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そのサッカーを疑え!

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2018年12月の記事一覧

マンU監督を解任されたモウリーニョと森保ジャパンの接点とは

マンU監督を解任されたモウリーニョと森保ジャパンの接点とは

 先日行われたリバプール戦に敗れると、ジョゼ・モウリーニョはマンチェスター・ユナイテッドの監督職を解かれた。前回、チェルシー監督を解任されたのも、3年前(15-16シーズン)のこの時期だった。

 任期途中の解任劇は、これを含めて過去3度。もう一回は、07〜08シーズンで、第1次のチェルシー監督時代になるが、この時はシーズン早々の出来事で、成績不振が原因ではない。実際、その直後、モウリーニョは引く

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鹿島対グアダラハラを見て想う。中盤天国の終焉とドリブル天国への期待

鹿島対グアダラハラを見て想う。中盤天国の終焉とドリブル天国への期待

 今年、2018年はどんな1年だったのか。ロシアW杯から半年が経過したいま、クラブW杯初戦の鹿島アントラーズの戦いを見ると、方向性を見つけ出せずにいた暗いトンネルから脱出できたような明るい気分になる。

 鹿島がクラブW杯初戦で逆転勝ちしたグアダラハラは、メンバー全員がメキシコ人選手で固められていた。大きな選手の少ない、日本人が親近感を抱きたくなるチームだった。

 日本とメキシコ。それぞれの代表

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来年の見どころは「浦和対神戸」といいたくなる理由

来年の見どころは「浦和対神戸」といいたくなる理由

 ベガルタ仙台を倒し天皇杯を制した浦和レッズ。獲得した通算タイトルはこれで8となった。この冠数はJクラブ全体では3位。2位は9冠のガンバ大阪で、1位は先日、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制し20冠に輝いた鹿島だ。

 鹿島の断トツぶりが目に止まるーーという見方が一般的だと思うが、2位以下を実績で大きく引き離している割には、ビッグクラブ的な雰囲気に欠けることも事実。その点では浦和に劣る。

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番狂わせの可能性膨らむ東京ヴェルディ。気になる名波監督の守備的サッカー

番狂わせの可能性膨らむ東京ヴェルディ。気になる名波監督の守備的サッカー

 選手交代の意図を聞かれた名波監督は「ご想像にお任せします」と一言。質問を嫌った。試合後の会見の冒頭で「残酷な結果を受け止めるのに必死な状態」と、心境を吐露しているとはいえ、余裕の無さを露呈させたことは、戦術家と持ち上げられる監督らしからぬ姿に見えた。

 名波監督率いるジュビロ磐田は、ご承知のようにJリーグ最終戦で川崎Fに逆転負け。J1リーグ16位となり、来る12月8日、東京ヴェルディとの入れ替

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