TANAKA ISAMU

株式会社ダンクで働いています。鳥貴族ブランド歴15年。店長歴9年、マネージャー歴3年を…

TANAKA ISAMU

株式会社ダンクで働いています。鳥貴族ブランド歴15年。店長歴9年、マネージャー歴3年を経て、営業部長をさせて頂いております。現在36歳。鳥貴族が大好きで、ダンクが大好きで今に至ります。食を通して世の中を明るくしていきます。

マガジン

  • 飲食noters ~外食産業で働く私たち~

    • 9本

    外食産業で働く人たちが、外食産業のことを知ってもらうために奮闘するマガジンです。身近なことだけでなく、価値観、考え方を発信することで、自分たちの目指す世の中を実現していきます。

最近の記事

大丸屋の屋号に込めた思い

株式会社ダンクの田中です。 2023年2月1日にグランドオープンしたやきとん大丸屋。屋号の由来をお話ししたいと思います。 きっかけは僕の地元にある居酒屋の閉店です。その時、本気で日本中の商店街に再び灯りを灯したいと強く思いました。 大丸屋という屋号は、僕の実家のある地域で長く愛された街の居酒屋の名前でした。大阪では酒屋として、縁起の良い名前として愛され親しまれてきた名前でもあります。 老夫婦が営むその居酒屋も、コロナ禍で閉店となり、ただでさえシャッター通りとなっていた

    • 【原体験】大好きな家族の笑顔の中心には、いつも食事があった

      先日、原体験ジャーニーを受けていると、意思決定や価値観が母の背中に大きく影響されていることに気付いた。幼いころに父親を亡くし、4人姉妹の末っ子である母親。そんな苦労が絶えない家族だったそうだが、この話を知ったのも、僕が30歳を迎えて以降の話だった。 飲食店で働くことを、誰よりも心配して反対してくれた両親。子供の健康を考え、居酒屋という夜のお仕事。社会的地位を心配したことも頭にあったと思う。当時は感情が整理出来ず、両親と話した後、100m先の駐車場の車の中で、一人でひたすら泣

      • インターンシップ生から見た「鳥貴族の世界観」

        鳥貴族ブランドで働いて13年。株式会社ダンクの田中です。 休業していた2ヶ月の間に、鳥貴族ブランドが持つ「鳥貴族の世界観」について考える7日間のインターンシップを実施しました。 参加者はアルバイトさん2名。共に働いてきた横浜鶴屋町店のオープニングスタッフに声をかけました。もともとはこのコロナ禍で、オンライン接客の可能性を見出したいと始めたものでしたが、終わってみれば別の可能性を見つけてくれた2人に感謝を伝えたいです。 鳥貴族という場所は、どういう場所なのか。お客様は何に

        • 鳥貴族で「さきめし」を始めました。

          はじめまして!株式会社ダンクの田中(@IsmTnk)です。 鳥貴族ブランドで働いて13年になります。関東での勤務ということもあり、お店を休業して、そろそろ2ヶ月を迎えようとしています。 本日、緊急事態宣言が解除されましたね。たくさん届けたい言葉はありますが、今は前向きな感情がいっぱいです。お客様が安心してご飲食出来る環境と、従業員が安心して働ける環境を作っていきます。 社員の皆がビニールシートを貼ってくれたり、お店のメンテナンスで掃除をしてくれたり、ワックスかけてくれた

        大丸屋の屋号に込めた思い

        マガジン

        • 飲食noters ~外食産業で働く私たち~
          9本

        記事

          営業再開を決めた私たち。感謝をかたちにしていく道を選ぶ。

          5月19日から関西の鳥貴族にて、先行して営業再開することとなりました。私たち株式会社ダンクは、TCC(鳥貴族カムレードチェーン)で、直営店とは違いますが、関西では12店舗の鳥貴族を運営しており、直営店に合わせて再開を決めました。(関東の鳥貴族は現時点、休業継続です) 42日間の休業は、僕に何を教えてくれたのか。それは、当たり前にありがとう、という感謝の気持ちだったと思います。ダンクのバリューそのものでした。お店が開けられることへのありがとう。お客様が来てくれることに対するあ

