムレツ、コールスローサラダ
からあげ、おひたし、きんぴら
とりそぼろ、ナムル、チーズのベーコン巻き
ツナごはん、野菜炒め、味玉
豚肉の生姜焼き、野菜炒め
オムライス卵とトマトの炒め物
野菜炒め、卵とトマトの炒め物
青椒肉絲、具沢山オムレツ
冷凍食品のつくね棒、ハーブオムレツ
エビチリ、野菜炒め
筍ごはん、コーンオムレツ、鶏肉の味噌漬け焼き
ウィンナー、半熟卵、おひたし
豚肉の生姜焼き、半熟卵
チーズオムレツ、野菜炒め
梅と鶏のたきこみごはん、タラモサラダ
オムレツ、ウィンナー、ラタトゥイユ
焼きそば、目玉焼き
焼肉、トマトと卵の炒め物
サバと梅のたきこみごはん、エビマヨ、おひたし

twitterでも、お弁当やごはんを紹介しているので、興味のある方は、こちらもどうぞ。


お弁当をつくる人にとってうれしいこと
ーお弁当をつくってもらっている方へー

夫にお弁当をつくっていて、うれしいなと思うことがたくさんあった。
ただ、私自身を振り返ってみると、夫のようにできていなかったなと反省することも多い。

この記事を読んでくださっている方が、私のように、後悔しなくてすむように、お弁当をつくる人にとってのうれしいことをお伝えしようと思う。

・毎日、お弁当の御礼を言ってくれる

「おいしかったよ、ありがとう」というその一言があると、明日もお弁当をがんばってつくろうというきもちになる。
そして、そう言ってもらえると、私も自然に「お仕事おつかれさま。今日もありがとう」と口にしている。
私は、たまにしか言っていなかったが、毎日言えばよかったと反省している。

・お弁当箱を洗ってくれる

毎日、夫は会社でお弁当箱を洗ってきてくれる。お昼休みに時間がなかったときも、家に帰ってきてから洗ってくれる。
私はお弁当をつくってもらっていたうえに、毎日洗ってもらっていた。しかも、お弁当箱を出し忘れていて、朝に出すこともあった。
感謝の気持ちをことばだけでなく、行動で示せると、感謝の気持ちがより伝わると思う。

・仕事が休みの日、朝ゆっくり寝かせてくれる

夫は、平日は、私より少しゆっくり寝ていることも多いけれど、休みの日は私をゆっくり寝かせて、朝ごはんをつくってくれる。
料理が苦手な方は、休みの日には洗い物を手伝う、とか、料理しなくとも、ごはんを炊いたり、納豆にいれるネギを刻んでくれるだけでも、何もしないよりずっといいと思う。
家事には休みがないので、少しでも休めるように気遣ってもらうだけで、大事にされているなと思える。


以上、いろいろと弁当について書いてみたけれど、私はまだ1か月しか弁当をつくったことのない初心者なので、ほかにも弁当にまつわるノウハウがあったら、ぜひ教えていただきたい。

私のように、この春から弁当作りを始めた方もいらっしゃるかな。

弁当をつくる人も、つくってもらう人も、弁当生活を楽しめますように。


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