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vol.17 不実な恋愛の行く末…
私は彼女に呆れ果てていた。
自分の気持ちに正直に生きている。
きっと本人はそう感じているのだろうが、私から見える彼女の生き方は[優柔不断]の一言に尽きた…
涙会社へと向かう車中、引っ切り無しに携帯の着信が続いていた。
もちろんLINEも入り続けている。
だが、私はそれを全て無視し続けた。
煩わしい…本当に嫌な気持ちにが私の心を蝕んだ。
彼女のことは確かに好きだ。愛していると今だって言える。
だ
vol.16 不実な恋愛の行く末…
旦那が遊びに行ったという連絡で私は舞い上がっていた。
娘の不満の解消もできる上に、一緒にいたい相手と同じ時間を過ごすことができるのだから当然だろう。
だが、現実はそう上手くはいかないものだ…
理不尽懇談会も終わり、私は娘を引き連れ彼女の元へと向かった。
だが、どこを探してもその姿が見えない。
「若菜ちゃんは?」
「いないねぇ…アンも見えないし。」
仕方なく校門へと向かう途中、後ろから誰かに呼
vol.15 不実な恋愛の行く末…
長い様で短い彼女との密会も終わりを迎えようとしていた。
私の会社に停めた彼女の車、乗り込むその瞬間まで私と手を繋ぐ彼女。
私との時間を幸せだと言う彼女が、私の心を穏やかにしてくれるのだった。
モテ期…?密会後のある日、小学校の参観日が予定されていた。
午前中は仕事に行き、午後から学校へ行く算段だ。
「今日は学校ちゃんと来てね?」
「じゃあいっぱいできるところを見せてくれな?」
「はーい‼︎」
vol.14 不実な恋愛の行く末…
まるで獣のように私達は求め合った。
貫き、喘ぎ、叫び、震え、体液に塗れた私達の身体は、燃え盛る炎のように熱く、焼け打たれた鉄のように溶け合っていくのだ…
果て尽くすまで…彼女の作った海の中で愛し合う内、何度目かも分からない昂りが彼女を襲った。
既に彼女には身動きするほどの体力すら残ってはいなかった。
疲弊していく彼女の様を観ることで、私の征服欲が満たされていくのを感じていた。
哮り続ける欲望を
vol.13 不実な恋愛の行く末…
夜の密会、本当の密会。
私達が初めて肌を重ねたと言っていいのはこの晩のことだろう。
2人で手を繋ぎ近くのホテルへと向かうほんの数分の車内、彼女の吐息が、手を伝う温度が、昂りを隠せずにいるのに私は気付いていた…
欲望のままに…駐車場に着くと、彼女の握る手に力が込められていた。
こちらを見つめる彼女の欲望渦巻く目、その目に魅きつけられ私達は車を降りることも忘れ舌を絡ませあっていた。
どれくらいの時
vol.12 不実な恋愛の行く末…
長い時間かけて準備してきた謝恩会。
とうとうそれも佳境に近付いてきた。
家から出られないと言っていた美園ママも当日はやってきて、我れ先にと司会のマイクを手に好き勝手に進行させていた。
anti達もしっかりと参加して会を楽しんでいる。
私が理想としていた形がそこにあった。
謝恩会 終幕そろそろ保護者同士のお涙頂戴イベントが発生するであろうタイミングで、私は会を抜け出した。
先生方への感謝、私にと
vol.11 不実な恋愛の行く末…
とうとう謝恩会の実権を手に入れたanti groupだが、美園ママが突如として言い放った[謝恩会放棄]に驚く竜也。
皆が楽しめる想い出に残る会にすれば良いと伝える竜也だが、美園ママの怒りは会をぶち壊す方向へと向けられていた…
口の利き方に気をつけろ…「仲良くすることはできないの?」
「そんな価値もないね。」
「それでどうするの?自分で皆の前で私が引っ張るって宣言したのに、言ったそばから逃げるわけ
紹介ページ 不実な恋愛の行く末…
あらすじシングルファザーとして2児を育てる男の恋愛。
周りは既婚者だらけの中、不倫をする気のない男は極力周りとの接触を避けていた。
しかし、1人の人妻との間に妙な親近感を覚える。
これは恋なのか…しかし相手は人妻だ。
[結婚する気のない女とは付き合わない]ことを告げると、人妻は将来的に男の元へ来るという条件で付き合いを持つことを持ち掛けた…
この2人に幸せな未来は約束されるのか…
それとも最悪の
vol.10 不実な恋愛の行く末…
私の仕事へも下手をすると影響を及ぼし兼ねないというanti達の強要…
それを阻止するのも、私自身を守ることに必要だという弁護士からの助言だった。
彼女を助けるための行為が結果的に自分を守ることに繋がるとは…
証言録音「まずは食事の件を決めたいのですが、園の調理スタッフの方々に用意させるというのは無しにしませんか?」
「何でですか。」
「そちらに準備した資料の表紙にありますが、謝恩会は感謝を伝える
vol.9 不実な恋愛の行く末…
元は私もanti groupの仲間だったはずなのだ。
いや、そもそもantiだったわけではない。
仲が良かったグループがいつの間にかantiと化していたのだ。
そして、彼女達の矛先は二分化されることとなった…
怒りと悲しみ…普段よりも2時間も早い帰宅だ。
彼女はそろそろ仕事が終わり会社を出る頃だろう。
私の元に連絡が来るのも時間の問題だと思っていた。
しかし、彼女からの連絡が来たのは22時を回っ
vol.8 不実な恋愛の行く末…
日曜にクラス全体の親が集まり謝恩会の案を練ってから2日が経った。
私は何も変わらない毎日を過ごしていたのだ。
だが、彼女の生活は大きな波乱を迎えていたことを後から知った…
anti group保育園生活の中で、私は彼女とは違う別グループの中に属していた。
皆子供が2人以上で、上下の年齢が同じという今後も付き合い続けなければならない面子が揃っていたのだ。
かなり賑やかなグループだったし、自己主張の
vol.7 不実な恋愛の行く末…
明日まで帰らないという旦那の書き置き。
いつ帰ってくるのかも分からない旦那に怯える彼女は、日に日に旦那への不満を私に吐露する頻度が増えていった。
そして、彼女は私に過去を告白したのだった。
過去の告白姉夫婦との予期せぬ合流から晩御飯まで共にすることとなったのは昨日のことだ。
姉からの誘いで今日も一緒に遊ぶこととなった私達は、午後になるまでを彼女の家で過ごすこととなった。
相変わらず子供達は部屋
vol.6 不実な恋愛の行く末…
公園へと移動する途中、彼女の携帯が突然鳴り出した。
その画面には旦那の名前が…
騒いでいる子供達を抑え切ることもできず彼女は電話に出た。
罵声電話からは運転席からでも聞こえるほどの怒鳴り声が聞こえた。
-何度もメールしてるのに何で返信もしてこないんだ‼︎車はあるのに誰もいないなんてどういうことだ‼︎-
子供達の騒いでいる声は聞こえているはずだ。
それも旦那の怒りを買ったのだろう。
「今みい
vol.5 不実な恋愛の行く末…
彼女との初夜を明かし、何とも言えない高揚感を感じていた。
いつもと同じ時間に目は覚めたものの、まだ昨夜の感触がハッキリと私の手が、身体が覚えている。
越えてしまった一線帰宅してからシャワーも浴びずに眠ってしまった。
私の身体から彼女の芳りがするのを感じ、妙に興奮してしまっていた。
ついさっきまでこの腕で彼女を抱き締めていた。
ほんの数時間前に彼女を全身で感じていたんだ。
そして彼女も私を全力で求