フォーNET編集部

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  • 日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)

    こちらは九州・福岡の月刊オピニオン誌「フォーNET」編集部です。知らないうちに気がつけば、人を傷つけ或いは傷つけいることはありませんか?また、お金のためだけにあくせくしていることに疑問を感じることはありませんか。このマガジンでは日本人としての元々の生き方を儒学(陽明学)から分かりやすく学ぶコラム集です。

  • 「目からウロコ」が落ちるインタビュー集

    こちらは九州・福岡の月刊オピニオン誌「フォーNET」編集部です。これまで「目からウロコ」が落ちるインタビューを政治、歴史、文化、社会、そして沖縄問題についてやってきました。マスコミが報じない内容、視点でのインタビューです。

記事一覧

「目からウロコ」インタビュー集 ギャンブル依存症について語る 作家(精神科医)箒木蓬生氏

  作家・精神科医(通谷メンタルクリニック院長)帚木蓬生氏 「日本人の百人に五人」。この数字は何の数字かお分かりだろうか。何と「ギャンブル依存症」患者の有病率な…

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日本人として生きるために 分かりやすい儒学講座 「正心誠意」

「断捨離」では捨てられないもの 二〇一〇年の流行語大賞になって以来、息の長いブームが続いているのが、「断・捨・離」(だんしゃり)です。ヨガの行法から来ているそう…

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座) 「知性と感性」

「我が道を行く」  現在の日本の社会的風潮として、ネトウヨ、ヘイトスピーチなどイデオロギー的な側面での激しい対立が見られます。ネット上では毎日のように一方的に攻…

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「目からウロコ」が落ちるインタビュー集「右翼テロ」「超国家主義」のレッテルを剥ぎ取る福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」…

テロのイメージ ─少し話は遡りますが、玄洋社が関わった有名な事件としては、一八八九年(明治二十二年)の大隈重信爆殺未遂事件がありますね。 石瀧 不平等条約の改正…

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「目からウロコ」が落ちるインタビュー集「右翼テロ」「超国家主義」のレッテルを剥ぎ取る福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」…

              「玄洋社・封印された実像」著者 石瀧豊美氏 福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」。敗戦で超国家主義というレッテルを貼られGHQにより解…

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)(心を正す)

聖書と論語 私は、学生・社会人を含め三年間、作家の故山本七平先生に師事しておりました。山本七平は、在野の評論家で山本書店店主、文部科学省教育審議会会長を務められ…

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「目からウロコ」が落ちるインタビュー集筑豊の炭鉱・石炭王」伊藤伝右衛門の実像

「筑豊の炭鉱・石炭王」伊藤伝右衛門の実像を広める 白蓮事件で見せた男の我慢と愛情 「金の力で華族の娘と結婚した炭鉱成金」。そうした伝右衛門に対するイメージはずっ…

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑦「死生合一」

「うつ」の背景 1998年に自殺者数が三万人台と急増し、2011年まで十年以上も三万人の自殺者数が続きましたが、2012年からようやく三万人を割って、2015年…

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「英語化は愚民化」著者 施光恒九大大学院准教授の「日本の真の独立とは」 第6講 理想的有権者像とは

  行き過ぎた啓蒙主義 今年六月十六日、七十年ぶりに公職選挙法改正が成立しました。これにより、選挙権年齢が「二十歳以上」から「十八歳以上」に引き下げられ、来夏の…

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「目からウロコ」インタビュー集 十歳までに徹底的にしつけなければ、人類は滅亡します 井口潔氏(九州大学医学部名誉教授)

教育は生物学を基本したものであるべきです 十歳までに徹底的にしつけなければ、人類は滅亡します 井口潔氏(九州大学医学部名誉教授) 川崎市中一男子殺人事件―またも…

