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【和訳その他】戦争・軍事・安全保障

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戦争・軍事・安全保障に関する各種英文情報の日本語訳や紹介、内容要約
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記事一覧

【英文記事和訳】ウクライナ戦況「情勢報告:2024.05.01-02」(Frontelligence Insight)

【英文記事和訳】ウクライナ戦況「情勢報告:2024.05.01-02」(Frontelligence Insight)

このnote記事は、ウクライナ軍元将校のTatarigami氏(ハンドル名)が設立した戦争分析チーム「フロンテリジェンス・インサイト」のウクライナ戦況分析に関する最新記事を日本語に翻訳したものです。昨日、noteに翻訳を投稿したTatarigami氏のSNS投稿の内容と重複する箇所も多いのですが、SNS投稿では触れていない内容も書かれていることから、このフロンテリジェンス・インサイトの記事も翻訳す

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【SNS投稿和訳】ウクライナ軍元将校によるドネツィク州戦線情勢報告(2024.05.01時点)

【SNS投稿和訳】ウクライナ軍元将校によるドネツィク州戦線情勢報告(2024.05.01時点)

このnote記事は、ウクライナ軍元将校Tatarigami氏(ハンドル名)がXに投稿したウクライナ東部ドネツィク州方面の情勢報告(日本時間2024年5月2日05:14投稿)を、日本語に翻訳したものです。なお、この記事で使用した画像は、すべてTatarigami氏のX投稿に添付されているものを使用しています。

日本語訳情勢報告(2024年5月1日):チャシウ・ヤール、オチェレティネ、シヴェルシク

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【SNS投稿和訳】ウクライナ戦況:2024.04.27時点におけるアウジーウカ地区の戦闘序列と今後の展開予測(フィンランド軍予備役将校パシ・パロイネン氏)

【SNS投稿和訳】ウクライナ戦況:2024.04.27時点におけるアウジーウカ地区の戦闘序列と今後の展開予測(フィンランド軍予備役将校パシ・パロイネン氏)

OSINTアナリストでフィンランド軍予備役将校のパシ・パロイネン氏が、ウクライナ東部アウジーウカ方面における両軍の部隊配置状況(ORBAT[戦闘序列])と今後の作戦動向に関する分析を、Xに投稿しています(日本時間2024年4月29日04:32投稿)。この連続投稿を日本語に翻訳したものが、本記事になります。なお、記事中で用いた画像は、パロイネン氏のX投稿に添付されているものを転載して使用しています。

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【SNS投稿和訳】ウクライナ軍元将校によるロシア軍ドネツィク州攻勢の分析

【SNS投稿和訳】ウクライナ軍元将校によるロシア軍ドネツィク州攻勢の分析

ウクライナ軍元将校で戦争・紛争分析チーム「フロンテリジェンス・インサイト」の設立者でもあるTatarigami氏(ハンドル名)が、ドネツィク州の複数個所で続くロシア軍攻撃作戦の分析を、Xに投稿しています(投稿時間2024年4月28日03:39)。この連続投稿を日本語に翻訳したものが本記事です。また、本記事中の画像は、Tatarigami氏のX投稿に添付されている画像を転載して使用しています。

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【SNS投稿和訳】ウクライナ戦況:チャシウ・ヤール戦分析(エミール・カステヘルミ氏)

【SNS投稿和訳】ウクライナ戦況:チャシウ・ヤール戦分析(エミール・カステヘルミ氏)

フィンランドのOSINTアナリストで軍事史家のエミール・カステヘルミ氏が、ウクライナ東部チャシウ・ヤール方面の戦況分析をXに投稿しています(日本時間2024年4月17日午前2時投稿)。以下は、その連続投稿の日本語訳になります。また、翻訳記事で用いた画像は、カステヘルミ氏の投稿から転載しました。

日本語訳ウクライナにおいて目下、最も重要な意味をもつ戦いの一つが、チャシウ・ヤール[Chasiv Ya

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【英文記事和訳】ウクライナ戦争:ロシアの勢いをいかに食い止めるのか(ミック・ライアン)

【英文記事和訳】ウクライナ戦争:ロシアの勢いをいかに食い止めるのか(ミック・ライアン)

オーストラリア軍退役少将ミック・ライアン氏が、“ウクライナを負けさせない”戦略から、“ロシアを敗北させる”戦略転換する必要性を、上記リンク先の記事(2024年4月12日公開)で訴えています。

そのためには、ウクライナ自身の努力と並行して、西側諸国がもっと多くの負担とリスクを負う必要があります。そして、その負担とリスクは、西側自身の利益になるのです。

以下は、このライアン氏記事の日本語訳になりま

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【読書メモ】「ロシア・ウクライナ戦争:軍事作戦と戦場の力学」(マイケル・コフマン)

【読書メモ】「ロシア・ウクライナ戦争:軍事作戦と戦場の力学」(マイケル・コフマン)

2024年4月2日に米国ジョン・ホプキンス大学出版局から『ウクライナでの戦争:戦闘、戦略、そして分断された世界への回帰』(WAR IN UKRAINE: CONFLICT, STRATEGY, AND THE RETURN OF A FRACTURED WORLD)という書籍が刊行されました。紙媒体版は有料ですが、PDF形式もしくはEPUB形式で無料公開されています(上記画像キャプション内のURL

