彼氏がうつ。それを支える彼女の話。6

彼の姉と話し合ってから、少しだけ彼の心は落ち着いたような気がした。
ただ、死にたい気持ちは変わらない…。
だから、油断はできなかった。

わたしが仕事をしている時、休憩になりLINEを確認すると

死にたい
きつい…
と、何通も来ている

その度に焦る気持ちが生じて、大丈夫かな。。
と心配になる。

すぐさま、彼に電話をして生存確認、状態の確認をする。そんな日々だった。

彼が本当に死ぬのではないか、私一人だけではもう、無理。。そう思って家族に連絡してから、3ヶ月がたった。

私は家族にSOSの意味で連絡をしたのに、すぐには対応をしてもらえなかった。ただただ、近くで支える私はきつかった。

今すぐにでも死にたいと考えている人を側で見守る・・本当にきつかった。
わたしに死にたい気持ちを何度もぶつけてくる。
首吊りがいいなぁ…なんていう日もある。
たまらない…。

毎日、今日は無事に過ごせた、の積み重ねだった。

病院に行くことを勧めても、拒否
気分転換に外出を促しても拒否
成す術が無かった


やっと遠方に住む彼の両親が彼に会いにきた。
家族会議が行われた。
彼の両親、姉、兄、彼で話し合いをした。
話し合いの時には、彼はうつのせいで、十分な思考回路でなく、わからない…というばかりだったようだ。
しかし、死にたい気持ちはかわらない。
家族には、

”一人にしてほしい。
一人にしてくれたら好きな時に死にたい。
実家には帰りたくない”

であった。

結局、家族との話し合いで実家に帰るという話し合いになった。

私もそれを勧めた。もう、すべて家族に任せたあった。家族に守ってもらいたかった。守りきれるのかは分からないが。

それから、また更に2ヶ月が経ちようやく実家に帰ることになる。

こんだけ、時間がかかったのは、彼自身が一人で実家に帰ることはできず、姉、兄の力を借りて実家に帰らなければならなかったからだ

緊急性を分かっていれば、どうとでもなる。そう思っていた。私が連れて行く方法もあったのかもだが、配偶者ではない、彼氏のことで休みはもらえるほどゆとりのある職場じゃない。連休なんてまずない。そんな職場だ。

2ヶ月間、帰る日をまだかまだかと待ち遠しかった。
その間、近くに住む姉と私が彼をサポートする形となっていた。

実家に帰る頃、、家族の対応にタイムラグがありすぎて、もう今は家族の協力がすごく必要ではない、、そう感じていた。

この2ヶ月

外に連れ出そうにも、気分じゃないといわれ
薄暗い部屋の中で1日重過ごす
そんなデートだった。

ある日、どうしても外に連れ出したくて
お花見したい!!と誘ったところ、乗ってくれた
桜を見に私の地元の方まで車で行き、公園で散歩をした

彼は気分転換ができたのか、気持ちよかったと言ってくれた

それからだ、彼が外出する気を持つようになってくれたのは。

それから、過ごしずつ外出ができるようになって
ショッピングモールに足を運ぶこともできるようになっていった。

少しずつであるが、落ち着いてきたようには思えた。

ついに、帰る日が来た。

私はやっときた、と言う気持ちと寂しい気持ちがあった。

しかし、少し自分自身のことだけ考えられる、そう思っていた。

休みのたびに彼の家に行き、様子を伺う。

自分のやりたいこと、しなくてはいけないことよりも彼を優先させていた。

私自身、もうギリギリの状態であった。ホッとした。

しかし・・・


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