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【要約】読書する人だけがたどり着ける場所 読書記録3

読書する人だけがたどり着ける場所

斉藤孝


友人との待ち時間にふらっと立ち寄った本屋さんで目に留まって、そのまま最後まで読み切ってしまった1冊。

【読書記録1】の冒頭でお伝えした通り、僕はもともと「読書」をするタイプの人間ではなかった。

そのため、「読書する人だけがたどり着ける場所」という、読者に「えっ、どんな場所にたどり着けるんだろう」という疑問を持たせるような魅力的なタイトルにまんまと惹かれて手に取った。

この1冊を読んだことで、少し前に始めたこの、noteに読書記録を更新していくという活動に自信を持つことができ、誰かのためとかではなく自分のために出来るところまで続けていこうと思えた。

読書は人間に「深み」を与えるものであり、この「深み」というのは人間の魅力を構成する一つの要素である。

簡単に言うと、友達と一緒に映画を見終わったあとの感想交換会で、表面上の薄っぺら~いことしか言えない人と、いろんな視点や思考で映画を見ていて、「こいつ深~」とか「こいつのレビューおもしれぇ~」と友達に思わせることができるかどうかの違いなどに、この読書をしているかしていないかの差が出るそう。

話を聞く側からすると、つまらない話を苦聞くよりは面白い話を聞いている方が楽しいし一緒にいたいと思う、ということは自明である。

映画の例はあくまで一例で、本や漫画、ドラマ、音楽なんかも同様であるように思う。

また「認識力」という能力についても興味深い内容があった。

同じ一つの情報を2人の別々の人間が受け取っと時に、一方には10程度の情報を、もう一方には30程度の情報を受け取ったとすると、その後の反応や行動、思考には大きな差が生まれる。

この同じ情報から10受け取るのか30受け取るのかは、受け取った側の認知力に依存しており、この認知力というものは読書によって磨かれるのだそう。

同じ内容の説明や解説を受けているのに自分より質の高いアウトプットを出す人とは、この能力に差があるのかもしれないと思ったし、どんな脳みそしてるんだろうとか思っていた疑問が多少解消された気もした。

後半の方にはこの本の著者のおススメの本が順番に紹介されており、いくつか気になったものを読もうと思う。

読書初心者から上級者まで、人間的な「深さ」や「教養」みたいな部分に興味がある人、ただ本を読んでおしまいとなってしまっている人、おススメです。

気になった方はぜひ。

では、また。




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