Louhi

好きなジャンル:自然科学、音楽、アニメ、フィンランド、その他いろいろ

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最近の記事

八つ墓村の舞台一考

映画「八つ墓村」(1977)がyoutubeで期間限定無料公開されていたので久しぶりに観てみました。子供の頃は人間関係も含めさっぱり話がわからず、ただただ怖い映画だった本作ですが、やっと理解しながら楽しめる歳になりました(映画もかなり改変されており人間関係も分かりやすくなってるとか…)。 せっかくなので作品の舞台について考察してみようかと思います。既にロケ地や作品で参考にされた地域などは広く知られており、地理的な場所については考察するまでもないので、作中の舞台として少し別の視

    • 2023年12月1日のオーロラをCesium上に再現してみた

      2023年12月1日の夜、北海道で低緯度オーロラが観測されたそうです。20年ぶりだとか。 そこで、CesiumJSで当時のオーロラカーテンをでっち上げてみました。オーロラバンドの位置はNOAAの Aurora Forecastの画像をなんとなくのレベルで参考にしています。 手順 1. 正距方位図法上でバンドの外縁部分のカーテンを適当にpolylineで描く 2. minimumHeight(約80km〜)とmaximumHeight(〜約500km)を設定して、Cesiu

      • 始まりの地へ帰ってきたゴジラ-1.0の舞台

        予告編から推察する破壊の舞台 ゴジラ-1.0(マイナスワン)の予告映像が追加されました。断片的な映像から、作品で描かれている当時の場所を推察します。 戦後の銀座 今のところ公開されている都市の破壊シーンは戦後すぐの東京の銀座のようです。銀座は1作目ゴジラ、1984年ゴジラの舞台でもあります。 0:18付近「あれはゴジラ?」 有楽町の鉄道高架から見える銀座方面が窓に映っています。左右反転で考えると左が東芝館(マツダビルディング 現・東急プラザ銀座)、右が朝日新聞本社(

        • 華恋とひかりの対話 劇伴「color temperature」と「 スーパー スタァ スペクタクル」

          対話として機能する「color temperature」と「スーパー スタァ スペクタクル」 以前、TV版~劇場版を通して使用される2つの旋律(モチーフ)について書きました。今回は劇場版冒頭の「color temperature」と最後の「スーパー スタァ スペクタクル」について書きます。 劇場版スタァライトの劇伴は、作曲の藤澤さん・加藤さん共に、TV版・ロロロから引き継がれた再生産のテーマが主題となっています。また、藤澤さんの劇伴は、再生産のテーマにスタァライトのテーマ

        八つ墓村の舞台一考

        • 2023年12月1日のオーロラをCesium上に再現してみた

        • 始まりの地へ帰ってきたゴジラ-1.0の舞台

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          【その2】レヴュースタァライトを一貫して流れる2つのライトモチーフ〜音楽的観点からの考察

          おさらい少女歌劇レヴュースタァライトを流れる2つのライトモチーフ 前回、TV版・劇場版を含め、レヴュースタァライトという作品の中で一貫して使われる2つのライトモチーフがある、という内容で記事を書きました。 今回ほぼ同じ内容ではありますが、その使われ方の変化や役割に焦点を当ててまとめ直してみました。 おさらい1 スタァライトのテーマ 音形が似ているため、スタァライトのテーマとまとめてしまっていますが、ここで新たに「戯曲スタァライト」と「ki-ringtone」に分けることに

          【その2】レヴュースタァライトを一貫して流れる2つのライトモチーフ〜音楽的観点からの考察

          地球のポジション・ゼロは2つある

          どうでもいい話です舞台のポジション・ゼロは0番のバミリ、地球のポジション・ゼロは? 地理座標のポジション・ゼロ まずは地図上の経度0度、緯度0度でしょうか。GoogleMapsで0,0と入力するとアフリカのギニア湾へ案内してくれます。さらに高さの0mを指定して地球上のポジション・ゼロが指定できます。(注:高さ0mは楕円体高) 3次元直交座標のポジション・ゼロ 真のポジション・ゼロはやはり地球の中心ではないでしょうか。赤道面にX Y軸を展開し極方向をZ軸とする3次元直交座標

          地球のポジション・ゼロは2つある

          【劇場版スタァライト】大場ななの鼻歌って何…

          気になりますね。 談話室のシーン、洗濯物を干しながら、ななは何の曲を歌っているのでしょう。 以下の3つの仮説を立ててみました。 中の人が超適当に歌っている 再生産のアルペジオを引用して、中の人が適当に歌っている 𝒘𝒊(𝒍)𝒅-𝒔𝒄𝒓𝒆𝒆𝒏 𝗯𝗮𝗿𝗼𝗾𝘂𝗲 を引用して中の人が適当に歌っている ⒈ アフレコで「適当に歌って」と言われて、小泉さんが即興で歌った これは、普通にありそうですね。でも考察としては面白くないです。 ⒉ 再生産のアルペジオを元に、小泉さんが適当に

          【劇場版スタァライト】大場ななの鼻歌って何…

          大場ななの同時(分裂)上演、ちょっと整理

          Blu-rayの販売や配信も始まり、早速、みんなが気になるあの会話を抜き出してくれた方がいました。 この動画により、ななの同時上演までの流れが分かりやすくなった気がします。 ななの同時上演とは 「皆殺しのレヴュー」でななが分裂したという、ネットで流れていた解釈で、公式かどうかは分かりません。私はアリだと考えています。 車内での会話の終わり頃、一旦華恋と共に姿を消したななは「皆殺しのレヴュー」で「舞」だけを携えて再登場し、6人を翻弄、その後列車で「輪」が到着して、本来の二

          大場ななの同時(分裂)上演、ちょっと整理

          レヴュー曲「世界を灰にするまで」 純那は歌で華恋に負けていた?

