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先行し過ぎている発達障害

ここ数年発達障害で苦悩されている方や記事などを拝見する機会が多く、いくつか気になることがあるのでまとめてみようと思います。


前提として


発達障害は病気の総称で、障害者手帳に発達障害という手帳は存在しないのです。

発達障害って?


発達障害を崩して説明すると、学力などには問題はないが、一定の特性が強く出ている。
成人になって就職後の業務面や、コミュニケーション面などからうつなど二次障害により通院後判明した人が発達障害と診断されるケースがある。
また、学習能力(忘れっぽい)などで、叱られたり、人によっては職場で使えないなどと言われるケースがあり、精神面では、怒りっぽく、拘りが強い、冗談が通じなかったり(真に受けやすい)するし、相手の気持ちを汲み取ることが苦手など他にも人によってさまざまあります。

発達障害の種類


1自閉症スペクトラム


・言語の発達の遅れ
・コミュニケーションの障害
・対人関係・社会性の障害、こだわり

2アスペルガー症候群(ASD)


・基本的に言語の発達の遅れはない
・コミュニケーションの障害
・対人関係・社会性の障害
・パターン化した行動(興味・関心の偏り)
・不器用(言語発達に比べて)

3 広汎性発達障害(PDD)


・特定不能の広汎性発達障害(非定型自閉症を含む)

4 注意欠陥多動性障害(ADHD)


・不注意(集中できない)
・多動・多弁(じっとしていられない)
・衝動的に行動する(考えるよりも先に動く)

5 知的障害


・IQが70以下
・生活するために必要な適応機能に制限がある
・概ね18歳未満で出現する

6 学習障害


・読み書き計算等の能力が、全体的に知的発達に比べて極端に苦手
知的障害と発達障害を混合して発症している場合もあります。

7 吃音症(小児期発達流暢障害)


最初の音や音節を繰り返したり、子音を伸ばしたりしてスムーズに言葉を発することができない状態。「どもり」です。
・繰り返し
・引き伸ばし
・出にくさ

8 トゥレット症候群(チック)

生活に支障をきたす症状の方もいる
・運動や音声が自分の意志とは関係なく突然現れ、繰り返す症状が1年以上みられる。
単純運動
・まばたきをする・肩をすくめる
・顔をしかめる ・首をかしげる など
複雑運動
・飛び跳ねる・キックする
・倒れこむ ・叩く など
単純音声
・意味のない音声を発する・鼻を鳴らす
・咳ばらいをする など
複雑音声
・場にふさわしくない汚い言葉を発する(汚言)
・ほかの人が言った言葉を繰り返す(オウム返し) など
これだけの、分類がある。

診断および検査方法


おおよそ2~3カ月程度かかる場合がある。

問診
面接・血液検査・CT/MRI
行動観察・心理検査・知能検査による総合判断を行います。
成人後の診断後に手帳を取得するのであれば、精神保健福祉手帳、まれに、療育手帳(愛の手帳など)があります。


生きづらくさせる要因にも

成人になるまで、病院で診断を受けず普通学級を卒業し一般就労も経験してこられた方はあらゆる場面で嫌な思いをしてきたり、自身でも苦しい思いなどをされてきたのではないでしょうか。
発達障害と診断が出たことで、これまでの自分と変わってしまう方がいらっしゃいます。安心する気持ちから、「発達障害なんです。発達障害は大変で頑張っている。」こうなってしまう人が多い。

さらに、知的障害と診断されている方が「自分は発達障害である」と発言をしてしまうことに危機感も感じています。
大分類では確かに「発達障害」であるけれども、軽度知的障害の方は幼少期の診断を受け、療育手帳を交付されているので、発達障害の大分類で語ってしまうのは、自身の状況を苦しめてしまうケースもあります。

障害と上手に付き合う

成人後発達障害と判明された人は、確かに様々な苦労があり、「なぜ、どうして」の連続から心身共に疲れてきたことだとでしょう。しかし、診断を受け特性を知れたから対策を立てることができると私達は考えています。
今までは、原因が分からなく辛い思いをしてきた、原因が分かったからこそ、障害特性を理解し、対策をとれるようになることで生きづらさを軽くすることができるのではないでしょうか。
発達障害と判明したからといって、人が変わったわけではないですよね。

自分自身でこころのケアができるようあなただけの対策をみつけていきましょう。
自分自身の障害や生きづらさでお悩み方、また、同僚や家族に障害の方がいて関わり方でお悩みの方はインスタグラムのDMや公式LINEよりお気軽にご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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