三鷹にある原田卓馬の実家が遺産相続の関係で解体されるとのことで、「解散パーティ」が催されたので、参加してきた。https://twitter.com/dabidebowie/status/966967672326914048

多分わたしが人生で一番行った「よそんちの実家」だろうな。（10回？もっと？）

場が良かった。

彼はライヴハウスの活動歴が長く、集った仲間もバンドマンが多かったんだけど、ある種のライヴハウスみたいな、自我のぶつかり合いとかマウンティングとかとげとげしたところは一切なくて、でも内輪臭さや飲み会のグダグダ感もなく、皆音楽はちゃんと聴いていた。

知らない人ばっかだけどなんか知ってる、これから知り合えばいいやという
何となく何かが共有された場所で、
みんな自然と笑顔になってた。私がそういうことにつられることは本当に少ないんだけど、
人怖いからさ、
行く前から「酔っ払いがわーわー言ってるだけだったらどうしよう」と懸念してたんだが、
気付いたら私は知らん奴らと「架空のバンドのアー写を撮る遊び」をしていた。

そういや原田卓馬経由で友達になったやつ、めちゃめちゃ多いんだよな―私。

このパーティはカンパ制をとっていた。
実家のプライスレスな価値を金に換えるのは難しいなと思った。

クラウドファンディングとか、SNSのフォロワーとか、信頼や愛を数値に変える方法はいくらか出来たけど、まだ完璧じゃない。

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「fb見てるよ」「note見てるよ」と3人くらいに言われた。
私はnoteに１記事書くと一晩で500～700pvくらいつくのだが、数字のことを全然信じてなくて、
いまだに「全部巡回botかな」「最後まで読んだ人は一体何人いるんだろうか」と疑ってて。
で、私は「ミュージシャンは文字が読めない」と思ってるので、私の理屈こねくりまわしnoteなんて読まないんじゃと思ってたら、そんなこともなかった。

思わず「文字読めるんだ！」と言ってしまった。

顔が見える人に、表情と声色をもって「よかった」と言ってもらわないと、信じられない自分がいる。
Pvじゃなくて、どれだけ人の気持ちを動かしたか、どれだけ人の身体を動かしたかが知りたい。

原田卓馬もおなじことをいっていた。いちばん嬉しいのは金をもらうことじゃなくて、俺の音楽を聞いた人が音楽を始めてくれること。文化を継承してくれること。みたいな。だから彼は若い子にめちゃめちゃ優しい。わたしはそこまで手が回らん。すごい。

彼が実家のパーティに人を沢山呼んだのも、父母から受け継いだ文化を皆に流したいという意図があったようで、ちなみにめちゃめちゃ人がいた。私と居合わせた人だけで20人？　一晩で累計50、60人くらい来てるんじゃないか。（実家にそんなに人呼んだこと、ある？！）

彼は、実家が消えても、このパーティのような文化資産と人間関係を継承するプロジェクトを立ち上げるようなので、興味がある人はなんとなく様子伺っててほしい。原田卓馬のTwitter→　https://twitter.com/dabidebowie
ていうか今日の昼までパーティは続いてるから、暇なら三鷹の実家に行ってくれ。「渋澤怜のnote見て、こういうことを思ってきた」と彼に言えば間違いなく歓迎してくれるし、私もそれこそ私の文章で人が動いたとしたら超嬉しい。

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あーーーーーーー。
芸術家の孤独は他人がいても絶対に癒えないけど、
「厳密な意味で一人で作ってるわけじゃない」
「偉大な先人と、刺激的な同時代の伴走者とともに作ってる」
って実感できる「場」が欲しい。
ネットじゃだめだ。てか私が単に週１で励まされる場が欲しい笑

物書きはなんでこんなに孤独なんだろうねえ。バンドマンはライヴハウスがあってズルいねえ。

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