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613号室。

2022-2023

2022年の仕事を無事に終え5日間の年末年始休暇を迎えました。その内の2日間を、私は大切な人と時間を過ごすことができました。年が明ける瞬間を、家族以外の人と過ごすのは、今回が初めてでした。

2022.12.31

今回は私が暮らす関東の方へ大切な人が来てくれました。待ち合わせは御茶ノ水駅。遠くから夜行バスで来てくれたので、朝の人気の少ない時間に逢うことができました。逢う瞬間ってやっぱり嬉しい。私の場合は、逢う前から楽しみにしているので、前日は2時間置きに目が覚めてしまいます(遠足前の子どものようです笑)。

無事に逢うことができ「ああ○○くんだあ」と幸せを噛み締めながら、次の目的地である後楽園へと向かいました。ここではショッピングをしたりご飯を食べたりできたらいいかなと思っていたのですが...観覧車に乗ることに🎡私はもし止まったらどうするの...と余計な心配ばかりしてしまうので、しょうがなく、、乗ることにしました(笑)

観覧車から見た東京のお空

でも乗ってみたら、すごく楽しかった!
東京の景色を見降ろすことができ、遠くの空が幻想的で、すごく良かったです。
そのあとは遊園地を楽しむ小さな子どもたちに囲まれながら、園内を散策していました。私はキラキラと輝くメリーゴーランドに目を奪われていました🎠なんかよくわからないけど、すごく好きなんです、メリーゴーランドが。私にとっての夢の世界です。

後楽園をあとにし、レストランでご飯を食べたり、カフェでひと息ついたりと、何気ない時間が流れていきました。こうやって語り合う時間もすごく好き。そして、沈黙の時間すら心地いい。

楽しい時間はあっという間で、ホテルのチェックイン時間となりました。チェックインを済ませ、案内されたお部屋が613号室。私の誕生日の数字が並んでいました。数字が好きな私は、なんだか嬉しかったです。そして、スピリチュアルの世界では、自分の誕生日はエンジェルナンバーと呼ばれていて、とっても縁起の良い数字だそうです。

ホテルでは暫くの間ゆっくり過ごしていました。ホテルの空間って不思議ですよね。ドアを開けると、静かで、時が止まったかのような、しーんとした空間が広がっているから。
寒がりで冷え性な私は、ホテルのスタッフさんにお貸し頂いた毛布をひざにかけ、隣に居る大切な人の温もりを感じて、過ごしていました。

暫くして、夜ご飯の買い出しに出かけました。暗くなり始めた頃に、外に出るのなんだかいいですよね。学生のころ憧れていました。
大切な人と手を繋ぎながら夜道を歩きます。私の冷たい手に笑われながら、大切な人の温かい手に溶かされながら。

年末の人の多さに圧倒されながらも、夜ご飯を買い、ホテルへと戻りました。紅白歌合戦を観ながら、夜ご飯を食べ、ベッドでのんびりして。その時間がとっても愛おしいのです。
私は大切な人とハグをするのが大好きで、逢う前から今回もたっくさんハグするぞおって、バレットジャーナルに書き込むほどの熱量でした(笑)

今回の旅でもたっくさんハグができて幸せでした。大切な人とは、実際に逢うようになってから1年が経とうとしていますが、逢った回数としては、たったの6回。すぐに逢えるような距離ではないし、お互い社会人1年目ということもありました。だから、実際に逢って温もりを感じる時間はかけがえのない宝物です。

私は大切な人との出逢いをきっかけに、たくさんの涙を流しました。愛というものを感覚的に知ったときの温かい涙、別れ際の寂しさから溢れる涙、大切な人が関わる人たちを羨み、時に嫉妬してしまい、その自分を悔やむ涙。

私は家族以外で、自分の弱さ、不器用さをさらけ出せる人に出逢ったことがありませんでした。意識的に自分で壁を作っているつもりはないのですが、壁が外れるのに時間がかかるみたいなのです。すぐに言葉にできずにいること、不器用でいろんなことをするのに時間がかかること、これらを許し待ってくれる人が必要でした。そして、私自身が諦めずに言葉にして伝えること、行動に移すことが必要でした。この双方が成り立って、初めて壁が外れ始めるのです。

その壁を外していく気づきを、私の大切な人は与えてくれました。当の本人は、俺は何もしてない、変わってない、と言っていますが....

今まで自分の内を出せる人が少なかったために、それが嬉しくって、依存傾向があった時期もありました。そんな私を、上手く突き離してくれました。もっといろんな人と出逢っていった方がいいと。それは大切な人自身が、これまでやってきたことでした。いろんな人と出逢い、今この瞬間に目の前に居る人に愛を注いでいました。全人類に愛を向けていました。

その大切な人の愛が、自分ではなく、他の誰かに向いたとき、最初はそれを寂しく感じ、もっと自分に愛を伝えてほしい、癒してほしい、と求めている自分がいました。
でも、それは違う、と気づきました。私は私の道があって、大切な人は大切な人の道がある。誰か一人を求めるのではなく、いろんな人との出逢いの中で、頼ることや甘えることを、上手く分散させていくこと。これが大切だと感じました。

以前、私の大切な人。という作品の中では、一人でも歩いていける芯の強さを持ちたいと書いたように思いますが、3ヶ月経ち、その想いも変化しました。一人で生きていくことはできない、強くなることもできない、だから弱さを認め、強くなりたい自分を認め、その上でいろんな人を頼ってみよう、と。

あ、12月31日のことを描こうと思っていましたが、すっかり話が自分のことへとずれていました。そろそろ...紅白歌合戦を観ていたころに話を戻します。

紅白歌合戦を観ながら、のんびりと温かく甘い時間が流れていました。
と思ったら、髭男の「Subtitle」の時間に。大切な人が、これはちゃんと観たい!と言い、かけていた毛布をはずし、姿勢を正し、テレビに向かっていました。それが本当にかわいくて、愛おしくて。ほんとに何なんでしょうね....無邪気な感じというか、とにかく愛おしいんです。

年明けの瞬間を大切な人と迎えられるのか、とワクワクした気持ちもあったのですが、大切な人は23時半ごろに寝息をたて寝ていました。。笑
(ちょっとおおお、はやいい、、)
私としては、もう少し手を繋いだり、ハグをしたり、、温もりに触れていたかったのですが、、
夜行バスで身体も疲れてるよね、遠くまで来てくれてありがとう、という想いがあったので、隣で寝息をたてながら眠りにつく大切な人に愛おしさを抱きながら、私も眠りにつきました。
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つづく
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