closetMoonhill ももこ

ドレスシェアリングレンタル専門店「closet Moonhill」を経営。(株)ムーナ…

closetMoonhill ももこ

ドレスシェアリングレンタル専門店「closet Moonhill」を経営。(株)ムーナクロス代表。ドレスコーディネーター。妊娠・出産を繰り返しながら事業展開し、現在4児の母でもある。2023年に離婚し、地元の長野県へ。

マガジン

  • ビンボー人、離婚する。

    大分でレンタルドレス屋を起業するまでを綴った「ビンボー人、起業する」 には裏ストーリーがありました。 私が大分で経験した結婚、出産、起業、子育て。 この17年間で「女性の自立」についてずっと考え続けてきた背景には夫からのDVがありました。

  • MOMOCOLUMN

    わたしの人生を築いている要素。思考。

  • ビンボー人、起業する。

    大分でレンタルドレスのお店を営んでいる、4人の子持ちママです。 やむにやまれぬ理由により、ひょんなことから主婦が起業をすることになった実話。 経験、知識、資金、人脈。 何を取っても「有るもの」など何一つなかったあの頃のわたしの奮闘記です。

記事一覧

ビンボー人、離婚する。プロローグ

20年前から始まったストーリー「土下座しろ」 包丁をちらつかせながら、ニヤニヤ笑った顔が今でも忘れられない。 自分の身体を見下ろしたとき、もはや自分の足さえも見え…

コロナ騒動真っ只中な夜と、ONE OK ROCK

今日、わたしは大好きなバンドのライブをYouTubeのプレミアム配信で見た。 2014年に開催されたものだった。 コロナ騒動の真っ只中である2020年の今、見てみるとなんとも…

鍵がなかなか開かない時は。

どんなに力いっぱい鍵をこじ開けようとしても なかなか開かない時がある。 さっさと鍵をガチャっと開けて、さっさと先に行っちゃってる周りを 見ると辛くなる。苦しくなる…

私たちは、いろんな意味で全世界で繋がって生きている。

わたしは日々、感じたことをメモ的に綴っている。 コロナ騒動の昨今、自らの行動が 目の前の人だけでなく 多勢の人の命に関わる可能性がある。 知らない人かもしれない。 …

(完)ビンボー起業14_ついに主婦が代表取締役になっちゃった。の話。

前回までは↓ 店舗移転を考え出したタイミングで、補助金や融資について調べることにした。 しかし、私のようにまだ実績がない起業したての人間には、普通に融資を受ける…

ビンボー起業13_里帰り出産の罠とお仕事再開。の話。

前回は↓ 里帰り出産の罠2人目の出産は、地元の長野へ里帰り出産することにした。 というのも、妊娠中に喘息を発症してしまったりと体調が優れなかったので、産後が心配だ…

ビンボー起業12_自宅サロンオープンしたものの。の話。

前回までは↓ 今日は、2020年3月3日。お雛祭り。 ついに大分市で初めてコロナ感染が確認された日。 全国一斉休校の影響で、相次ぐ卒業式キャンセル。 結婚式も延期や中止…

ビンボー起業11 約6ヶ月の起業準備でやったこと

前回は↓ いろんなすったもんだがあった日々ですが、毎日少しずつは準備をしていた。 ただ、当時はまだ派遣の仕事とアルバイトを掛け持ちしていたので 実質起業準備に割…

ビンボー起業⑩ドン底、再び。の話。

前回は↓ 日々起業に向けて情報収集が始まった。 その当時は、まだ今のように起業セミナーなどはほとんど無かった。 ましてや地方の大分では、そういう情報が物凄く少な…

ビンボー起業⑨運命的なビジネスモデルとの出会い。の話。

前回は↓ せっかく苦労して手に入れた内定も、蹴ってしまうという暴挙に出たものの。 これから、どうすればいいんだろうか。 米びつ残量がいつもギリギリな生活をしてい…

ビンボー起業⑧私が大切にしたい事と向き合うために。の話。

前回まで↓ このビンボー起業シリーズは、以前アメブロに書いていたものです。 基本はそれを転載しているのですが、7年も経つと自分の考え方が変わっている事に気付きます…

ビンボー起業⑦なりたい未来の自分と、越えなければならない壁。の話。

前回まで↓ 私の就職活動が始まった。 この頃、息子は1歳と7ヶ月。 数ヶ月にわたる、職業訓練もいよいよ卒業の時が近づいていた。 働き方を考えることは、自分の生き方…

ビンボー起業⑥生きてさえいれば、なんとかなる。の話。

前回はこちら↓ 思い返してみれば、私達夫婦には甘い新婚生活なんてものは皆無でした。 とにかく極貧生活からのスタート。 厳しい現実との真っ向勝負な日々。 来る日も来…

ビンボー起業⑤ある日、事件は起きた。のはなし。

私の出身は長野県。 大分からだと、なかなかそう簡単に帰れる距離ではない。 正直、はじめての出産だし、そんなに周りに頼れる人もいない。 実家の両親からは里帰り出産を…