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑥「差別意識」

  孔子とイエスの共通点 民族、宗教、容姿、貧富など数多くの「差別」は、人類の歴史の中で後を絶ちません。これは、人間が太古から持ちつづけてきた負の感情です。イエ…

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「英語化は愚民化」著者 施光恒九大大学院准教授の「日本の真の独立とは」 第5講自己決定権とアイデンティティ

自己決定権とアイデンティティ  沖縄の一部の団体で、「琉球人は先住民だから、自己決定権があるはず」と国連に直接訴える動きがあるようです。その先には、「沖縄の独立…

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑤テーマ 「敬天思想」

テーマ 「敬天思想」 「私は心の病を抱えています」という人たち このところ、三十から四十歳代の若い経営者から、私は「アスペルガー症候群」なのでは?・・・上司の「…

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その④テーマ 「中庸」

テーマ 「中庸」 「中庸」にいう自然の境地  脳の中で、この感性と知性の働きの比重が大切になってくるのですが、人は感性が主となって知性を働かせていくこと、このバ…

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「目からウロコが落ちる」インタビュー ③ノンフィクション作家 門田隆将氏

そこが聞きたい!インタビュー 埋れた「毅然と生きた日本人」を世に出すことで 「これが本当の日本人だ」という姿を今に伝える ノンフィクション作家 門田隆将氏 スポ…

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その③テーマ 致良知

  拝金主義の精神的背景 今の世の中、「拝金主義」が蔓延している、と嘆く声がかなり前から上がっていました。この拝金主義の風潮はいつの時代にもあることですが共通す…

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「目からウロコ」インタビュー集 ギャンブル依存症について語る 作家(精神科医)箒木蓬生氏

「目からウロコ」インタビュー集 ギャンブル依存症について語る 作家(精神科医)箒木蓬生氏

 
作家・精神科医(通谷メンタルクリニック院長)帚木蓬生氏

「日本人の百人に五人」。この数字は何の数字かお分かりだろうか。何と「ギャンブル依存症」患者の有病率なのだ。日本列島には五百三十六万人と、福岡県の人口を上回るギャンブル狂がいるー

二大症状は「借金」と「嘘」

―精神科医としてギャンブル依存症に関する本を書かれていますが、ギャンブル依存症という精神の病気を初めて知りました。
帚木 ギャン

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日本人として生きるために 分かりやすい儒学講座 「正心誠意」

日本人として生きるために 分かりやすい儒学講座 「正心誠意」

「断捨離」では捨てられないもの

二〇一〇年の流行語大賞になって以来、息の長いブームが続いているのが、「断・捨・離」(だんしゃり)です。ヨガの行法から来ているそうですが、人生や日常生活に不要なモノを断つ、あるいは捨てることで、モノへの執着から開放されて、身軽で快適な人生を生きようという考え方のようです。ここで問題にすべきなのは、モノを捨てることよりも、モノに対する心のあり方で、こだわりを捨てる、執

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座) 「知性と感性」

日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座) 「知性と感性」

「我が道を行く」

 現在の日本の社会的風潮として、ネトウヨ、ヘイトスピーチなどイデオロギー的な側面での激しい対立が見られます。ネット上では毎日のように一方的に攻撃する書き込みを目にしますし、最近では安保法制を巡ってデモも行われています。こうした国内での対立構図は、今まで過去に何度か繰り返されてきたことです。その最たるものは幕末でした。恐らく、そうした対立構図は意図的に作り出された可能性があるので

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「目からウロコ」が落ちるインタビュー集「右翼テロ」「超国家主義」のレッテルを剥ぎ取る福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」の本当の姿とは―②

「目からウロコ」が落ちるインタビュー集「右翼テロ」「超国家主義」のレッテルを剥ぎ取る福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」の本当の姿とは―②

テロのイメージ

─少し話は遡りますが、玄洋社が関わった有名な事件としては、一八八九年(明治二十二年)の大隈重信爆殺未遂事件がありますね。 石瀧 不平等条約の改正をやろうとした大隈重信外務大臣に対するテロで、あの事件は単なる「テロのためのテロ」ではありませんでした。つまり、「これしか手段がない」と追いつめられた状態でした。  不平等条約を改正するのはいいことですが、日本が近代的な法体制を整えない限

