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ブラインドサッカー観戦「拡大してなんとか見る」から「楽に見て、楽しめる」網膜投影。

3月9日、町田市立総合体育館でアクサ ブレイブカップブラインドサッカー日本選手権(ブラインドサッカーチームの日本一を決める大会)が開催されました。本大会では、東京都が行っているパラスポーツのファンを増やすプロジェクト「TEAM BEYOND」の協力のもと観戦会も開かれ、QDレーザの網膜投影視覚支援機器「レティッサオンハンド」や、音声ガイドなども貸出し、見えづらさがある方でもサッカー観戦ができる工夫が施されました。 開催の少し前に、ある大学生からご連絡をいただきました。 「

    • チャレンジストーリーVol3:網膜投影ユーザー西山選手、充実のフットサル留学!障害の有無を越え、サッカーでつながる仲間たち

      チャレンジストーリーVol1でご紹介しました、スペインバルセロナでフットサル留学にチャレンジしているロービジョンフットサルクラブ、CA SOLUA(シーエー・ソルア)所属の西山乃彩(のあ)さんから、網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV kit」で撮影をした写真とともに、お便りが届きました!(乃彩さんがスペインで感じていること生の感想を彼女の言葉で紹介できればと思い、ここからの文章は、乃彩さんがスペインからレポートをしてくれた内容をもとに作成しています) F S S

      • 「True Colors SPECIAL LIVE 2024」でも大活躍の網膜投影!ロービジョンの学生が撮れる!見れる!楽しめる!

        2024年3月7日、NHKホールのステージには、様々の特性のあるアーティストが、そして観客席には、様々な特性のある観客が集い、ダイバーシティ(多様性)の“いま”を感じる一夜かぎりのステージが開催されました。一般社団法人日本財団DIVERSITY IN THE ARTSさんが主催となり開催された、スペシャルライブ「True Colors SPECIAL LIVE 2024」です。 車いすに乗るジャズマンも、全盲のギタリストも、自閉スペクトラム症のあるピアニストも、聴覚障害のあ

        • チャレンジストーリーVol 2:「コンサートで感じた、見えることで広がる世界への気づき」

          「レーザの力で、「できない」を「できる」に変える。」をミッションに掲げ企業活動を行っているQDレーザですが、我々のミッションと同じく、「できない」を「できる」に変える、そんなチャレンジをしている見えづらさのある方をチャレンジストーリーという形でお伝えし応援しています。チャレンジストーリーVol 2はピアノ調律師として活動をしているゆめさんです。 (ゆめさんが感じていること、生の感想をゆめさんの言葉で紹介できればと思い、ここからの文章は、ゆめさんが記載してくれた内容をもとに作

        ブラインドサッカー観戦「拡大してなんとか見る」から「楽に見て、楽しめる」網膜投影。

        • チャレンジストーリーVol3:網膜投影ユーザー西山選手、充実のフットサル留学!障害の有無を越え、サッカーでつながる仲間たち

        • 「True Colors SPECIAL LIVE 2024」でも大活躍の網膜投影!ロービジョンの学生が撮れる!見れる!楽しめる!

        • チャレンジストーリーVol 2:「コンサートで感じた、見えることで広がる世界への気づき」

          チャレンジストーリーVol1:「レティッサネオビューワを片手に始まった、スペインフットサル留学」

          QDレーザは、「レーザの力で、「できない」を「できる」に変える。」をミッションに掲げ企業活動を行っています。 「見えづらい」を「見える」に変えるべく、網膜投影技術という新しい技術を開発し、眼鏡型、手持ち型、カメラ型と様々な形の網膜投影視覚支援機器「レティッサ」を作り、日々発信を続けています。 我々はこれからも、様々なハードルにチャレンジし乗り越えながら「できない」を「できる」に変えていきますが、我々のミッションと同じように、「できない」を「できる」に変えるべくチャレンジをし