ビンボー起業④情けない妊婦時代からの出産の話。

前回まではこちら↓ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日々大きくなっていくお腹。 これから生まれてきてくれる、赤ちゃんに希…

ビンボー起業③米びつ空っぽ。新婚時代。

大分でレンタルドレスのお店を営んでいる、4人の子持ちママです。 やむにやまれぬ理由により、ひょんなことから主婦が起業をすることになった実話。 経験、知識、資金、人…

ビンボー人、離婚する。プロローグ

20年前から始まったストーリー「土下座しろ」

包丁をちらつかせながら、ニヤニヤ笑った顔が今でも忘れられない。

自分の身体を見下ろしたとき、もはや自分の足さえも見えないくらいお腹が膨らんで出ていた。
私は妊娠7か月だった。

私のお腹の中では、私の、いや”私たち″の愛の結晶である大切な命が育まれていた。

…と思っていたのは私だけだったのかもしれない。

DVのはじまり

私たちが付き合い初めて

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コロナ騒動真っ只中な夜と、ONE OK ROCK

コロナ騒動真っ只中な夜と、ONE OK ROCK

今日、わたしは大好きなバンドのライブをYouTubeのプレミアム配信で見た。

2014年に開催されたものだった。

コロナ騒動の真っ只中である2020年の今、見てみるとなんとも言えない感情が湧き上がってくる。

曖昧で、不確かで、でも心を突き動かされる「何か」に価値を見出す生き物ONE OK ROCKというバンドは、今や日本だけでなく世界で活動をしている。
今でこそ、モンスターバンドに成長したけ

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鍵がなかなか開かない時は。

鍵がなかなか開かない時は。

どんなに力いっぱい鍵をこじ開けようとしても
なかなか開かない時がある。
さっさと鍵をガチャっと開けて、さっさと先に行っちゃってる周りを
見ると辛くなる。苦しくなる。

でも、人それぞれに用意された鍵は確実にバラバラで、違う物。

だから、周りと比較して悩むなんてのは、本当にナンセンスだと思う。

でもね、悩んじゃうんだよー。
そんなの分かってても悩んじゃうんだよー。

だから、悩んでもいい。
苦し

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私たちは、いろんな意味で全世界で繋がって生きている。

私たちは、いろんな意味で全世界で繋がって生きている。

わたしは日々、感じたことをメモ的に綴っている。
コロナ騒動の昨今、自らの行動が
目の前の人だけでなく
多勢の人の命に関わる可能性がある。

知らない人かもしれない。
一生会うこともない人かもしれない。

でも、もしかしたら。
例え地方に住んでいたとしても
巡り巡って、自分の行動が間接的な要因となって
あの志村けんさんにまでウィルスを辿り着かせてしまった可能性は0%ではない。

そんなこと考え出した

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(完)ビンボー起業14_ついに主婦が代表取締役になっちゃった。の話。

(完)ビンボー起業14_ついに主婦が代表取締役になっちゃった。の話。

前回までは↓

店舗移転を考え出したタイミングで、補助金や融資について調べることにした。

しかし、私のようにまだ実績がない起業したての人間には、普通に融資を受けるのはハードルが高すぎる。
補助金も、申請など自分一人で出来る気なんて微塵もしない。

でもきっと、何かしら方法はあるはずだ。
という事で、いろいろ調べることにした。

自分の事業を上手くプレゼン出来ないと相談にすら乗って貰えない調べてい

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ビンボー起業13_里帰り出産の罠とお仕事再開。の話。

ビンボー起業13_里帰り出産の罠とお仕事再開。の話。

前回は↓

里帰り出産の罠2人目の出産は、地元の長野へ里帰り出産することにした。
というのも、妊娠中に喘息を発症してしまったりと体調が優れなかったので、産後が心配だった事と、長男のお世話をできる人が居ない。という理由だった。

2020年の今でこそ、大臣が育休を取ったりして男性も育休を取る流れが出来ているけれど、2012年当時は、まだまだ男性が育休なんて。という感じだった。

当然そうなれば、実家

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ビンボー起業12_自宅サロンオープンしたものの。の話。

ビンボー起業12_自宅サロンオープンしたものの。の話。

前回までは↓

今日は、2020年3月3日。お雛祭り。
ついに大分市で初めてコロナ感染が確認された日。
全国一斉休校の影響で、相次ぐ卒業式キャンセル。
結婚式も延期や中止が相次いでいる。

うちは、このシーズンは謝恩会ドレスがよく出ていたが、今年は軒並みキャンセル。
正直、たいへん辛い状況。
数年後に読み返した時に、こんな事もあったな。と思えるように、あえて書き留めておく。

さて、前回からの続き

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ビンボー起業11 約6ヶ月の起業準備でやったこと

ビンボー起業11 約6ヶ月の起業準備でやったこと

前回は↓

いろんなすったもんだがあった日々ですが、毎日少しずつは準備をしていた。

ただ、当時はまだ派遣の仕事とアルバイトを掛け持ちしていたので
実質起業準備に割ける時間は、1日のうち、子供が寝静まった夜のみ。
となると、やはり睡眠不足は続くわけで。

