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ことばは、人を傷つけるためにも使える。癒すためにも


「一気に読んでしまった。途中で止められなかった」
「何度も何度も涙が出た。 時折、子どものように嗚咽が出た」

心の専門家として活躍されているメンタルトレーナーの花咲ともみさんが、『本当の私を、探してた。』を読んで、そう教えてくださった。

「まるで良質なセラピーを受けた時のようであり、溢れる涙は、カタルシス(浄化)のプロセスとして・・・という、そのものだった。」と言う。

それはおそらく、彼女が普段、逆の立場でしていることなのだろう。

企業研修や個人セッションを通して、たくさんの人のプロセスをみてきた彼女が、この本には逆の立場になったという。

私は、ほっとした。

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私はいわゆる「良い文章」というのが、よく分からない。

文章講座に行ったこともないし、誰かに指導されたこともない。お手本にする作家もいないし、誰かの小説を書き写してみたこともない。

編集者さんも、私に何も言わない。『ジミー』にしろ『ほんわた』にしろ、一つも直されていない。

私はいつも、わからないまま、自分の感覚を頼りに書いてる。私の文章は、私の身体からでてくるもので、それ以外の指針はない。

いままで、ずっとそうだ。

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「エイミーさんの文章は、瞑想だ」と言われたことがある。

その日、出版パーティーの主役の橘川さんは、ひとりひとりを紹介していた。

「あの人は、青海エイミーさん」。

マイクを持った橘川さんは、一瞬私のほうを見てそう言うと、聴衆のほうを向きなおった。

「わたしは投稿雑誌『ポンプ』の編集長でした。大量に投稿を読みましたよ。その頃は。

毎日、毎日、ひとの投稿を読み続けました。いくらでも送ってくるんだよね。

でも、そうすると、分かってくるんですよ。書いた人が、どんな風にことばを使うか。もう、一瞬でわかるようになる。

人を傷つけるために、ことばを使う人もいますよ。すぐに分かるようになる。だけどね、そうじゃない人もいる」

そこで、橘川さんは私に目を向けた。

「エイミーさんの文章を読んだとき、すぐわかった。この人の文章は、瞑想なんですよ。

瞑想のために、ことばを使ってるんです」

私は、意外なことばにぽかんとしていた。

だけど、橘川さんは、真剣な顔をしていた。

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文章って、なんだろう?

私は、上手とか下手とかに関心がない。ことばは、私の身体と関係があることだと思ってる。そして、他の人と私をつなぐものだと思ってる。

心の深いところにふれるものが、書きたい。
そうでなければ、何のために書くんだろう?

読んだ人が、なんだか分からないのに、心打たれてしまうもの。
いつのまにか涙が出てることに気づくようなもの。

そんなものが、書きたい。

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『ジミー』は、ドラマチックなことは出てこない。不治の病も大きな別離もでてこない。だけど、たくさんの人が泣いたと言った。

『ほんわた』は、取柄もない平凡な女性が、ヨガの先生のトレーニングに行くだけの話。

だけど、普通の人の人生って、そんなものじゃないかなと思う。

それなのに、心は、豊かで、いろんな色で溢れてる。。。

私のしていることは、花咲さんがされていることと、きっと、似ているのだと思う。


(花咲ともみさんのFB投稿 ここから。文章はそのままですが、note上で読みやすくするため、改行などの変更を行っています)

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10月に発売になる青海 エイミーさんの新刊を献本していただいた。


あーー!この感じ、懐かしい!

小説ジミーの時に感じた、エイミーさんの世界観に再び触れられた気がして、懐かしさが溢れてきた。

あっという間に一気に読んでしまった。

途中で止められなかった。

読みながら、何度も何度も涙が出た。

時折、子どものように嗚咽が出た。

それは、まるで良質なセラピーを受けた時のようであり、

溢れる涙は、カタルシス(浄化)のプロセスとして・・・という、そのものだった。

わたし達は誰しも、傷つきやすい幼き子どものような存在たちと、

深い叡智をたたえる存在を
心という見えない器の中に、内包している生き物である。

そうした、本来、何のカテゴリーにも属さないはずの
誰にでも共通する【真実】を、当たり前のこととしてニュートラルに描くことは、実は、想像以上に、とんでもなくむずかしい。

エイミーさんは、日常生活の中で起きた、体験のひとつひとつを、細やかな描写で丁寧に描いている。

それは圧倒的にリアルで、日々の暮らしそのものだからこそ

スピリチュアルという枠組をはずした視点で読み進めることを可能にする。

あーー!わたしが待っていたのはこういう視点なんだよなぁと

読みながら、何度も思った。

この本は、きっと読み手の人生のプロセスの中で

本当のわたしとは何か?という

深い問いの答えを導き出すヒントになってくれるだろう。

本を読みながら体験する、エモーショナルな体感的感覚が、

わたしに、そう感じさせた。

エイミーさん!

やっぱり天才だよ!と思った。


素敵な本を、また世に出して下さって、本当にありがとう!


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『本当の私を、探してた。』は、10月全国発売ですが、それまで、イベントや特定の場所で入手することができます。

初めての販売は、8/19土のヴィレッジヴァンガード下北沢店サイン会になります。ぜひ発売初日のサインをゲットしてください。

公式のお知らせ↓



いつもありがとうございます。いま、クンダリーニヨガのトライアルを無料でお受けしているのでよかったらご検討ください。