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前回の「BOOK TALK LIVE “Message”」を振り返る。

――あの日、僕は「BOOK TALK LIVE」の可能性を感じたし、トークライブの舞台をつくる楽しさ、喜びを味わうことができたのです。また開催したいと思うには十分すぎるくらいに実りがあったのです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「前回の『BOOK TALK LIVE “Message”』を振り返る。」というテーマで話していこうと思います。


📚トークライブの初舞台

今度の3月3日(日)の桃の節句に、「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」というイベントを開催します。卒業研究のテーマに「桃太郎」を掲げた僕が、知られざる桃太郎の秘密や歴史について物語っていくトークイベントです。

「どんぶらこって何?」
「昔の桃太郎は桃から生まれなかった」
「日本初の長編アニメーション映画は桃太郎」
「芥川龍之介に『天才』と呼ばれた桃太郎」

……などなど、興味深い話を1時間くらいかけて物語っていくつもりです。最後には、「桃太郎」から読み解くこれからの生き方について迫ろうと思うので、今を生きる全ての日本人に心当たりのある話ができそうです。

今度のイベントは「BOOK TALK LIVE」の第2回でして、初回は去年の5月2日に開催しました。「BOOK TALK LIVE ”Message”」と題し、僕の初書籍『Message』にまつわるエピソードを1時間かけて物語ったんです。

この記事では、「BOOK TALK LIVE」とは何ぞ?という人に向けて、前回のイベントを振り返り、その雰囲気を伝えられたらなと思います。


📚『Message』を物語った日

僕は20歳の年の経験をベースにした『Message』という物語を本にして、2022年の6月に出版しました。成人の日を舞台にしたヒューマンミステリーで、「110」というダイイングメッセージの謎を解き明かしていきます。

Amazonで出版したんですが、まだ無名の大学生の本が見つかるはずもないので、自分で届けることにしたんです。それからというもの、友達や先生をはじめ、呑みの席やイベントに足繁く通って、機会を見つけて手売りをしてきました。現時点で250冊以上手売りしています。

手売り以外の他の届け方も探りたいなと思い、そこで閃いたのが「BOOK TALK LIVE」というコンテンツでした。といっても、元からあったものではありません。既存のコンテンツであるブックトークとトークライブを掛け合わせて僕がつくったコンテンツです。その名の通り、ブックトークをトークライブとして開催するもの。音響や照明などの演出にこだわった舞台で、本にまつわるエピソードを物語っていくイベントに、僕は可能性を見出したというわけです。

小説『Message』には、他の本とは異なる経歴をいくつか持っていました。ダイイングメッセージなのに犯人の名前を書くものではなかったり、2度に渡る共同創作でつくられたり、著者である僕自身に紹介されて全国大学ビブリオバトルの全国大会に進出したり……そういったエピソードを1時間かけて物語っていったんです。

結果、僕もお客さんも涙しました。


📚涙色のメッセージ

最後の15分、僕は「本当に伝えたいこと」と題して、『Message』を巡って得た知見を伝えにいきました。そして、感謝と愛情を伝えにいったんです。ここぞというタイミングで心揺さぶる音楽が流れるように演出したし、そこから自分の大学生活を振り返るように畳みかけにいったので、込み上げるものは確かにあって、感極まって声を詰まらせる僕がいました。

また、お客さんも何人か涙されている方がいらっしゃいました。舞台からもそれは確認できたし、終演後のアンケートでもそう書いてくれている人がいました。

自他問わず、涙するほど心を動かす舞台をつくることができたのです。

もちろんやや中だるみぎみだったし、改善点はあるけれど、それでも悪い評価を受けることはありませんでした。終演後のアンケートでは「感動しました」「また開催してほしい」「夢を抱きました」「『Message』を読みたいと思った」など、ありがたい言葉をたくさん受け取ることができました。

それは作品を届けることにもつながっていて、「BOOK TALK LIVE “Message”」の参加者の半数の方が『Message』を読んでいなかったんですが、終演後の物販では、そのうちほぼ全員が興味を持って『Message』を買ってくれたんです。

あの日、僕は「BOOK TALK LIVE」の可能性を感じたし、トークライブの舞台をつくる楽しさ、喜びを味わうことができたのです。また開催したいと思うには十分すぎるくらいに実りがあったのです。

1時間の熱弁をするイベントですから、そんなに頻繁に開催できるものではないし、そんなにたくさんネタが見つかるわけでもありません。そのとき自分がいちばん気持ちを込めて伝えられるネタでなければ、心動かす舞台はつくれないと踏んでいます。

しかし、案外すぐに見つかりました。それが、「桃太郎」なのです。

実は2年前に第一次桃太郎ブームが到来したのですが、そのときにめちゃくちゃ「桃太郎」について調べていたんですね。noteの記事も2ヶ月くらいほとんど桃太郎だったし、自分でも『桃太郎』という作品をつくりました。2年経った今、冒頭で申しました通り、卒業研究のテーマに「桃太郎」を掲げるほど、桃太郎にのめり込むことになったのです。第二次桃太郎ブームの到来です。
#桃太郎ブームって何?

したがって、再び、あの舞台に立つ決意をしました。1時間かけて、とっておきの物語を伝えにいきます。日本人なら誰もが知っている桃太郎の、誰も知らない物語を届けにいきます。

茨城大学図書館ライブラリーホールが会場なので、お近くにお住いの方向けにはなります。しかし、ありがたいことに、このイベントのために千葉県からお越しになられる方もいらっしゃいまして、その方は僕の知り合いの経営しているゲストハウスに宿泊することになりました。宿泊施設の手配は融通が利きますので、もしよろしければ観光しがてら遊びにきてください。今の季節、水戸は梅が旬です。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240215 横山黎

※「BOOK TALK LIVE ”Message”」の様子↓↓↓




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