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「文章執筆」と「酒」(そこに割り込むように「肋骨神経痛」)の関係性 #タイ旅行記 (1)

2023年3月17日から20日の日程でタイ旅行をしてきた。帰国日は21日だが、タイでの行程は20日に終了してしまう。そのため旅程は20日まで、ということにしておく。

まだ暗いうちに家を出て、いつもの最寄駅から電車に乗って、日本橋で都営地下鉄・浅草線に乗り換えた。

ゆうべはよく眠れなかった。けれど眠たくはなかった。

ひさしぶりの海外旅行の前日だからといって、早く眠るのはかえって良くないんじゃないか、と思った。だからいつも通り晩酌もしたし、いつもとだいたい同じ時間にベッドに入った(少々深酒をしてしまった)。

缶ビールを飲んだあと、芋焼酎を炭酸割りを3杯くらいつくって飲んだ。スピーカーからアークティック・モンキーズを流しながら、先週のライブに浸る。それはとても素晴らしい演奏だった。そうだ、アークティック・モンキーズのライブのレビューもまだnoteに上げられていない。

記録しておきたい記憶が多くあり過ぎて手が追いつかずにいる。とても幸福なことだ。

たくさんの文章を書いた日ほど酒が飲みたくなる。

いつも晩酌をして自分をねぎらっているんだと思う。ひとりで打ち上げをしている。

酒を飲むことによって一日が締まる。逆に、酒を飲まないでいると、思考が「文章」になって頭のなかで駆けめぐる。証券取引所でよく見るような円形の電光掲示板。そこに表示されるのは株価ではなくて、「文章」。僕はついついメモを取りたくなってしまう。そして大抵、夢なのか思考なのかほとんど判別がつかない状態(浅い眠り)のまま、夜を明かすことになる。

タイへと出発する前日にたくさんの文章を書いた。だから、無性に酒を飲みたくなった。それでついつい飲み過ぎてしまったわけだ。アークティック・モンキーズの甘美な音楽に浸りながら。そしてついに前日に迫ったタイ旅行の興奮を感じながら。

息を吸いこむとあばらが痛い。これは肋骨神経痛だとすぐにわかった。肋骨神経痛になってしまった人の話を聞いていたから。

僕はすぐに、自分の体に起こっている異変に、とりあえずの自己診断を下すことができた。もしも僕が肋骨神経痛のことを知らなかったら、たぶんテンパっていたと思う。明日から海外旅行なのに、変な病気に罹ってしまったんじゃないかと、不安でしかたなかったんじゃないかと思う。

肋骨神経痛の原因は、よくわからないことが多い。けれど、だいたいの場合はストレス。それくらい僕は、明日からの海外旅行を目前に緊張しているんだな。

なんだか情けない、って思った。センシティブ過ぎやしないか。けれど、演劇をつくっている最中(稽古期間)はもっとメンタルを削られている。そのときは肋骨神経痛にはならなかった。代わりに、もっと違う症状に、いつも襲われる。

ストレスの種類が異なると、体に現れる異変も変わってくるんだな。面白いな。と思いながら、あまりセンシティブになり過ぎるなよ、もう考え過ぎるのはよしなよ、と酒を呷った。この日のお酒はとても美味しく感じられた。


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