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リヨン、10日間瞑想コース。

こんにちは。大学生ヨーガ講師の林 凜華(Rinka)です。

約2ヶ月間かけて、ヨーロッパにあるアシュラムやリトリートセンターを訪ねる旅をした。スペインのサンセバスチャンで美食を堪能した後、リヨン近郊にあるリトリートセンターへ。

ボランティアとして滞在したかったけれど、随分人気な施設で人手が十分足りているようだったので、10日間の瞑想コースに参加することにした。

コース期間中、会話、アイコンタクト、読書、電子機器の使用は禁止され、
男女も別々に分けられていた。

1日の流れはこのようだった。
6:00〜        自主練習
7:00〜9:00    瞑想
9:00〜10:00   朝食
10:00〜11:30  講義と瞑想
11:30〜12:30  ハタヨーガ
12:30〜13:00  瞑想
13:00〜13:45  昼食
14:45〜16:00  自主練習、自由時間
16:00〜18:30  瞑想
18:30〜19:30  自主練習、夕食
19:30〜21:00  Q&A、講義
21:00〜22:00  瞑想

一日約7時間瞑想するわけだが、
ここでの瞑想は、主にRamana Maharshiの"Who am I"メソッド、
スーフィー、カシミール・シヴァ派、ゾクチェンの考えを取り入れていた。

参加者はなんと80名程おり、その空気感に思わず圧倒された。

しかし…
講師は20年ほど瞑想をしている方らしいけれど、
彼の話は全くこころに響かなかった。

そしてなぜかこのリトリートセンターに着いてから、
毎日下痢と嘔吐を繰り返していた。

ある日の昼食の時間。
講師の方がジャガイモを齧りながら歩いている姿を目撃した。
その瞬間、「帰ろう」と決意した。(笑

こころの美しい人は、
立ち居振る舞い、そして存在そのものが美しいはずだ。

私は途中で瞑想コースを辞退し、リヨンの街中で一泊するすることにした。

ゲストハウスでチェックインを済ませて読書していたところ、
「你会讲中文吗?(中国語話せますか?)」
といきなりおじさんから話しかけられた。

海外放浪中の彼は中国語しか話せないので通訳をしてほしいとのこと。
何も予定を入れていなかったので、彼のお誘いに乗り、
一緒にリヨン市内を観光することに。

彼は中国思想、哲学や中医学に非常に詳しく、笑顔がとても眩しい方。
話していて学ぶことが実にたくさんあった。

20年間瞑想を深めてきたというあの講師よりも、
このおじさんの方がよっぽど悟っているやん。

神様は面白い人と出会わせてくれますな。

心の還る場所をいつか創るために、今日も学び、旅をする。




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