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少しでも実れば十分

草が生えて、よくわからないような
畑ですが、

ところどころ大きな野菜が
実ってました。

鹿が今年はなぜか来て、
野菜はあきらめていただけに、
嬉しいですね。

トマトも、白ウリも草の中で実ってました。

たくさんあるわけでもないけど、
適当な人間でもできる野菜って
結構、良い味がします。

暑い中、蚊に刺されるわ、
ブヨがくるわで散々です。

あっさいしていて、少し甘みがある。
暑い夏によく合います。
不思議と、少し食べるだけで、
涼しくなります。


買った方が、楽で早い。
下処理も手間要らずなのは
もうわかっています。

似たような白ウリは、
道の駅で150円でありました。

金額では同程度の
価値だと思いますが、
それ以上の価値は十分にあります。

いや、金額で換算しようとするのが、よくないかもしれません。

種まきから、実る期間の
色んな思い出があります。

ちょっと実っただけですが、
その気持ちは
とても150円では買えません。

一見、暇つぶしに見えますが、
野菜は作るもの、できるものと
考えられるようになりました。

買う以外の価値、
暇つぶしの喜びや一手間、
つまり150円以上に
満たされるものが
あったというのは、事実です。

野菜作りは、実は思っていたより少ない、
壊滅に近いことがよくあります。

でも、大量にできることもあります。
結果は予想がつきません。


無理のない範囲でする、
期待しないが、その分、仮に
鹿やイノシシにやられたとしても
不思議と腹が立つこともないです。

大規模農業は
全く関心がなく、

種まき大量、基本的に放置、
適当にする方が私には合っています。

トラクター等、重機を使えば効率は
いいと思います。


初めて畑を借りた時、完全な荒地で、トラクターを5、6人で共同購入しました。(今は後悔していることの一つです。)

たしか5万円ぐらい各自が負担して
中古の小サイズの耕運機だったと思います。

初めてのって、即日に事故起こしました。

崖から落ちて奇跡的にも助かった訳ですが、
全く慣れるきもせず、
体が異様に疲れたのを記憶しています。

ただ、後から気がついたのですが、耕運機で耕した後の世界は、
他の生き物からしたら地獄です。

カエルやミミズはズタズタ、
空爆の後の街のような状態です、


カエルの死骸をみて、申し訳ないことを
してしまったな、って思って、
以後は農機を使うことはありませんでした。

不器用と言えば、不器用なのですが、
そもそも、トラクターなんぞ、いらない、となぜ言えなかったのか。

周り9割型の意見に染まるのは、
自分の基準も考えもなかった、
あるいは軸がない、
もろかったとしか言えません。


後からわかりましたが、
違うことをやっていると、
陰口を言う人はいる。

彼らの性格だから、考えも育った環境も違う、
気にする方が問題だと
考えるようになりました。

究極は、気にしなければいい、と思うようになりました。

ただし、こちらが嫌えば、
相手に伝わります。
そして倍以上になって返ってきます。

こうなると、最悪逃げる、
でていくしかありません。
(実際に数人の若い人はどこかに引っ越していきました。)

生きていくために、敵は作らない、
少なくとも恨まれるとまずい。

深く付き合わなくとも、
挨拶はちゃんとする、
バカに思われるくらいがいいかと。

大量にできた野菜は、あげる。
(特に珍しいものや、体に良いものは興味を引くようですね。)

たまに和菓子や洋菓子でも作ってあげる、

でも変に気を使うようなことはせず、
愛想笑いとも違う、自然な接し方が
やっぱりいい。

基本的にこちらが敵意を持たなければ、
まぁ、そう嫌われることもありません。

人はそれぞれ違う。欠点もある。
考えも違う。

そう思えば、周りはどうでも
よくなってきました。

そうこうしているうちに、

変わってそうだけど、
まぁ、悪いやつじゃなさそうだな、
とでも思われたら、もう大丈夫です。

そんな中で、
トラクターいらない、

鍬で耕さなくてもいける、

肥料を投入しなくても、

草がたくさん生えていても、

虫がいようが、殺さなくてもいい。

野菜が全てやられるわけでもない。

野菜は十分できる、
いるはずのものを
切り捨てたわけです。

いつしか、
野菜作りよりも、
自然の生き物が出す音(今の時期なら、スズムシ、コオロギ、キリギリスなど)に聴き入ってしまうようになりました。

小さなノネズミもみました。
ネズミを捕まえるキツネもみました。
昆虫がいて、
カラスやトビがヘビや
カエルを食べています。

自然の中で流れがあり、
その中で人が種まきする。
できればたくさん蒔く。

たくさん撒けば、最悪少しは収穫できることが多いです。
(鹿やイノシシにやられたとしても)

できたらいただく、
〜農法の類を色々やって時には学びに行ったこともあります。

でも、結局はあまり効果は感じられませんでした。うまくいくときもあったけど、
毎回でもない。
決して確実ではない。

自然の流れの極力反対しなければ、
まぁ、そこそこの野菜はできることがわかりました。

お金の流れは人間が作る世界。
自然界にはない流れ。

だから少しでも、野菜が実れば、
十分です。

自然の流れを乱さず、
野菜の種まきする。
できたら食べよう。



白ウリですが、メロンのようにも見えます。
収穫や下処理など地味な作業は多いですが、味は何もいうことないくらいです。
白ウリ。
草は多いですが、それなりに
野菜は実ります。
今年は少ないですが、調子が良ければ、70個くらいできていました。
そんな時は奈良漬を作ります。
トラクターなくても、耕さなくても、
十分野菜は育ってくれます。
白ウリは熟しすぎていて、メロンの味になっています。
種はたくさん取れるので、来年また蒔きます。
ほんのり甘く、食べやすいです。
たぶん、市販ではない味です。

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