          営業再開を決めた私たち。感謝をかたちにしていく道を選ぶ。

          飲食店の世界観作りにおけるフレームワークたたき台

          このフレームワークのたたき台は、飲食店における理想のお店を作る上で大切にしたい店長の世界観を言語化し、実現に繋げるための手段となります。言語化することで、指導・教育に繋がる場面ではっきりと言葉にして伝えられるでしょう。是非、実践してみて下さい。 来店前 ・どんな風にこのお店を選んでもらいたいのか ・選んでくれたお客様は何歳くらいで ・何名で ・今日は何を楽しみにしてお店に来てくれたのか ご来店 ・どんな表情で出迎えてもらいたいか ・どんなイントネーションで、どんな言

          飲食店の世界観作りにおけるフレームワークたたき台

          世の中を明るくするってどういうこと?鳥貴族歴12年の田中がダンクのミッションを語ります。

          大阪を本社に構える僕たちダンクは現在25店舗の鳥貴族を運営している中小零細企業です。そんな僕たちのミッションは「世の中を明るくする」こと。世の中を明るくするってどういうこと? 明るい、暗いは物理的に電気で出来ますが、結論から言うと、世の中を明るくすることに、正解はずっと見つけられていません。それは「世の中」を定義できないからです。ただ、それぞれの世の中を仮に「一人ひとりが見ているもの」だと定義して、今回は話しを進めていきます。 ダンクと鳥貴族は別会社です。が、ダンクは鳥貴

          世の中を明るくするってどういうこと?鳥貴族歴12年の田中がダンクのミッションを語ります。

          世の中を明るくしたい仲間と、日本中にお店を出店していきたい。

          「たかが、焼き鳥屋で世の中を変えたいのです。」 初めて「志」に触れた瞬間だった。その言葉は、今も僕に影響を与え続けている。感謝を形にしていきたいと語る経営者の想いを、形にするために挑戦していたダンクに心を奪われた。そして、大学4年の2008年の9月に入社を決めた。 高校生の頃から漠然と「将来は社長をやりたい!」と言い続けていた。自分を信じる力の強さだけはしっかりと持っていた学生時代。世の中を変えたいと本気で語る大人達との出会いをきっかけに、自分たちの住む社会を良くしていき

          世の中を明るくしたい仲間と、日本中にお店を出店していきたい。

          兵庫県で鳥貴族を出店し、飲食店で世の中を明るくすることを実感した時の話

          株式会社ダンクは大阪を中心に鳥貴族をチェーン展開していたフランチャイズ加盟会社の一つだった。そして、大阪から新規出店の際に、エリアを変え、2009年4月に兵庫県尼崎市にある「園田」にお店を出店した。 もともとはゲームセンターがあった場所に店を構えることとなる。10年も前の地元のゲームセンターを想像してもらうと分かるように、そこは地域のたまり場だ。前を通るのが少し嫌な感じがする場所でもあった。そちらが廃業となり、タイミングも重なり、駅前の最高の場所をダンクは手に入れることが出

          兵庫県で鳥貴族を出店し、飲食店で世の中を明るくすることを実感した時の話

          競争優位性を保つためのEXではなく、想いを実現するためにEXに目を向ける。

          この本を読むことになったのは、Twitterでメルカリの石黒さんのセミナーに当選したことがきっかけでした。様々なキャリア経験の末、今一押しの本ということで紹介を受けたのがこの本でした。(1on1セミナーについてのnoteも後日、関連付けて書きます) 本を読み、EXを見直した結果をまとめ、実際に行ったことを書きます。 1.ありがとうの日の導入 2.パート従業員の土日の給与の見直し 3.マネジメント層に対する教育の見直し 4.権限委譲の案件を増やす 以下、説明

          競争優位性を保つためのEXではなく、想いを実現するためにEXに目を向ける。

          子供の誕生日は、母親の出産記念日でもあるんだよ。

          2月13日の昨日、妻の誕生日だった。いつもながら、12時を迎えたら連絡を入れ、ちょっとしたやり取りを交わす。 「おめでとう」「ありがとう」 些細なものだ。仕事柄、朝6時頃に家に帰ってきて、簡単だけど手紙を書いてドアに張り付けておいた。会社のカルチャーでもあるけれど、手紙を書いたり、人に想いを伝えることを大切にしている。 誰かの誕生日になると思い出す人が居る。7年前に出会ったアルバイトスタッフの母親のことだ。ALSという難病にかかりながらも、今を生きていた強い女性だった。