          チャレンジストーリーVol1:「レティッサネオビューワを片手に始まった、スペインフットサル留学」

          網膜投影テクノロジが変える、ロービジョン者の表現。そして新しい美術鑑賞。

          2023年の夏。東京都、東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京が主催の「だれもが文化でつながるサマーセッション2023」である写真作品が展示されました。 盲学校の生徒さんが、自分の目で見て写真を撮る様子を写真家の池田晶紀さんがカメラに収めた「はじめて みる」という作品です。 池田晶紀さんの作品「はじめて みる」には、盲学校の生徒たちの真剣なまなざしや、見えること、見られることに感じる気恥ずかしさ、見える喜びから変化していく初々しい表情が収められています。空間全体に見える楽

          網膜投影テクノロジが変える、ロービジョン者の表現。そして新しい美術鑑賞。

          Make a Move PROJECT「できないを、できるに変える」世界を実感!

          「カシャ、カシャ、カシャカシャ、カシャ」 爆音のレーシングカーを追いかける、カメラのシャッター音。 照り返しの強い日差しに負けず、大粒の汗を垂らしながら高速で走りぬけるレーシングカーを懸命にカメラで追いかける小学生。 一見するとレーシングカー好きな小学生が、カメラを片手に写真を撮っているように見えますが、彼には網膜芽細胞腫という網膜に発生する悪性の腫瘍により、見えづらさ(ロービジョン)があります。 「もっといいモビリティ社会」をつくるアイデアコンテスト「Make a Mo

          Make a Move PROJECT「できないを、できるに変える」世界を実感!

          一人でも多くのロービジョン者に一冊でも多くの本に出会って欲しい。富津市図書館にレティッサオンハンド導入!

          読者の皆様は図書館によく行きますでしょうか。「普段手に入りづらい本も読むことができる」・「静かな空間でしばらく時間を忘れ読書に没頭できる」、図書館という特別な空間で過ごす時間は、何とも言えない贅沢なひと時に感じます。私は仕事柄、図書館に行くと、この図書館は視覚障害者にとってどんな配慮を行っているかな、利用しやすい図書館なのかなという視点で見たりもしています。 「視覚障害者は目が見えない」、なので触ることや音声による情報保障が必要、故に点字・点字ブロック・音声案内の導入が必要

          一人でも多くのロービジョン者に一冊でも多くの本に出会って欲しい。富津市図書館にレティッサオンハンド導入!

          その雄姿を「自分の目で見たい」というサッカー小僧たちのそばで

          新国立競技場、2023年6月6日19時30分。 47,335人の熱烈なサッカーファンが一人の選手を見つめています。 視線の先にいる選手、そう「イニエスタ」です。 もはや語る必要もない元スペイン代表、元FCバルセロナ、7月にヴィッセル神戸を退団するイニエスタ。今日はイニエスタの退団試合です。 47,335人の視線。 ヴィッセル神戸のユニフォームに袖を通すイニエスタを見つめる47,335人の視線の中には、5人の目の見えづらいサッカー小僧の視線も含まれています。見えづらさはあるも

          その雄姿を「自分の目で見たい」というサッカー小僧たちのそばで

          「意識のバリアと見えづらさのバリアを超えていくために」

          2023年6月17日、QDレーザは国際アルビニズム啓発デーに合わせ「アルビノミュージックLIVE2023」を開催しました。 まだ1歳ほどの本当に小さなアルビノのお子様から、10年以上活動を続けているアルビノ当事者団体の代表者まで、様々な年代、様々な立場のアルビノ当事者が集い、音楽を楽しみ、アルビノのについての情報を交換をしながら、つながりや発信することの大切さについて再確認ができました。 アルビノは見た目に意識が奪われがちで、外見的な違いや特徴にフォーカスされやすい傾向が

