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円盤に乗る場

演劇プロジェクト「円盤に乗る派」が運営する共同アトリエ「円盤に乗る場」情報ページです。詳細はhttps://note.com/noruha/n/n85799530712c Twi… もっと読む
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記事一覧

お布団「破壊された女」の稽古(たちくらようこ)

お布団「破壊された女」の稽古(たちくらようこ)

3月末のよく晴れた日、お布団「破壊された女」の稽古にお邪魔しました。

お布団は、得地弘基さんが作・演出を務める劇団。「破壊された女」は2019年初演の一人芝居で、今回は、永瀬安美さんと、屋根裏ハイツの村岡佳奈さんのダブルキャストでの再演です。今日は村岡さんの稽古!

得地さんに なんでダブルキャストなんですか? と聞いてみたら、

この芝居を1人で1日2ステージやるのが大変だから(・・・それくら

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涌田悠企画「ヤッホー、跳べば着く星」稽古(たちくらようこ)

涌田悠企画「ヤッホー、跳べば着く星」稽古(たちくらようこ)

2月下旬のある日、涌田悠企画「ヤッホー、跳べば着く星」の稽古にお邪魔しました。

「ヤッホー、跳べば着く星」は、ダンサーの涌田悠さん、俳優の石原朋香さん、ヴォーカリストの田上碧さんがクリエイションしているパフォーマンス公演です。乗る場で出会った3人が一緒に創作、乗る場冥利に尽きる!

今日は悠さん、朋香さんは13時集合ですが、悠さんは12時半に来てアップを開始、15分前くらいに朋香さんも。

この

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【イベント】3/15(金)19時~22時 円盤に乗る派「テキストを読むためのワークを開発する会」

円盤に乗る派のカゲヤマ気象台です。今後の創作に向けて、テキストを「読む」という体験を深めていくためのワークを新しく開発する会を開催します! 主に俳優向けの、稽古場でやるためのワークの想定です。使っていない筋肉をほぐすストレッチのように、いろんな「読む」筋肉を動かすワークを独自に作り、これからの創作に導入していきます。

前回に引き続き2回目の開催となります。前回は様々な種類のテキスト(古典戯曲、近

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「ありふれた演劇について」48

「ありふれた演劇について」48

ここ最近は俳優と演出の関係について考えることが多い。どうしたら、互いに齟齬のない良好な関係のもと創作ができるのだろうか。作り方がすでに共有されていたり、作品についての共通したイメージがある程度あれば、その関係はうまくいきやすいだろう。そういう意味では実験的な方法論を試そうとする団体よりは、保守的なやりかたで創作する集団のほうが演出と俳優の立場は明確になりやすい。伝統的な方法論を持つアマチュア劇団や

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円盤に乗る派『料理昇降機』の稽古(たちくらようこ)

円盤に乗る派『料理昇降機』の稽古(たちくらようこ)

2月のある夜、円盤に乗る派さんの『料理昇降機』の公演の稽古にお邪魔しました。

この公演は、円盤に乗る場の俳優の日和下駄さんが自身の演技の方法を演技論にまとめ!それを実践するためのワークを開発し!円盤に乗る派の俳優・畠山峻さんとウォッチャー・渋木すずさんがハロルド・ピンターの『料理昇降機』という戯曲を使ってそのワークをやる!という公演で、今回はその2回目の稽古です。

円盤に乗る派さんは昨年から「

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2月19日(月)14時~17時 オープンデイ「乗る場の日:『舞台芸術に携わる人のためのアーカイブガイドブック』を読む会」ゲスト・坂本もも(合同会社範宙遊泳代表・プロデューサー/ロロ制作)

円盤に乗る場のアトリエオープンデイ「乗る場の日」では、毎回テーマを設定してゲストの方とお話をしたり、ちょっとしたイベントを開催したりしています。2月19日は早稲田大学演劇博物館ドーナツ・プロジェクトによる『舞台芸術に携わる人のためのアーカイブガイドブック』を、本書の作成にも携わった坂本ももさんと一緒に読んでみる会を開催します!

先日正式に公開された、早稲田大学演劇博物館ドーナツ・プロジェクトによ

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円盤に乗る場「NEO表現まつり全体ミーティング」(たちくらようこ)

円盤に乗る場「NEO表現まつり全体ミーティング」(たちくらようこ)

1月半ばのある夜、「NEO表現まつり全体ミーティング」がおこなわれました。

NEO表現まつりとは、昨年2023年からスタートした円盤に乗る場の年1回の大イベント。昨年は、劇団による演技論の展示、演出家による朗読劇、街を歩きながら短歌を作るワークショップなど、いろんなNEO表現がたくさん生まれたのでした。今年も開催予定で、今回はそのキックオフ的なミーティングです。

