【定期】夢と創造性、減量維持と睡眠不足、各ライフステージにおける睡眠etc. 【最新睡眠データ2022年7月編】
最近読んで面白かった「睡眠」周りのデータを5つほどまとめておきます!
👇(参考:前回の睡眠エントリ)
彼氏・彼女や子供と一緒に寝るのって一人で寝るのとなんか違うの?
「パートナーや子供と一緒のベッドで寝るのってメンタルやスリープヘルスにどんな影響をもたらすのだろう?」といったところを調べたデータ(R)が出ておりました。「たとえ夫婦であってもベッドは二つ用意しとくべき!」みたいな主張もよく聞きますし、これはきになるところですな。
これはアリゾナ大学の研究で、ペンシルベニア州の成人1,007人を対象に行われたSHADES調査の結果とベッドシェアリングの習慣を比較しております。要するにいつも一人で寝てる人と誰かと一緒に寝てる人でどんな違いがあるのかを調べたわけですね。
するとなかなか面白いことがわかりまして、
いつもパートナーと一緒に寝ている人は、一人で寝ている人に比べて不眠、疲労レベルが低く、睡眠時間も長かった
さらにパートナーと一緒に寝ている人は眠りに落ちるのが早く、目が覚めづらく、睡眠時無呼吸症候群のリスクも低かった
一方、子供と一緒に寝ることが多い人は、不眠症スコアが高く、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高く、睡眠をコントロールしにくい傾向が見られた
だったそうです。一人で寝るか、また、誰と寝るかによって睡眠の健康に大きな違いが出ていたわけですね。そんで睡眠の健康はメンタルヘルスにも直結するのが常でありまして、実際今回の研究でも、
パートナーと一緒に寝ている人はうつ、不安、ストレスレベルが低く、ソーシャルサポートや生活満足度、人間関係への満足度が高かった
一方子供と一緒に寝ている人はストレスレベルが高かった
一人で寝ている人はうつスコアが高く、ソーシャルサポートが低く、生活・人間関係への満足度が低い傾向があった
ってな関係が見られたらしい。
まあパートナーとの関係性とか子供の年齢とかによっても変わってくるでしょうが、とりあえずカップル/ 夫婦のベッドは一つにしといたほうがベターなのかもしれませんねぇ。
気候変動が世界中の睡眠に莫大な被害をもたらす
「気温上昇によって世界中の人々の睡眠の睡眠が奪われてるぞ!」という過去最大規模の研究結果(R)が出ておりました。
これはOne Earth誌に掲載されたコペンハーゲン大学などの論文で、インド、中国、コロンビア、南アフリカなど68か国47,000人以上の睡眠トラッカーのデータを分析したものになってます。
人間は睡眠時に血管を拡張して体温を下げてるってのは周知の事実ですが、「熱帯夜」にはこのシステムがうまく作動しなくなるってのは想像に難くないところ。では、具体的にどのくらいのダメージが生じているんだろう?ってところを調べてくれたわけですね。
すると結果的に、以下のようなことがわかりました。
気温が30度を超えるような熱帯夜には睡眠時間が平均14分ほど減少しており、現時点で平均44時間/年の睡眠時間が奪われていた
今の調子で化石燃料やその他炭素集約的な排出を続ければ2099年には一人当たり年間58時間の睡眠時間が失われる可能性があると推定された
特に女性(男性よりも体温が下がりやすい)や高齢者(体温コントロール能力が低下する)、貧困層(冷房や緑地が不足しがち)においてこの影響が顕著だと考えられた
一晩の睡眠時間が数分減少するだけでもメンタルや免疫、血圧、糖尿病、心臓発作、脳卒中、生産性等に影響することは既知ですんで、これがいかに重大な問題かはもはや言うまでもないでしょう。
しかも上記の数字は下限、すなわち氷山の一角を見積もっているに過ぎないという可能性も高いというのだからいやはや恐ろしいものです。
研究チーム曰く、
とのこと。寝室の温度管理の重要性とともに、気候変動の脅威や地球保護の重要性もあらためて感じられた論文でしたねー。
夢日記でクリエイティビティを高められるかも?
「夢をよく思い出せる人とほとんど思い出せない人にはどんな違いあるんだろう?」みたいな研究(R)が出ておりました。個人的にはほとんど毎日夢を思い出せるたちなので、これはちょっと気になりますね。
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