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【英文記事和訳】ウクライナ戦況:チャシウ・ヤールを巡る戦い(FRONTELLIGENCE INSIGHT)

【英文記事和訳】ウクライナ戦況:チャシウ・ヤールを巡る戦い(FRONTELLIGENCE INSIGHT)

以下は、ウクライナ拠点の独立系戦争・紛争分析チーム「フロンテリジェンス・インサイト」が発表したウクライナ戦況分析記事(2024年4月8日公開)の日本語訳になります。

2024年4月現在、ドンバス地方の都市バフムートの西方で、ロシア軍は西進の取り組みを進めており、その地域で焦点になっているチャシウ・ヤールという町を巡る戦いを、その戦いの意味も含めて分析したのが、フロンテリジェンス・インサイト記事の

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【SNS投稿和訳】ロシア軍の戦力再建状況を評価する(ウクライナ軍元将校Tatarigami氏)

【SNS投稿和訳】ロシア軍の戦力再建状況を評価する(ウクライナ軍元将校Tatarigami氏)

以下は、ウクライナ軍元将校Tatarigami氏(ハンドル名)によるXでの連続投稿(日本時間2024年4月5日03:39投稿)を日本語に翻訳したものです。ロシア軍の戦力再建状況に関する分析を示しています。

なお、この翻訳記事で用いた画像は、Tatarigami氏のX投稿からの転載になります。

日本語訳カート・キャンベル米国務副長官は、「ロシアは軍事的な再建・再編成をほぼ完了した」と述べた。フロ

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【英文記事和訳】2024年にウクライナがどうやってロシアに抵抗できるのかを知りたければ、ビロホリウカという集落を見てみよう(ウクライナ軍予備役将校Tatarigami氏)

【英文記事和訳】2024年にウクライナがどうやってロシアに抵抗できるのかを知りたければ、ビロホリウカという集落を見てみよう(ウクライナ軍予備役将校Tatarigami氏)

上記リンク先の英文記事は、2024年にウクライナが前線において、どのようにロシア軍に立ち向かえばよいのかを分析したものです(2024年3月20日公開)。その典型例として、ルハンシク州ビロホリウカを巡る攻防戦を取り上げ、ロシア・ウクライナ双方の戦術を示し、ウクライナ軍が抱える問題点も指摘しています。

著者のTatarigami氏(ハンドル名)はウクライナ軍予備役将校で、フロンテリジェンス・インサイ

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【SNS投稿和訳】マイケル・コフマン氏のウクライナ情勢分析(日本時間2024.03.20投稿)

【SNS投稿和訳】マイケル・コフマン氏のウクライナ情勢分析(日本時間2024.03.20投稿)

ロシア軍事の専門家マイケル・コフマン氏が日本時間2024年3月20日に、ウクライナ情勢の分析をXで連続投稿しています。以下はその日本語訳です。なお、この翻訳記事で用いた画像は、コフマン氏の投稿に添付されているものを転載しました。

日本語訳最近行ったウクライナ現地調査旅行を受けての短い考察をいくつか。現在の情勢は厳しいが、ウクライナは前線の安定化に目下、努めている。これからの数カ月間に米国の支援が

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【英文記事和訳】「ロシアに対抗するための2024年ウクライナ戦略として最善なのは防御戦略だ。では、なぜ反転攻勢が議論されるのか?」(ミック・ライアン豪軍退役少将)

【英文記事和訳】「ロシアに対抗するための2024年ウクライナ戦略として最善なのは防御戦略だ。では、なぜ反転攻勢が議論されるのか?」(ミック・ライアン豪軍退役少将)

ウクライナの戦場においてロシア軍が主導権を握っている現状下で、ウクライナ側から2024年反転攻勢に関する発言が出ています。その理由は何なのかについて、オーストラリア軍退役少将ミック・ライアン氏が上記リンク先の記事で解説しています。

この英文記事(“A defensive strategy is Ukraine's best plan to confront Russia in 2024. So

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【ウクライナ戦況記事和訳】アウジーウカ市街戦後:防衛態勢について(Frontelligence Insight 2024.02.29)

【ウクライナ戦況記事和訳】アウジーウカ市街戦後:防衛態勢について(Frontelligence Insight 2024.02.29)

ウクライナ東部ドネツィク州のアウジーウカ市を占領したのちも、ロシア軍は同市の西方で前進を続けています。

上記の英文記事は、このアウジーウカ方面の情勢を、ウクライナ軍が抱える問題も明らかにしつつ、分析したものです。この分析記事はウクライナを拠点とする戦争・紛争分析チーム「Frontelligence Insight」が執筆しています。

以下は、この記事の日本語訳になります。なお、画像は英文記事原

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【SNS投稿和訳】2024.02.24時点のロシア・ウクライナ両軍の戦力展開状況(Pasi Paroinen氏)

【SNS投稿和訳】2024.02.24時点のロシア・ウクライナ両軍の戦力展開状況(Pasi Paroinen氏)

OSINTアナリストでフィンランド軍予備役将校のパシ・パロイネン氏が、2024年2月24日時点のロシア・ウクライナ両軍の戦闘序列(Order of Battle)を解説したものを、X上に投稿しています(日本時間2024年2月26日01:09投稿)。同氏はフィンランドのOSINTチーム「Black Bird Group」のメンバーとして、ロシア・ウクライナ戦争のモニターと分析を行っている方です。

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