お集まりの面々、なんせ全体ミー

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「ありふれた演劇について」47

「ありふれた演劇について」47

今月から、「テキストを読むためのワークを開発する会」をスタートさせた。俳優向けに、「読む」という体験を深めていくためのワークを新しく開発するための会だ。開催に至る経緯は詳細ページに書いてあるが、かいつまんで言えば、「読む」という体験に対してある程度の共通言語を作らなければ、演劇創作の場でのコミュニケーションにおいてどこかで障壁に突き当たってしまうのではないか? という問いからスタートしている。

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【イベント】1/20(土)14時~17時 円盤に乗る派「テキストを読むためのワークを開発する会」

円盤に乗る派のカゲヤマ気象台です。今後の創作に向けて、テキストを「読む」という体験を深めていくためのワークを新しく開発する会を開催します! 主に俳優向けの、稽古場でやるためのワークの想定です。使っていない筋肉をほぐすストレッチのように、いろんな「読む」筋肉を動かすワークを独自に作り、これからの創作に導入していきます。

もちろん、すぐには開発できないと思うので、しばらく定期的に開催していく予定です

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「ありふれた演劇について」46

「ありふれた演劇について」46

少し前になるが、こまばアゴラ劇場でムニ『ことばにない』後編を観た。「レズビアンアイデンティティを巡る演劇」(公式HPより)を銘打った作品で、「後編」とついている通り、昨年(2022年)上演された「前編」の続編に当たる。上演時間は前編だけで4時間、後編も4時間半あり、身の回りでは内容だけでなくその長大さについても噂になっていた。

私は前編は観ることが叶わなかったので、上演台本を購入して読んだうえで

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薬の匂いの手芸店(インタビュー+エッセイシリーズ「フライング・ディスク🥏」Vol.1 石原朋香〈エッセイ〉)

薬の匂いの手芸店(インタビュー+エッセイシリーズ「フライング・ディスク🥏」Vol.1 石原朋香〈エッセイ〉)

 K野さん、と呼んでいる店があった。駅から東西方向に伸びている本町通りの、真ん中あたり。ローソンの隣。いつも「水曜どうでしょう」のステッカーが貼ってある車が、店舗の右側に停まっていた。店に入ると、ふんわりと薬の匂いがして、オルゴールの音色でJ-POPを演奏する有線が流れている。正面にレジと処方箋のカウンターがあって、「動悸、してませんか?」「お腹の調子を整える」などと、大きくコピーが記された健康食

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パーソナルな身体を舞台上に存在させたい——「作品を作る俳優」としてのあり方(インタビュー+エッセイシリーズ「フライング・ディスク🥏」Vol.1 石原朋香〈インタビュー〉)

パーソナルな身体を舞台上に存在させたい——「作品を作る俳優」としてのあり方(インタビュー+エッセイシリーズ「フライング・ディスク🥏」Vol.1 石原朋香〈インタビュー〉)

—— 今日はよろしくお願いします。

石原 よろしくお願いします。

—— 最初に石原さんの肩書きを教えてもらってもいいですか?

石原 最近は少し変わった言い方ですが「作品をつくる俳優」と言っています。自分の活動を一般的な言葉で説明・分類すると、俳優、デザイナー、それから演出・振付・構成といったパフォーマンスを組み立てる活動をやっています。くわえて、日々のかなり大きな割合を占めている趣味として手

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渋木すず「お金の相談会」(たちくらようこ)

渋木すず「お金の相談会」(たちくらようこ)

11月下旬のある夜、渋木すずさんによる「お金の相談会」が開催されました。

渋木さんは円盤に乗る派&円盤に乗る場のお金周り担当、乗る場メンバーの中ではお金について相当詳しい方です。参加者は、屋根裏ハイツのお金周り担当の渡邉時生さんと、円盤に乗る派主宰かつ円盤に乗る場オーナーのカゲヤマさん、免税事業者の俳優たちくら。渡邉さん、カゲヤマさんは、劇団の助成金や税金のことも気にしなければいけない立場。

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12月28日(木)16時~19時くらい オープンデイ「乗る場の日:NEO表現まつり2024作戦会議!」ゲスト・江尻悠介(編集者、ディレクター)

12月28日(木)16時~19時くらい オープンデイ「乗る場の日:NEO表現まつり2024作戦会議!」ゲスト・江尻悠介(編集者、ディレクター)

バナー写真:『NEO表現まつり(たちくらようこ「おなやみ聞かせて庭」)』(2023) photo:Ulin Miula

円盤に乗る場では月に一度、「乗る場の日」というアトリエオープンデイを開催して、ゲストの方とお話をしたり、ちょっとしたイベントを開催したりしています。12月は円盤に乗る場のご近所・アラマホシ商店の江尻悠介さんと一緒に、2024年にも予定している「NEO表現まつり」について公開作戦

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