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「にんげんっていいな」の魅力を語る。

――人間の全てがこの歌に詰まっていると思うんです。日が暮れるまで友達と遊んで、また明日と約束をして、温かいご飯を食べて、温かいお風呂に入って、温かい布団で眠る。これが「生きる」であり、「幸せ」であり、「にんげん」という生き物なんだと思います。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「『にんげんっていいな』の魅力を語る」というテーマで話していこうと思います。



📚「にんげんっていいな」が好き

唐突ではありますが、僕は童謡の「にんげんっていいな」が好きなんです。クマの子見ていたかくれんぼのやつです。おしりを出した子が一等賞になるやつです。ほとんどの日本人が子どもの頃に耳にしたことがある曲だと思いますが、大人になってからの方が僕はよく聴くようになりました。

昨日も「あ、聴きたい」とふいに思って、YouTubeで「にんげんっていいな」と検索しました。すると、ガガガDXの「にんげんっていいな」を見つけたんです。日本最古の青春パンクバンドと呼ばれるガガガSPとセックスマシーンの森田剛史のユニット「ガガガDX」が、あの童謡の「にんげんっていいな」をパンクロックアレンジしたんです。

もともと短い曲ではありますが、テンポを速くしたので1分ちょいしかない曲です。しかし、胸の奥から湧き出る懐かしい感情に、思わず泣きそうになるくらいです。

童謡の「にんげんっていいな」も好きだけど、アレンジされた方も好き。つまり、どんな形であれ「にんげんっていいな」そのものが好きなんだと思います。ということで、語ります。22歳の大学生が、「にんげんっていいな」の魅力を語ってやります。



📚「懐かしい」が滲む歌詞

前提として僕は懐かしみたがりな性格なので、「少年時代」とか「青春時代」とか、それら周辺の言葉には弱いわけです。

「にんげんっていいな」の歌詞には、子どもの頃の記憶を呼び起こすには十分すぎるくらいに懐かしい言葉が使われています。かくれんぼ、夕焼けこやけ、でんぐりがえし、運動会……ううっ!ってなります。
#ううっ!ってなに

要は、この歌詞を耳にして、少年時代の公園で遊んだこととか、学校でみんなと一緒に過ごしたこととか、別れ際に「また明日」と手を振ったこととか、今じゃ手に入れるのが難しい記憶を呼び起こしてくれるから、懐かしさが滲んで充足感をもたらしてくれるというわけです。

もうひとつ特筆したいことが、人間の全てがこの歌に詰まっていると思うんです。日が暮れるまで友達と遊んで、また明日と約束をして、温かいご飯を食べて、温かいお風呂に入って、温かい布団で眠る。これが「生きる」であり、「幸せ」であり、「にんげん」という生き物なんだと思います。

日本語の歌詞だから日本人は刺さるけれど、以上のことをふまえると、人間なら誰しもに響くものがある気がします。世界中の人たちに聴かせてあげたい1曲です。


📚いつまでも残り続ける歌

童謡「にんげんっていいな」が少年時代だとすれば、ガガガDXによってアレンジされた「にんげんっていいな」は青春時代。放課後にバカをやったあの頃を彷彿させるメロディーに聴こえてきます。

ユニゾンで歌っていたり、「Oh! Oh!」という合いの手があったり、そういった歌の構成はみんなで一緒にバカをしたことを表しているし、テンポが速いのは、時計の針を追い越すように生きていた青春時代特有の時間の流れを表している。日本最古の青春パンクバンドの名にふさわしいではありませんか。


きっといつまでも残り続ける歌は、聴く人の思い出に響く歌詞とメロディー。多くの人に届けるためには、多くの人が共通して持っている懐かしい記憶を歌った方がいいということになります。

そう考えると、大人の世界を歌ったものよりは青春を歌った方が届くし、青春を歌ったものよりは子どもの頃を歌った方が届く。実際、子どもの頃に覚えた歌はいつまでも覚えているものじゃないですか。卒業式に歌った曲とかは特に。

懐かしみたがりな僕だからバイアスがかかっている節はありますが、それでも誰でも少なからず過去を振り返りたがる瞬間はあると思っていて、いつかは廃れる流行りの歌詞やメロディーをつくるよりも、子どもや青春を描く歌詞や懐かしいメロディーをつくった方がいい。いつまでも残り続ける歌に、僕は用があるので。


今度、絵本『桃太郎』を共同創作しようと思っているんですが、子ども向けでもあるし、そのテーマソングは少年時代の懐かしさを詰め込んだ曲の方が良い。

一応、以前つくった「鬼ヶ島」という曲があるんです。それこそ「にんげんっていいな」っぽい曲をつくろうと思ってつくった曲。これをもっとノスタルジックなものに仕上げていくつもりです。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230827 横山黎


鼻声であんまり上手じゃないけど↓↓↓


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