          「意識のバリアと見えづらさのバリアを超えていくために」

          アルビノの小学生とレティッサオンハンド、新しい授業の受け方をめざして

          お久しぶりです、しばらくnoteを書けていませんでしたが、 お伝えしたいことは山ほどあり、頑張ってまた記事を書いていきます。 これからも温かな目で読んでいただけると嬉しいです。 6月13日に国連が定めた国際アルビニズム啓発デーがありました。 みなさん「アルビニズム(先天性眼皮膚白皮症)」についてご存じでしょうか。(日本では「アルビノ」という呼び方が一般的になっています) アルビノとは、からだの色素が生まれつき不足している、国の難病にも指定されている先天性の遺伝子疾患です。

          アルビノの小学生とレティッサオンハンド、新しい授業の受け方をめざして

          初めて魚やクラゲをはっきり見たら

          毎日暑い日々が続いていますが、本日は涼しげに、水族館のレポートのお話です。 少し前のお話ですが、ミライロハウス様のスタッフ、ゆめさんがRETISSA DIsplay2とRD2のカメラを以前レビューして下さっていました。 その時のレビュー動画がこちら! ゆめさんは、アルビノという疾患により、見えにくさを感じていらっしゃいます。 普段物を見るときは、近くに寄ったり、スマホで拡大したりと、ゆめさんなりのやり方があるのですが、私が常々ブログに書いているように、ロービジョン患者

          初めて魚やクラゲをはっきり見たら

          東京芸術劇場で技術実証してみたら

          皆さんこんにちは。 久しぶりの投稿です! 表題の通り、先週東京芸術劇場さんで、技術実証を行いました。今日はその件についてご紹介させてください。 技術実証と言えば、以前ご紹介した川崎ブレイブサンダースのバスケットボール試合@等々力アリーナ! 今回も、コンセプトは同じです。 網膜投影で東京芸術劇場で行われるコンサートがどう見えるのか… 東京芸術劇場は、東京都の池袋にある総合芸術文化施設。 何とも特徴的な、この縦に積み重ねた積層型ホール! エントランスから開放的で、とても素敵

          東京芸術劇場で技術実証してみたら

          新宿で体験イベント

          いよいよ梅雨入りになり、毎日ジメジメとした日々が続きますね。 足元の悪い中…になってしまうかもしれませんが、新宿の新宿区戸山図書館で新製品”Retissa ON HAND"の体験会を実施のお知らせです。 ロービジョンの方々が本を読む時に使う拡大読書器って知っていますか。 文字の通り、読書の際、文字を拡大する支援機器で、図書館にも設置してあります。 読書器についているカメラが文字を映して、それを拡大して画面越しに見るのですが、大きく拡大された文字を、数文字ずつ読んでいくんです

          新宿で体験イベント

          クラファン寄贈プロジェクトー体験者インタビューVol 1ー

          クラウドファンディング、クラファンって皆様ご存知でしょうか。 多数の方々から支援を募り、プロジェクトを成功させるというものですが、ここ近年で様々なプラットフォームが誕生し、成功事例も多く存在します。 実は、昨年弊社もクラウドファンディングに挑戦しました。 (このnoteをご覧頂いている方々にも支援者の方がいらっしゃると思います。ありがとうございました!) 結果はお陰様で大成功、二か月で目標金額を無事に調達し、プロジェクト進行が決まり、今そのプロジェクト&開発の真っ只中です

          クラファン寄贈プロジェクトー体験者インタビューVol 1ー

          目の健康チェックもあきらめない

          いつもは”見えるをあきらめない”ことについて書いていることが多いのですが、今回はタイトルの通り切り口を少し変えていきます。 網膜投影の社会実装を進めていくQDレーザ社ですが、ロービジョンの方々の視覚支援だけではなく、”目の健康維持”の分野で活躍が期待できる弊社の新製品の紹介をさせてください。 製品名は"MEOCHECK" (メオチェック)で名前の通り、眼をチェックできる装置、もう少し詳しくすると、ものの見える範囲をチェックする機械です。レーザ網膜投影を応用したMEOCHE

          目の健康チェックもあきらめない