          世界を灰にするまで オーディション1日目、情熱のレヴュー、TVシリーズ1話を観ている視聴者が初めて聴くレヴュー曲です。冷静沈着な文学少女が歌い上げる情熱的な旋律、飛び入り華恋のスピード感溢れる旋律が特徴です。 ところでこの曲、楽譜無しなんとなく歌ってみると華恋のパートで、あれ?ちょっと難しくないコレ?ってなります。 純那のパートは小節頭から半拍遅れでゆったり歌うのに対し、華恋のパートの歌い出しやフレージングが小節半拍前や1拍前からのアウフタクトとなっているのですね。 純

          レヴュー曲「世界を灰にするまで」 純那は歌で華恋に負けていた?

          最後のセリフを届けるために華恋は剣を…

          TLにこんな過去ツイートが流れてきました。 「得物」の長さは『相手との心の距離』 今更な情報なのかもしれませんが、私には新鮮でした。確かに純那の弓はそういう面があるな、とは感じていましたし、そういう考察も見てきました。今回、監督の言葉で公式に定義されていることを知り、劇場版のいくつかのシーンが明確になった気がしました。 華恋の剣そう、あの気になるシーン、スーパー スタァ スペクタクルで華恋の剣が砕ける演出です。あれは、砕けたのではなく、華恋自ら砕いたのではないでしょうか

          最後のセリフを届けるために華恋は剣を…

          砂の惑星をみた

          気になっていた「デューン 砂の惑星」を観ました。小学生の頃?にデヴィッド・リンチ版を観て「よくわからんけどサンドワームが怖いな」という記憶だけがあったので、大人にった今、もう一度見るべき時だと思った次第です。 はい。面白かったです。デヴィッド・リンチ版のファンから見ると不満もあるようですが、映画ライト層の自分にとっては、適度に頭を使いながら見れて十分に楽しめました。派手な戦闘シーンとかはSWに任せて、環境描写や駆け引きをじっくり描く作品も良いと思います。 ヨーロッパの植民

          砂の惑星をみた

          個人の主観的劇場比べ

          結局、何度も鑑賞することになった劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト。普段はあまり音響など気にせず都合の良い劇場を選んでいるのですが、今回はネットでも評判の良い劇場をいくつか利用することができましたので感想を書きます。あくまでその時の主観です。 座席位置や箱でも違いがあるはずですが、そこまでは通っていません。あと、画質に関しては正直そこまで気にしていません。家のテレビより断然綺麗なので。 チネチッタ LIVE ZOUND(再演バージョン)地響きが凄かった(笑)。が、歌声な

          個人の主観的劇場比べ

          レヴュースタァライトを象徴するデザインとは

          先日「ロンドロンドロンド」のロゴが光円錐(こうえんすい)を表しているのでは、という考察ブログを拝見しました。 素晴らしい! なるほどー、と思いました。 過去円錐の外側って「選ばなかった過去たち」なのでしょうか。 では未来円錐の外側は「こぼれてく未来」ってこと? 「笑えている未来」とは未来円錐内の出来事? など、いろいろ考えられて楽しいですね。なので、このデザインについて少し書いてみようと思います。 作品を貫く基本デザイン?このデザイン、どこかで見たような…スタァラ

          レヴュースタァライトを象徴するデザインとは

          レヴュースタァライトを一貫して流れる2つのライトモチーフ〜音楽的観点からの考察

          スタァライトで一番好きな曲は?、と問えば、舞台創造課の会合で強いお酒と共に延々と議論が続く事でしょう。 それではTV版、劇場版を通して印象に残るメロディといえば? 「印象に残るメロディ」というのは作品中に何度も登場し、観客に対しそのシーンの意味づけや補強する役割を持つ、という意味です。歌劇や楽劇でいうところのライトモチーフです。例えば映画STAR WARSでスカイウォーカーの宿命を連想させる、悲しくもあり勇ましくもあるメロディ、あれです(笑)。 2つのライトモチーフ私は

          レヴュースタァライトを一貫して流れる2つのライトモチーフ〜音楽的観点からの考察

          劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト 感想と考察ともろもろ(ネタばれあり)

          ヘッダーの画像は、劇場版の過去回想で度々登場するカットのGoogleEarthキャプチャです。どうやら六本木方面からの眺望のようです。 GoogleEarthと地理院地図、優秀です。 さて、劇場版の素晴らしい考察やら感想やらは既にネットに出尽くしているのですが、それらを踏まえつつ私も感じた事や考えをつらつら書いていきます。ネタばれ有りです。 冒頭映画冒頭で華恋とひかりが「別れのレヴュー」を演じたのは確かな様ですが、これは「ロンドロンドロンド」で大場ななが​仕掛けたものな

          劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライト 感想と考察ともろもろ(ネタばれあり)

          劇場版レヴュースタァライトと出会う

          レヴュースタァライトという作品、正直なところTVシリーズは個人的に2018年シーズン2位くらいの位置付けで「それなりに楽しめたなぁ」程度の作品でした。その後のロロロも「ああ総集編ね」と完全にスルーしていましたが、新作劇場版について、TwitterTLでフォロワーさん達が騒ぐようになり、「へーまだやってるんか、久しぶりに観てみるか」と軽い気持ちで劇場に向かいました。 で、その結果……数多の先輩方が経験されたように作品に殴られ脳が震える中帰りの電車に乗り込むことになったのです。

          劇場版レヴュースタァライトと出会う