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森鴎外『舞姫』について。1
ちょっと前にtogetterで話題になってた、森鴎外『舞姫』を改めて読んだ。 高校教科書に『舞姫』は要らない ~ 明治のクズ男太田豊太郎 http://togetter.com/li/824799 …
なんちゃらソーダにいいねがほしい。
テラス席午後の日差しに汗をかくなんちゃらソーダにいいねがほしい
短歌を考えてみた。我ながらすごく、今、っていう感じの短歌だと思うし、気分を結構表せていると思う。
わざわざ暑いテラス席に座るのも、汗をかいているのも、よくわかんない変なソーダを注文したのも、全部「いいね」のためである。おしゃれなテラス席を背景に、汗をかいて水滴がついたグラスに注がれた、おしゃれそうなドリンクの写真をSNSにアップして
森鴎外『舞姫』について3
現代的なテーマをはらんだ『舞姫』は名作だと思う。状況を的確に整理してはじめてわかる箇所があったり読者が参加できる穴があったり、文章中の遊びも多い。
だがこれを高校生の教科書に載せるのには相応しくないと思う。
理由は倫理的・人道的観点に基づくものではない。『舞姫』を高校教材として扱う最大の問題点は、その文章が雅文体で書かれていることだ。乱暴に言ってしまえば、これは高校生からしたら古文と言っても差し
森鴎外『舞姫』について。2
さてクズの豊太郎が主人公の物語『舞姫』。
この小説には何が書かれているのだろう、教科書に載るだけの価値があるとしたらそれはなんなのだろう。
教科書では「近代的自我の覚醒と挫折」が『舞姫』のテーマとされている。たぶん、ドイツで上司に逆らって好き勝手勉強したり、現地の踊り子といい仲になったりしたことが「近代的自我の覚醒」なのだろう。そしてその「覚醒」が結局は日本へ帰還し権力機構へ取り込まれ、そして
森鴎外『舞姫』について。1
ちょっと前にtogetterで話題になってた、森鴎外『舞姫』を改めて読んだ。
高校教科書に『舞姫』は要らない ~ 明治のクズ男太田豊太郎
http://togetter.com/li/824799
で、ここからは僕個人の意見。
豊太郎はクズだ。弁明の余地はない。
でも、だからといって文学的価値や高校生の教科書としての重要性に何か問題があるのだろうか。
「豊太郎は倫理的に問題のあるクズ男であり