          子供の誕生日は、母親の出産記念日でもあるんだよ。

          【シフトで困っている人を減らしたい】10年間、飲食店アルバイトのシフトに困ったことがない店長が伝える実践コミュニケーションノウハウ10選

          店長の1番の仕事、それはシフトです。10年間、店長をやってきてシフトに困らずここまでやってきました。常にお店では15人前後、多い店舗では30人近いアルバイトスタッフを雇用し、お店を運営してきました。もちろんノウハウだけではない部分も多いです。ですが、誰でも出来ることもたくさんあります。今、あなたのお店のシフトはきちんと守られてますか? いくつかノウハウを伝えていきたいと思います。少しでもこのノウハウで、現場で働く店長の皆さんをはじめ、外食産業でシフトを組んでいる人たちの苦労

          【シフトで困っている人を減らしたい】10年間、飲食店アルバイトのシフトに困ったことがない店長が伝える実践コミュニケーションノウハウ10選

          何気ない日常が特別だった。これだから、飲食業は辞められない。

          真っ暗な店内。その中で唯一、ライトアップされた厨房。野菜を切る音。肉を断つ音。コンロから香るガスのにおい。まるでスポーツジムのように、いせかせかとパートさんと一緒になって仕込みをしていると、いろんな音や香りと出会う。仕込みの時間はお客様はおらず、ちょっとした会話が賑やかに店内に響いている。 13年間、飲食業に携わってきたが、私は今でもこの飲食業を辞めるつもりがない。日常が感動に溢れているからだ。 日常にある飲食店での出会いは、毎回が感動ばかりなんてことはありえない。でも、

          何気ない日常が特別だった。これだから、飲食業は辞められない。

          親を泣かせたあの日。それでもやりたい。人を喜ばせたい。

          大学4年生、親を泣かせたのは人生で2度目だった。一度目は小学校5年生の頃、近所にある釣具屋さんでルアーを万引きをしてしまった時。友人と2人で見つかり、親が迎えに来てくれた。その時の母親の形相と、必死に向き合ってくれた姿が忘れられない。 「居酒屋で働きたい。」 覚悟して話始めた僕と、目の前の両親は聞きながら「いつかそう言うんじゃないかと分かっていたけど」と、涙ながらに聞いてくれた。 大学に行っていたし、違う就職が決まって喜んでくれていたからこそ、なぜそこまでして居酒屋の仕

          親を泣かせたあの日。それでもやりたい。人を喜ばせたい。

          経営者の想いを、4歳の息子に伝わる言葉で表現してみました。

          飲食notersの田中です!今週のお題は「経営理念(事業)をわかりやすく説明しよう」です。 会社には経営理念があります。弊社にも経営理念がありますが、約10行に渡る超大作なのです。(こだわりの経営理念です!!) はじめは、小学校5年生にでも伝わるように書くという、文章のノウハウのようなものを意識して書いてみましたが、しっくりきませんでした。自分の言葉に温度感が無かったからです。自分の言葉で置き換えながら、わかりやすさを追求した結果、4歳の息子に話すことをイメージして書

          経営者の想いを、4歳の息子に伝わる言葉で表現してみました。

          マニュアルは宝物だ。想いの結晶で人に安心と満足を。そして感動に。

          飲食notersの田中です!今回のお題は「マニュアルは大切か?」についてです。10年以上前のアルバイト時代、私はマニュアルが苦手でした。当時でしたら、マニュアルは必要ない。そう言っていました。 でも、今はマニュアルが大好きです。必要か、必要でないか、と問われれば、即答で「必要」と答えられるようになりました。 それはなぜか?ある上司の言葉がきっかけでした。 マニュアルは宝物だ。何を言っているんだと最初は思いました。自分たちの自由を奪っているのはマニュアルじゃないか。感じた

          マニュアルは宝物だ。想いの結晶で人に安心と満足を。そして感動に。