両眼

フィルムと写真

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記事一覧

自家現像はいくらかかるのか?

以前、自家現像しようという記事を書いた。 私が始めたのはお店に出すと高い、というのがまずはあった。 実際、一回当たりのコストは下がっているはずだが、正確なところは…

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10か月前
4

タムロン 500mm F8 について

500mm単焦点? 500mmの単焦点レンズなんてさぞお高級なレンズでしょう、と思いきや定価で5万円くらい、私は北村写真機のジャンクコーナーで700円で手に入れた(しかも普通…

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11か月前
2

自家現像しよう(カラー編)

モノクロの自家現像については前回紹介したので、今回はカラー編。 どうせモノクロの自家現像をするならカラーもやってしまおう。薬品以外は同じ道具を使えるし。 準備①…

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11か月前
8

長巻きフィルムを使う

長巻きフィルムというものがあるらしい。100ft(30.5m)単位で売っていて、ふつうのフィルムを買うより安く手に入るという。 30mもあるフィルムをどうやって使うのか。もち…

両眼
11か月前
6

自家現像しよう (モノクロ編)

モノクロフィルムをお店に現像依頼すると高いし、ラボに発送する関係で2週間とかかかるし、いっそ自分でやってしまおう。 まず事前準備①現像液、停止液、定着液を作る ②…

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11か月前
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OLYMPUS EM-1iiiとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8でベトナム、サパを撮る

夜行列車に乗ってハノイからラオカイに到着。各車両に5つほど部屋があり、部屋には二段ベッドが二台ついている。ベッドは狭く、毛布は祖母の家のようなにおいがする。 ひと…

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1年前
5

ニコマート FT2とNikkor-S Auto 50mm F1.4でベトナム、サパを撮る

ハノイから夜行列車で中国国境の街ラオカイへ向かい、そこからタクシーでサパへ移動した。 かなり中国に近いのがわかる。 私は今まで国境というものを見たことがないので…

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1年前
6

バルナックライカiiifとエルマー5cm f3.5で川辺を散歩する

5月も半分過ぎて、だんだん暑くなってきた。今日は30度を超えたらしい。 「なんか今日あっついな」とか言いながら袖を捲くって写真を撮ろう。5月は写真映えする季節だ。 だ…

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1年前
9

OLYMPUS EM-1iiiとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8でベトナム、ハノイを撮る

前回、ニコマートとNikon 50mm f1.4で同様の記事を上げた。 今回は併用したEM1iiiと12-40mm f2.8で撮った写真のはなし。 バイクの配置と光源も相まって、うまい具合に奥行…

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1年前
5

ニコマート FT2とNikkor-S Auto 50mm F1.4でベトナム、ハノイを撮る

2022年の9月。ベトナムに行ってきた。 フィルムはrollei retro80s。私のお気に入りのフィルムである。 ベトナムといえばフォーだ。フォーを食べよう。 その日は朝から何も…

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1年前
9

Leica M3 と ズマロン35 mm f3.5で新宿へ行ってきた

LeicaM3とズマロン35mm f3.5をほぼ同時に買ったので、試写のため新宿へ出向いた。ここなら現地でフィルムを調達できるし、撮り終えたらすぐ現像して確認できる。試写にはま…

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1年前
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自家現像はいくらかかるのか?

自家現像はいくらかかるのか?

以前、自家現像しようという記事を書いた。
私が始めたのはお店に出すと高い、というのがまずはあった。
実際、一回当たりのコストは下がっているはずだが、正確なところはわかっていない。
気になる人も多いだろうし、一度計算してみようと思う。

固定費自家現像に必要な器具をそろえるための費用。
使っているものは以下。あくまで買った当時の値段。

・現像タンク:4500円
・ダークバッグ:2500円
・フィル

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タムロン 500mm F8 について

タムロン 500mm F8 について

500mm単焦点?

500mmの単焦点レンズなんてさぞお高級なレンズでしょう、と思いきや定価で5万円くらい、私は北村写真機のジャンクコーナーで700円で手に入れた(しかも普通に使える)。

ミラーレンズという特殊なレンズのため、超望遠にもかかわらず軽量コンパクト。しかし電子接点はなく、マニュアルフォーカスで絞りはF8固定というかなり曲者レンズでもある。
マウントは特殊な形状をしており、アダプト―

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自家現像しよう(カラー編)

自家現像しよう(カラー編)

モノクロの自家現像については前回紹介したので、今回はカラー編。
どうせモノクロの自家現像をするならカラーもやってしまおう。薬品以外は同じ道具を使えるし。

準備①現像液、漂泊液、定着液を作る。
②液体の温度を調整する。
③フィルムをタンクに入れる。

①現像液、漂泊液、定着液を作る。
私は写真創庫で売っているオリエンタルカラーBANを使っている。

以下配合の例。参考にされる方は自己責任で。

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長巻きフィルムを使う

長巻きフィルムを使う

長巻きフィルムというものがあるらしい。100ft(30.5m)単位で売っていて、ふつうのフィルムを買うより安く手に入るという。

30mもあるフィルムをどうやって使うのか。もちろんそのままカメラに装填はできないので、フィルムローダーという長巻フィルムをパトローネに巻く器具を使って自分で巻く。
巻いたフィルムは普通に使える。長巻フィルムのほうが単位長さあたりのフィルムが安いので、結果フィルム1本分の

