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最強?パワーカップル〜資産形成力爆上がり夫婦とは〜

パートナーがいる皆さんに質問です。

皆さんは「パワーカップル」ですか?

パワーカップルは筋トレ好きのムキムキ夫婦
という意味です。

嘘です。笑

「パワーカップル」とは結婚後も共働きで
夫婦共に高収入である世帯のことです。

これまでは、結婚後は奥様が専業主婦となり、
夫が稼いでくるというのが一般的でした。

祖父祖母世代のイメージは、夫が家に帰ると、

「飯!」「風呂!」のような亭主関白な
イメージがあります。笑 ドラマの見過ぎか。笑

しかし、最近は「女性の社会進出」や
「働き方改革」などによって個々の意思が
尊重されやすい世の中となってきました。

また、老後資金への不安などから奥様がパートを
するという選択肢もあるでしょう。

そのため、結婚後も夫婦共に子育てと働くことを
両立している世帯が多いですね。

その中でも、収入が共に水準より高いカップルを
「パワーカップル」と呼びます。

奥様がパートなどに出るダブルワークとは違い、
「夫婦共々高収入」というのが条件です。

そのため、2人合わせての世帯収入が一般世帯
よりも高いため、購買力や資産形成力が著しく
高いことがパワーカップルの強みです。


では、このパワーカップルはどのような職業に
多いのでしょうか。

やはり1番多いのは、「士業」です。

「士」と名のつく弁護士、税理士、司法書士など
専門知識の高い職業柄の人たちは同職種間での
繋がりも強く、士業同士で結婚というのもよく
あります。

もうこれはハイパーパワーカップルですね。笑

続いて多いのは、「大企業勤め同士」です。

大企業は高収入でかつ、産休や育休などの
福利厚生制度も充実しており、子育てと働くこと
の両立が周りと比べて整っている環境です。

大企業勤め夫婦であれば制度活用をしながら
無理なくダブルワークを続けていくことも選択
できます。

最近Netflixで流行りの「金魚妻」で、
篠原涼子さん、安藤政信が演じるタワマン在住
美容室共同経営夫婦などもまさにパワーカップル
ですね。笑


では、実際にどれくらいの金額からが
パワーカップルと言えるのか。

これにはネット上で様々な基準が溢れていますが、
多いのはこの2つです。

①夫婦それぞれの年収が700万円以上
②夫600万円 妻400万円 の世帯年収1,000万円以上


この金額を見てどのように感じますか?

それくらいは稼いでいるという方もいれば、
この金額には届かないという方もいると思います。

実際に、厚生労働省が公表している2019年の
国民生活基礎調査の概況を見てみましょう。

出典:厚生労働省 2019年国民生活基礎調査の概況

30代は約614万円
40代は約694万円


30,40代の平均値でも700万円以上に達して
いないことがわかります。

そのため、夫婦共々700万円以上の世帯は
一般的に比べてかなり高い世帯収入である
ことが言えます。

パワーカップルはこのように一般の世帯よりも
高い収入をクリアしている夫婦です。


このパワーカップルには大きなメリットが2つ
あると思います。

①税金負担

日本では「累進課税」と言われる制度で税収
が行われています。

これは、所得が高ければ高いほど税金が高くなる
というシステムです。

所得税でいうとこのようなテーブルです。

出典:国税庁 No.2260 所得税の税率

例えば、夫1人で1,400万円の収入の場合、

1,400万円×0.33-153万6千円=308万4千円

となります。

一方で、夫婦でそれぞれ700万円ずつの場合、

700万円×0.23-63万6千円=97万4千円
97万4千円×2人=194万8千円

となります。

1人で多く稼ぐより、夫婦で税率が一段階低い
テーブルで所得分けする方が税金負担が安く
なるということです。

このような税金面でのメリットがあります。

②資金力

過去記事で「r>g」の法則をご紹介したとおり、
富裕層入りを果たすには投資につぎ込める
「資金力」が1つポイントとなります。

パワーカップルであれば、どちらかの収入で
生活費を工面し、もう一方の収入は投資に
回すことで資金力を倍以上に高めることも
可能と言えます。


このように、パワーカップルは通常の世帯より
多くのメリットを享受することができます。

一方で、デメリットもあると考えます。

例えば、パワーカップルはそれなり仕事も
忙しない家庭が多いです。

となると、子育て世帯の場合、子供の世話を
することがかなりの負担となり、どちからが
体調を壊したりしてしまうことなども考え
られます。
そのため、子育ての分業も課題として挙がり
ます。

さらに、上記に関連して言えますが、忙しい
という理由で家事などのアウトソーシングが
考えられます。

例えば、食事を外食にしたりUberイーツに
したりするだけで、自炊よりもコストが
高くなります。
また、ベビーシッターや家事代行などの
サービスを利用してもコストがかさみます。

高収入といえども、このような一般家庭では
かからない費用が発生することもあり得ます。

最後に、相応の生活をしてしまうということ
が一番の危険性です。


パワーカップルでも「お金が貯まらない」
という家庭も耳にします。

これは過去記事でも紹介しましたが、

人は収入に見合った生活をしてしまう傾向が
あります。

例えば、運動1つにしても、

年収が300万円の時は地区の体育館
年収が500万円の時はトレーニングジム
年収が700万円の時はパーソナルジム

といった形でライフスタイルに変化が
生じることがあります。

これは「人の欲」が原因です。
これだけ得たからこれに見合った生活を
手に入れようとするためです。

そのため、高い収入を得ても現状の生活を
維持できる家庭はパワーカップルの旨味を
十二分に享受できるでしょう。

パワーカップルへの憧れもよく聞きますが、
まずはご自身の固定費の見直しや生活スタイル
の過度なアップデートを控えるなど、
「支出面」の工夫もかんがえましょう。

それでは。

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