しかし、変なアドレナリンが大放出されていたのか全く疲れたとかは感じなかったなぁと思う。

でも、こんな風に突っ走っている母親のこと、息子はどんな

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ビンボー起業⑩ドン底、再び。の話。

ビンボー起業⑩ドン底、再び。の話。

前回は↓

日々起業に向けて情報収集が始まった。

その当時は、まだ今のように起業セミナーなどはほとんど無かった。
ましてや地方の大分では、そういう情報が物凄く少なかった。

そんな中、ある面白いセミナーが大分で開催されるという情報を見つけた。

参加費は3,000円程だったかな?
当時の我が家には、とてつもない大金である。

お金を払って、人の話を聞きに行くというのは、生まれて初めての経験だった

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ビンボー起業⑨運命的なビジネスモデルとの出会い。の話。

ビンボー起業⑨運命的なビジネスモデルとの出会い。の話。

前回は↓

せっかく苦労して手に入れた内定も、蹴ってしまうという暴挙に出たものの。
これから、どうすればいいんだろうか。

米びつ残量がいつもギリギリな生活をしているやつが、起業とか。
もう頭がおかしいとしか言いようがないけど、

当時の私には、なぜかそれが一番最良に思えて仕方がなかった。
根拠も何もないけれど、何かに突き動かされるように、起業へと歩みを進めていった。

走り出さないと、壁にすらぶ

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ビンボー起業⑧私が大切にしたい事と向き合うために。の話。

ビンボー起業⑧私が大切にしたい事と向き合うために。の話。

前回まで↓

このビンボー起業シリーズは、以前アメブロに書いていたものです。
基本はそれを転載しているのですが、7年も経つと自分の考え方が変わっている事に気付きます。

あの頃の私にとっては、世間は敵だらけで、見えない大きなものと闘っていたように思う。

だから内容も、「世の中のお母さんはこんなに大変なんだ!」「なんでこの苦労を分かってくれないんだ!」という気持ちで溢れていた。

だけど働き出して

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ビンボー起業⑦なりたい未来の自分と、越えなければならない壁。の話。

ビンボー起業⑦なりたい未来の自分と、越えなければならない壁。の話。

前回まで↓

私の就職活動が始まった。
この頃、息子は1歳と7ヶ月。
数ヶ月にわたる、職業訓練もいよいよ卒業の時が近づいていた。

働き方を考えることは、自分の生き方を考えることと同じ。職探しにあたって、私がまず考えたこと。
お給料面もそうだけど、1番大切にしたのは、
これから先、私はどういう風に生きていきたいのか。
そこを考えた。

人生に於いて、多くの時間を「働く」という行為に費やす。
それは

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ビンボー起業⑥生きてさえいれば、なんとかなる。の話。

ビンボー起業⑥生きてさえいれば、なんとかなる。の話。

前回はこちら↓

思い返してみれば、私達夫婦には甘い新婚生活なんてものは皆無でした。

とにかく極貧生活からのスタート。
厳しい現実との真っ向勝負な日々。
来る日も来る日も、電卓とにらめっこ。

何度喧嘩したかもわかりません。
でも、私は彼と結婚する事を決めたとき、

”幸せにして貰おう”
なんてこれっぽっちも思っていませんでした。

”未完成で、未熟な2人だけど、一緒に幸せを掴み取っていこう”

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ビンボー起業⑤ある日、事件は起きた。のはなし。

ビンボー起業⑤ある日、事件は起きた。のはなし。

私の出身は長野県。
大分からだと、なかなかそう簡単に帰れる距離ではない。
正直、はじめての出産だし、そんなに周りに頼れる人もいない。

実家の両親からは里帰り出産を勧められたけれど、悩みに悩んだ末に
大分で出産することに決めた。

それは、私たち夫婦の決意表明でもあった。

里帰りをすれば、快適な環境があることも分かっていたけれど、あえてそれを選ばなかったのは、

これから先、何かあったときは、結

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ビンボー起業④情けない妊婦時代からの出産の話。

ビンボー起業④情けない妊婦時代からの出産の話。

前回まではこちら↓

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日々大きくなっていくお腹。
これから生まれてきてくれる、赤ちゃんに希望を馳せつつも
現実の生活は本当に厳しかった。

2009年3月。
出産予定日まであと2ヶ月。

妊婦健診に行くお金すらないという絶望

妊娠後期に入ってくると、それまで1ヶ月に1回だった妊婦健診が、2週間に1回、1週間に1回。。。。と

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ビンボー起業③米びつ空っぽ。新婚時代。

ビンボー起業③米びつ空っぽ。新婚時代。

大分でレンタルドレスのお店を営んでいる、4人の子持ちママです。 やむにやまれぬ理由により、ひょんなことから主婦が起業をすることになった実話。 経験、知識、資金、人脈。 何を取っても「有るもの」など何一つなかったあの頃のわたしの奮闘記です。

前回はこちら↓

なぜ、まだまだ手のかかる小さい子供がいるのに、パートではなくバイトでもなく、はたまた会社員でもなく、

なんで「起業」という道を選んだのか。

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