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「目からウロコ」が落ちるインタビュー集「右翼テロ」「超国家主義」のレッテルを剥ぎ取る福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」の本当の姿とは―①

「目からウロコ」が落ちるインタビュー集「右翼テロ」「超国家主義」のレッテルを剥ぎ取る福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」の本当の姿とは―①

              「玄洋社・封印された実像」著者 石瀧豊美氏

福岡が生んだ気宇壮大な結社「玄洋社」。敗戦で超国家主義というレッテルを貼られGHQにより解散させられた。以来、玄洋社に対するイメージはそのままの状態だ。玄洋社研究の第一人者にその真の姿を語ってもらった。(二回に分けて掲載します)

「自由民権運動」の嚆矢的存在

─玄洋社に抱く一般の印象は、「右翼テロ」、「超国家主義」という

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)(心を正す)

日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)(心を正す)

聖書と論語

私は、学生・社会人を含め三年間、作家の故山本七平先生に師事しておりました。山本七平は、在野の評論家で山本書店店主、文部科学省教育審議会会長を務められ、著書は「論語の読み方」「聖書の常識」「徳川家康」など多数遺しておられ、とくにその社会学は「山本学」と言われるように独自のものを作り上げられた方です。私はこの時期に西洋・東洋思想のイロハを学ぶことができ、今の陽明学研究の基礎を作って頂いた

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「目からウロコ」が落ちるインタビュー集筑豊の炭鉱・石炭王」伊藤伝右衛門の実像

「目からウロコ」が落ちるインタビュー集筑豊の炭鉱・石炭王」伊藤伝右衛門の実像

「筑豊の炭鉱・石炭王」伊藤伝右衛門の実像を広める

白蓮事件で見せた男の我慢と愛情

「金の力で華族の娘と結婚した炭鉱成金」。そうした伝右衛門に対するイメージはずっと定着したままだったが、ここ最近見直される動きが出てきた。炭鉱・石炭王の実像と、白蓮事件の知られざる事実とは…

日本経済大学 講師 竹川克幸氏(飯塚市幸袋出身) 

虚像とのギャップ

―最近放映されたNHKドラマ「花子とアン」でクロ

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑦「死生合一」

日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑦「死生合一」

「うつ」の背景

1998年に自殺者数が三万人台と急増し、2011年まで十年以上も三万人の自殺者数が続きましたが、2012年からようやく三万人を割って、2015年は2万5千人台に「落ち着いて」います。それでも、これだけの人々が自分の命を断つという事実は、深刻な社会問題です。原因は、「健康問題」、「経済問題」、「(職場などでの)人間関係」の順になっていますが、直接の原因は精神疾患、つまり自殺既遂者の

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「英語化は愚民化」著者 施光恒九大大学院准教授の「日本の真の独立とは」 第6講 理想的有権者像とは

 

行き過ぎた啓蒙主義

今年六月十六日、七十年ぶりに公職選挙法改正が成立しました。これにより、選挙権年齢が「二十歳以上」から「十八歳以上」に引き下げられ、来夏の参院選から十八歳以上が有権者になります。この改正によって、高校三年生も有権者になり、「制服を着て、校則に縛られる有権者」が出現することになりました。つまり、高校二年生までに「よき有権者」を育成することになったのです。しかし、学校現場では

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「目からウロコ」インタビュー集 十歳までに徹底的にしつけなければ、人類は滅亡します 井口潔氏(九州大学医学部名誉教授)

「目からウロコ」インタビュー集 十歳までに徹底的にしつけなければ、人類は滅亡します 井口潔氏(九州大学医学部名誉教授)

教育は生物学を基本したものであるべきです

十歳までに徹底的にしつけなければ、人類は滅亡します

井口潔氏(九州大学医学部名誉教授)

