見出し画像

1日中アニメを見ていたうつ病時代

うつ病だったとき、1日中ひたすらアニメを見ていた…

…のではなくて、アニメを流していた。

理由は、巨大な不安から逃げるためだ。

うつ病というのは、身体は鉛にように重たくて動かないのに、頭はやたら回るものだと、私は思う。

頭が回るといっても、それはネガティブな方向にしか回らない。

ネガティブな方向に思考が高速回転して真っ暗な将来のことばかり考えて、自分で巨大な不安を生み出し、押し潰される。

その不安から逃れようと、いろんなものを試してみた。

(布団の中で泣くことしか出来ないようなうつ状態が重過ぎるときは、何かを試すなんて出来ないので、少し身体が動く日に。)

あるときはお菓子を食べてみた。

私は甘いものが好きなので、甘いものを食べれば少し幸せを感じられると思ったからだ。

でもだめだった。

お菓子を食べても美味しいと思えない。

味がいまいちわからない。

ほんの一口食べただけなのに胃もたれがして吐きそうになった。

結局、大好きなものが食べられなくなった悲しさを感じただけになった。


思ったことをノートに書いてみた。

書くことを考えたら頭の中が不安でいっぱいになって、何も書けなかった。

結局、不安を大きくさせるだけになった。


本を読んでみた。

読めなかった。

(うつ病あるあるだと思っているのだが、うつ病になると文章を読み進めることが出来ない人が多い気がする…)

一行目を読み、二行目を読んだら、一行目の内容を忘れてしまう。

覚えていることが出来ない。

集中できない。

結局、こんな簡単なことも出来なくなってしまったと悲しくなるだけだった。


最終的に行き着いたのが、アニメを流し見するということだ。

正直、内容は頭に入って来なかったが、耳に入る音楽とかセリフとか、目に入る動きとか、色とかが程よく脳を刺激してくれて、不安なことを考えなくて済んだ。

当時見ていたアニメのタイトルはほとんど覚えていないし、毎日同じタイトルをぐるぐる繰り返し見ていた気もする。

私の場合、私をオタクの世界へ引きずり込んだ大好きなNARUTOとか、原作がボロボロ二なるまで読んでアニメも何度も見たハイキュー!!とか、友達から進められまくっていたのに見れていなかった銀魂とか見ていた気がする。

(銀魂に関しては初見だったのにこの時期に見てしまったので、あとから全て見直した。めちゃくちゃ面白くて、これを笑えなかった自分は相当きてたんだな…と、思っている。)

こういうときに見るアニメは、本当は、NARUTOみたいに戦闘シーンがあって作画が良くて、感動しちゃうようなものでもなく、

ハイキュー!!に、高校生の部活を通しての熱い想いとか、それぞれの部活に対しての向き合い方から生まれる人間ドラマとか、そういうものはあまりおすすめしない。(何回も見ていたくせに。)

もっというと、進撃の巨人とか、呪術廻戦のような複雑なアニメはもっとおすすめしない。

(元気なときに原作も読んでアニメも追いかけていた。呪術廻戦はジャンプ本誌も熱いし、最近のアニメの作画が良すぎてたまげた!どうでもいいですね。すみません。)

複雑な会話があったり、なかなか迫力のある戦闘シーンだったり、鬱々としているシーンが多かったり、動きが早かったり、青春とかいう落ちこぼれた自分の心を抉るようなものは避けた方がいい気がする。

続き物でしっかり内容のあるものは流し見でも、理解できないことが増えるということがわかるだけになるのでしんどくなる気がする。

それがいい人もいるので!

本当に!

人による!!

個人差!!!

(責任を持ちたくない笑)


今、自分がうつ病だったら、マッシュルとか、ぼっち・ざ・ろっく!とか、見るかもしれない。

↓オタクの早口語りなので読まなくて大丈夫です!
(マッシュルは、いい意味で話の進み具合に対して内容が薄いし、主人公が筋肉ですべてを解決しようとしてきて戦闘が原始的でわかりやすいので、個人的におすすめな気がする。
ぼっち・ざ・ろっく!は最近見た中でキャラが可愛くて、話の展開も早くないし癒やされたので。じっくり見るといろいろ感じるところはあるので、少し元気になったらもう一度見るのをおすすめする。そして、主人公のぼっちちゃんが、人間関係築くのが下手だったりするので、アニメの中と自分が混同してしまう人は今見るアニメとして最適かちょっと覗いてから決めたほうが良い。まあ、どのアニメも同じか…。)


いろいろ書きましたが、うつ病の私が一日アニメを見ていたのは、怠けていたからだとか、休職を楽しんでいたからとかではなく、巨大な不安から逃れたかったからだということです。

これは、アニメを楽しんでいるだけだと誤解を受けやすいが、そうでは無いのだと、言いたい。

アニメは、本来の楽しみ方では無いかもしれないけど、うつ病のとき不安に押し潰されそうな私を助けてくれた。

現在、双極性障害Ⅱ型と診断されてからも、たまにひょっこりやってくるうつ状態のときにネガティブな思考を高速回転させないようにアニメに助けてもらっている。


アニメに関わる全ての人にお礼を言いたい。

ありがとうございました。

元気になった今、改めてこれからもどうぞよろしくお願い致します。



↓ほしいものリスト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?