さかねもとか

文章を書きます。

さかねもとか

文章を書きます。

マガジン

最近の記事

君たちはどう生きるか

 観てきました。  といっても直近ではなくて、8/8に見に行ったので、もう2ヶ月ちかく経つ。いっしょに観に行った恋人を除き、観た直後は、ひとの感想を見たり読んだりしたくないなーという気持ちだったので、自分のなかで反芻するための時間がかかってる。いまも消化しきれたとかはぜんぜんない。  とにかく観た。いまからその話をします。がっつりネタバレもします。  これは「君たちはどう生きるか」の感想というより「『君たちはどう生きるか』をとおしてただ語りたいように語るわたしとジブリ」の話

    • 【映画「ハンガー・ゲーム」】 家に帰りたかっただけの女神

      「ハンガー・ゲーム」を観ました。全4作一気観してまーじでめちゃくちゃおもしろかったです。「あーアレでしょ、観たことないけどたしかデスゲーム系だっけ、そういうの苦手なんだよね」って鑑賞前のわたしみたいなこと言うひとはぜひ観てその発言を後悔してくださいまじですごいよこれ。ただわたしは観ながらめちゃくちゃ落ちこんだしひさしぶりに映画で悲しくて泣いた。いやもちろんそれもおもしろいからこそだよ。以下あらすじとシリーズタイトル&いつものネタバレに配慮しない感情まかせの感想。 1作目「ハ

      • 【映画「七人の侍」】 神様と雑魚寝はできない

        最近すっかり映画を観ていなかったから200分耐えられるかな……とおもったけど余裕だった。めちゃくちゃおもしろかったです。 わたしはギャップ萌えをこじらせて久しいので、身分違いや歳の違いとか、双方の間にあるものを超えての繋がりに友情恋情問わずめちゃくちゃ燃えるし大好き!ってなる。でも、それとは真逆に、どれだけの言葉や時間を尽くしても「絶対にわかりあえないもの」をちゃんと無視していない作品は、そうおもえる作品に出会えたことはわたしにとってすごく大事なことで、もう、ほ

        • SNSのために撮る桜の写真はどれもいっしょで見分けつかんし夏のおわり頃には写真整理で消してる

          日々、おもうことがたくさんあるような気がするけど、最近はもうめっきり、終始、「たすけてください」と「たすけてあげてください」に尽きる、だれに言やいいのかもわかんねえからchange.orgのおもうところあるものに署名するだけの日々、きょうはスーパーに買い物に行った、買い占めはされていなかった、でかい肉を買った、ステーキにして食おうねって、帰って、ほんとうはこの2連休美術館に行く予定だったんだけどまあ無理だから、美術館デートで着る予定だったクリーム色のワンピースとオレンジ

        君たちはどう生きるか

        マガジン

        • 映画/本/漫画など
          4本
        • 日記
          6本
        • 創作/小説
          1本

        記事

          笑えるものは笑うけど憎しみまで許容はしない、あの頃はよかったとか未来でわたしが微笑んだ瞬間殴ってくれ

          職場がある街のことを「おしまいの土地」と勝手に呼んでいる。労働への憎しみが土地にまで及んでいるがための呼称なので、土地そのものへの恨みはないはずだが思い入れもない。でも職場近くの鉄板料理屋は好きだ。すこし凍らせたジョッキででてくるビールがめちゃくちゃうまいから。駅前のイタリアンも好きだ。アヒージョの具が3つまで好きにえらべるから。 新卒のころからずっとつづいていた駅とその周辺道路の工事がやっとおわった。ぱっと見は子綺麗になった。道路のほうは、てっきり歩道を拡げて

          笑えるものは笑うけど憎しみまで許容はしない、あの頃はよかったとか未来でわたしが微笑んだ瞬間殴ってくれ

          掌編小説「水深」

           鯨が絶滅したとき、サナダは8歳だった。そのとき、特定の関係者以外で鯨の絶滅を知っていたのは8歳のサナダだけだった。また、サナダはその関係者のひとりを知っていた。サナダはその時点で平均的な8歳にしては多くのものを知っていると言えた。  おまえが3歳のとき、ホエールウォッチングに行ったの覚えてる? と部屋に入ってくるなり広瀬が言った。サナダは覚えていなかった。広瀬は決まって、サナダが自分の部屋で宿題をしているタイミングでやって来ては突っ立って煙草を吸いながらすこしだけ話して、灰

          掌編小説「水深」

          10月13日

          風が冷たくて差す陽がすこし暑い。ベランダを開けて手足を冷やしながら煙草を吸っていると、冬の匂いがする、とおもう、けど、それは以前にそう言っていたひとの言葉を借り受けているだけような気もする。なにをもって冬とするのか、とわたし自身の定義をかんがえてみても、わたしはたいして冬を歓迎していないのでそもそものかんがえを持続させる気がない。学生時代、陰鬱に荒んでいたのはつねに冬の時期だった。悪夢を毎日のようにみた。でも冬の服は好きだ。あたたかいものは安心する。 ユニクロでゆったりとし

          10月12日

          「台風で電車が遅れているので、余裕をもって出勤するように」 という会社からの連絡と 「(自転車じゃなくて)なるべく電車でいけよ」 という先に出勤した恋人からのメッセージがほぼ同時に届く。 似ているようで天とマントル、月とミジンコくらい違う両方のメッセージを読んでから、飲むヨーグルトと食パンを焼かずに食べた。電子レンジの上にはきのうのうちに恋人が買いこんでくれた袋詰めのパンがいくつか置かれている。ベランダですでにずぶ濡れになっているサンダルと灰皿を部屋の中にしまってから

          10月10日のこと

          ミスタードーナツについてのバズってるおもしろい記事を読んで、きょうはドーナツを食べようよって恋人と自分の分をふたつずつ買って帰った。オールドファッションをふたつとフレンチクルーラーとポンデリング。恋人がポンデリングの丸をひとつひとつ食べちぎっていくのをわたしが「1ポンデ、2ポンデ、」と数えてふたりで笑った。しょうもなくてたのしい。夜ごはんは実家の母が送ってくれたレトルトのカレーだった。わたしはカレーライス。恋人はハヤシライス。母はわたしたちがふたりで住んでいるのを知らない。い

          10月10日のこと

          【映画「バーフバリ」】 マヘンドラ、お前はお前の火を灯せ

          ずーっと観たかった「バーフバリ」をやっとこさ2作連続で観ました。 おもしろかった〜〜!!とはなったんだけど、おもしろかった〜〜!!でスッキリとはおわれなくて、正直、かなり、フム…となってしまったのでこの フム… 感は言語化しときたいなとおもったので書きます。 あかるい感想ではないです。 めちゃくちゃネタバレしまくってるよ! http://baahubali-movie.com/sp/ あらすじとイカしたキャストたちは公式サイトを見てくれよ

          【映画「バーフバリ」】 マヘンドラ、お前はお前の火を灯せ