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自家現像しよう (モノクロ編)

自家現像しよう (モノクロ編)

モノクロフィルムをお店に現像依頼すると高いし、ラボに発送する関係で2週間とかかかるし、いっそ自分でやってしまおう。

まず事前準備①現像液、停止液、定着液を作る
②水温を合わせる
③フィルムを現像タンクに入れる

①現像液、停止液を作る
現像液:D-76の場合、415gで3.8Lできるので、71gで650ml(‎Jian Chengのタンクでフィルム2本分)作る。
停止液:クエン酸を使う。650m

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OLYMPUS EM-1iiiとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8でベトナム、サパを撮る

OLYMPUS EM-1iiiとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8でベトナム、サパを撮る

夜行列車に乗ってハノイからラオカイに到着。各車両に5つほど部屋があり、部屋には二段ベッドが二台ついている。ベッドは狭く、毛布は祖母の家のようなにおいがする。
ひとり分のスペースがあまりに狭いので、写真も撮れなかった。

早朝にラオカイ駅で列車を降りる。と、改札を出た瞬間にタクシーの運転手二人に客引きされる。どうやらこの町が目当てでないことは知っているらしい。サパに行く予定だというと即座に、おれのタ

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ニコマート FT2とNikkor-S Auto 50mm F1.4でベトナム、サパを撮る

ニコマート FT2とNikkor-S Auto 50mm F1.4でベトナム、サパを撮る

ハノイから夜行列車で中国国境の街ラオカイへ向かい、そこからタクシーでサパへ移動した。

かなり中国に近いのがわかる。
私は今まで国境というものを見たことがないので、ぜひ見てみたかったのだが、行く時間はなかった。

これは多分解放で撮った。すこしブレたのもあって緩い写りになっている。

サパは山岳地帯にあり、周りは山しかない。
建物は少しでも平らな土地を中心に集中するため、コンパクトで便利な街だった

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バルナックライカiiifとエルマー5cm f3.5で川辺を散歩する

バルナックライカiiifとエルマー5cm f3.5で川辺を散歩する

5月も半分過ぎて、だんだん暑くなってきた。今日は30度を超えたらしい。
「なんか今日あっついな」とか言いながら袖を捲くって写真を撮ろう。5月は写真映えする季節だ。
だって1ヶ月前より空が青くなっているじゃないか。気のせいか?
でもあらゆる場所で、1ヶ月前より緑が生い茂っているだろう?これは気のせいではない。
絶好の写真日和だ。いま写真を撮らないで、いつ撮るのか?

晴れの日は電柱を撮る。
フィルム

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OLYMPUS EM-1iiiとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8でベトナム、ハノイを撮る

OLYMPUS EM-1iiiとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8でベトナム、ハノイを撮る

前回、ニコマートとNikon 50mm f1.4で同様の記事を上げた。
今回は併用したEM1iiiと12-40mm f2.8で撮った写真のはなし。

バイクの配置と光源も相まって、うまい具合に奥行き感が出た。

なかなか立派な建物だった。中は見ていない。

 

スーパーの隣に大量のつぼが重ねてあった。おそらく売り物なのだろうが、こんなふうに外に晒しておいてスコールでも来たらどうするのだろう?

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ニコマート FT2とNikkor-S Auto 50mm F1.4でベトナム、ハノイを撮る

ニコマート FT2とNikkor-S Auto 50mm F1.4でベトナム、ハノイを撮る

2022年の9月。ベトナムに行ってきた。
フィルムはrollei retro80s。私のお気に入りのフィルムである。

ベトナムといえばフォーだ。フォーを食べよう。
その日は朝から何も食べず5時間飛行機に乗り、到着したのが午後4時頃だった。空港からハノイ市内まではタクシーで1時間程度かかるので、割高と知りつつ空港でフォーを食べた。
あとになって、頂いたフォーは普通の価格の5倍ほどだったとを知る。

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Leica M3 と ズマロン35 mm f3.5で新宿へ行ってきた

Leica M3 と ズマロン35 mm f3.5で新宿へ行ってきた

LeicaM3とズマロン35mm f3.5をほぼ同時に買ったので、試写のため新宿へ出向いた。ここなら現地でフィルムを調達できるし、撮り終えたらすぐ現像して確認できる。試写にはまずうってつけだ。

1枚目。ちゃんと写った。シャッター幕に穴とかはなさそう。

視差でビルの頭が少し切れてしまった。

M3のファインダーでは35mmの画角が見えないので、外付けファインダーを使う。

使うときはボディのファ

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