川崎市中一男子殺人事件―またも青少年による衝撃的な事件が起きてしまった。教育の荒廃が叫ばれて久しいが、国が打ち出す教育政策は対処療法に過ぎず、根本的な改革が必要ではないだろうか。

「知性偏重教育」のツケ

―先日起きた川崎市の17,18歳の少年達による中1男子殺

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑥「差別意識」

日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑥「差別意識」

 

孔子とイエスの共通点

民族、宗教、容姿、貧富など数多くの「差別」は、人類の歴史の中で後を絶ちません。これは、人間が太古から持ちつづけてきた負の感情です。イエス・キリストは、同胞であるはずのユダヤ人に差別され、妬まれ、最後は濡れ衣を着せられ十字架にかけられます。そのユダヤの国もイエスの死の約七十年後に国の形を無くしてしまいます。それからユダヤ人は長い間世界中を放浪することになりますが、その後

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「英語化は愚民化」著者 施光恒九大大学院准教授の「日本の真の独立とは」 第5講自己決定権とアイデンティティ

自己決定権とアイデンティティ 

沖縄の一部の団体で、「琉球人は先住民だから、自己決定権があるはず」と国連に直接訴える動きがあるようです。その先には、「沖縄の独立」が視野にあるのかもしれませんが、果たしてそれは本当に正しい選択なのでしょうか。

 ここでいう「自己決定権」という言葉は政治学では昔から使われてきた言葉で、「National self determination」(ナショナル・セルフ・

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑤テーマ 「敬天思想」

日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その⑤テーマ 「敬天思想」

テーマ 「敬天思想」

「私は心の病を抱えています」という人たち

このところ、三十から四十歳代の若い経営者から、私は「アスペルガー症候群」なのでは?・・・上司の「モラルハラスメント」がヒドイなどの相談が多く寄せられます。ここでアスペルガー症候群とは、脳の障害の一つと言われておりますが、例えば周りがどんなに忙しくしていてもそのことに気付かず、一人だけ先に帰ってしまうなど物事の優先順位を決められなか

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その④テーマ 「中庸」

日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その④テーマ 「中庸」

テーマ 「中庸」

「中庸」にいう自然の境地

 脳の中で、この感性と知性の働きの比重が大切になってくるのですが、人は感性が主となって知性を働かせていくこと、このバランスが最も重要になってきます。「義を先にすれば、後に利は栄え、富を好(よし)とし、その徳を施せ」と言うように日本の商人たちは「商い」をする上でもっと大切なのは損得の知性ではなく、「仁義礼智信」の感性だと言っています。儒教では心の本来的

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「目からウロコが落ちる」インタビュー ③ノンフィクション作家 門田隆将氏

「目からウロコが落ちる」インタビュー ③ノンフィクション作家 門田隆将氏

そこが聞きたい!インタビュー

埋れた「毅然と生きた日本人」を世に出すことで

「これが本当の日本人だ」という姿を今に伝える

ノンフィクション作家 門田隆将氏

スポーツ、社会、歴史などジャンルを問わない門田氏のノンフィクション群は、その徹底した取材手法で克明に事実を伝え、数多くの感動を呼ぶ。ノンフィクションジャンルに懸ける思いと、テーマの「毅然と生きた日本人」発掘の舞台裏を聞く。

平成27年

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日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その③テーマ 致良知

日本人として生きるために(分かりやすい儒学講座)その③テーマ 致良知

 

拝金主義の精神的背景

今の世の中、「拝金主義」が蔓延している、と嘆く声がかなり前から上がっていました。この拝金主義の風潮はいつの時代にもあることですが共通することとして、突き詰めて考えるならば心の問題であり、社会的には「自分に自信をもてない」人が増えているということではないでしょうか。自分がやっていることに確信が持てないと、必要以上に外に外にと自分の評価を求めようとします。陽明学では様々な

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