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まっさらな部屋とギフト #新生活20字小説
封を切ると、君の香りが僕の時を巻き戻す。 <終> この20文字の小説は、小牧幸助さまの下記企画に参加しております。 #新生活20字小説 嗅覚は、視覚、聴覚よりも原始的…
【小説】神隠しの庭で、珈琲を 創作大賞2024 プロローグ
闇が最も深くなるのは、夜が明けるほんの少し前だ。瀬名朝来は、深い眠りの中で、夢を見ていた。真冬の雪嵐の夢だ。風が、ごうごうと鳴っている。分厚いダウンジャケットと、スノーブーツ、手袋を身に着けても、指先と足先が痛いほどに冷たい。両腕を交差して、顔を殴りつける風をよけながら、吹き溜まった雪を踏みしめ、吹雪の中をゆっくりと進んでいく。子供であれば吹き飛ばされそうな強さの風が、体全体に刺さるようだ。朝来
もっとみる文学フリマ東京の思い出
昨日2024年5月19日、文学フリマ東京にお客さんとして行ってきました。想像を大きく超えた幸運に恵まれ、一生ものの体験をすることができました。この最高の思い出を書き起こしておこうと思い、筆を執った次第です。もしよろしければ、暫しお付き合いくださいませ。
11:00
とあるショッピングモールのレストランで、早めのお昼ご飯を食べる。「開場時間ギリギリに行けば、大丈夫でしょ」と、思っていた。思えばこの
【小説】神隠しの庭で、珈琲を 創作大賞2024 第一話
朝来とフサヱさんは、「常庭」の屋敷の玄関に立ち、森を見つめている。屋敷から十歩の距離にある桜の老木が、森からごうごうと吹いてくる風に、枝をしならせた。過ぎ去る風には、桜の香りが乗っている。桜の木の枝が、柔らかに風を受け流す様子は、フサヱさんの生き方と重なると、朝来は思っている。
常世の入り口であるこの常庭は、深い森に囲まれている。森は、現世に暮らす人間の往来を制御するための結界だ。フサヱさん
昼休みに、心は微熱を帯びて、空へ羽ばたく#あなスパ
すまいるスパイス、3周年、おめでとうございます!いつも私の耳と心を優しくもみほぐしてくださり、本当にありがとうございます。
下記企画に、心して参加させていただきます!
③ゲスト、その他企画部門への応募作となります。
#あなスパ
さて、今日も昼休みがやって来た。
「樹さん、昼だよ~。実験終わった~?」
「いえ、今待ち時間で、昼明けの13時15分くらいから次の工程を始めます」
「よかっ
note創作大賞2024、今年は万全を期して応募したいです。以前書いたものをリライトするか、新しい物語を書くか、迷いどころです。
白夜の海 Episode 6 最終話 【#シロクマ文芸部】
小説・エッセイを書いています、樹立夏です。
生きづらさを抱えた青年と少女の恋物語を書いています。
小牧幸助さまの下記企画に参加しております。
今回は、最終話となります。
引き裂かれた不器用な二人は、それでも歩き続けました。
この物語の結末を、どうぞ見守ってくださいませ。
これまでのお話はこちらから↓
花吹雪の中、深呼吸をした。風に舞う桜の花が、今年も光の季節の始まりを告げる。
職場がついにWi-Fiに対応しました!真っ先にnoteを開いて、すまスパに癒される至福の昼休みです。すまスパにはストレス緩和作用がありますね〜。仕事のストレスや緊張感もどこへやら。
ホッとするひとときをありがとうございます。
激推ししていた、「成瀬は天下を取りにいく」が、本屋大賞を受賞しました!!
ノミネート前から大好きな作品だったので、本当に嬉しい!!
受賞をきっかけに、より多くの人がこの作品の虜になるでしょう。
成瀬、最高!!
さいたさいたさくらがさいた【500文字のエッセイ】
尊敬する画家、三岸節子さんの「さいたさいたさくらがさいた」という作品を初めて見てから、ずっとその虜になっています。
三岸節子さんが描いたのは、むせび泣くような、桜の老木です。
今、私は旅をしています。
旅先は、花盛りです。
奇跡的に様々な偶然が重なり、桜の季節の真っ只中に旅をすることができました。
しばし、私が見た桜の風景を共有させてください。
桜は、太古の昔から、人間に、「綺麗だね」と言