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「AIに仕奪われるよ」念仏で利益を得る人たち

最近頻繁に耳にする「仕事がAIに奪われて僕たちはこれからどうするか」論争。結局のところ、この議論をすることで、一番利益を得ている人たちってだれなんだろう。誰のためのものになっているんだろう。AIをつくってるひと?大多数の労働者?これから働く若者?大衆にアドバイスするひと?論争をトピックに番組をしているひと?本を出している人?

AIによってどう世界が、産業が、働き方が、変化するのかについて語る(需要あり)ことで、その議論内容や各人の意見を配信する、本を売る、迷える子羊たちにアドバイス、コンサルすることで成り立つ産業。その名もAIやばやば産業。ダサいなこのネーミング。生活の危機に直面するような「仕事無くなるよ」念仏を唱えることで大衆を焦らし利益を得る人たち。AIによって仕事奪われるよ!!いや、AIを作ってるのはまだ人間だから大丈夫!残る仕事はこれ!急速に変化していく社会で生き残るために君たちはこんな能力を身に着けるべきだ!これからはこんな人が求められる!これからの時代を生き抜くための生存戦略はこれだ!

現在の”成功者”がそろって我が物顔で自分たちの意見を言い、大衆がそれを求める。今成功している僕たちが、思考を放棄した迷える子羊たちに変わって、未来を予測してあげるよ系のコンテンツって古今東西ありそう。

バイト先の社員さんが、個人事業主として、学生やその親御さんをターゲットに就活についてコンサルティングする事業を始めたとのことで、私が学生ということもあり、ぼんやり営業をトークを受けた。どうやら聞くに、AIの導入によってどんなふうに就活が変化するのか、変化に対応してどう動いていくべきなのか、迷える学生とそれを心配に思う親御さんに、自分の経験と頭を使ってアドバイスするらしい。就活したことのない働いたことのない右も左もわからないコンパスを持たない学生と、自分がその時代を経験したことがないから親の自分にはわからないけど娘息子のこと思って藁にも縋る思いでやってくる親たち。そこに、それっぽい肩書を持って、それっぽいことを言う、自称コンサルタントがやってくるわけだ。思考を放棄した大衆に対して、それっぽ人がそれっぽいことを言うことで安心を売るビジネス。それで、安心した気になっちゃうんだもん彼らは。あ~おそろし。知識や経験を総動員して頭のいい人たちが考え抜いたまとめなアドバイスに(そもそもまともなアドバイスとは)、正当な対価がお金として払われたのではなく、自分たちは知らなかったけど的を射てそうなことや、聞くと安心できる言葉を与えられたことで不安が少し軽減したことに対してお金が支払われている感じ。その知り合いがやっているのはそういったビジネスだなおそらく。形ないものの売り買いってどんな条件を満たせば正当な取引になるんだろうね~


私なんぞにご支援いただける方がこの地球上におりましたら、もう控えめに言ってあげみざわエクスプローションします。