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年齢の壁なんて取り払わなきゃ!90歳・草笛光子さん

女優の草笛光子さんは、2023年10月に90歳を迎えられたそうです。とても若々しくて素敵ですよね。

年を重ねるにつれ、だんだん思い通りにならなくなる体と真摯に向き合いながら、老いって何だろうと考えるようになった草笛さんが、80代でたどり着いたのが、「老いとは“おっくう”との闘いである」という結論でした。

老いていくと体が思うように動かなくなっていくと言います。それは自分がその年になってみないと分からないことです。個人差もあるので、他人と比較することもできません。今の自分の年齢と体の状態から考えて、どんな風に老いていくのか、想像してもおそらく想像通りにはいかないことでしょう。


おっくうな気持ちで毎朝が戦いです


「年を取ると心身が重たくなって、ちょっとしたことがおっくうになる。朝目が覚めて、すぐに『よし、今日もがんばりましょう』とは思えませんよ。つい『もうちょっと寝られるわ』って二度寝したくなる。そこで、おっくうな気持ちをエイヤッと振り払い、いかにやる気になるか。それが私の闘いですね」

草笛さんは毎朝が戦いだと言います。若い時には考えもしなかった寝起きでの戦いですよね。人と会う予定やお出かけの予定を、毎朝入れておかなければならないのかもしれませんよね。

「年齢の壁を感じることはありますか?」と問い掛けると、「壁があると思ったらつらいじゃない。壁なんて取り払わなきゃ」ときっぱり。

「私だって脚が言うことを聞かないとか、お酒を飲むとすぐに酔っ払っちゃうとか、『ああ、嫌だなあ』って癪(しゃく)にさわることはありますよ。でも、そこで落ち込んでしまったら損だから、80歳なら80歳、90歳なら90歳の自分を茶化してやるというか、どこか面白がっていますね。

年取った自分をおもしろがって生きようとする。

例えば『へえ、80歳になると夜眠れなくなったりするのね。ならいっそのこと、夜の一人時間を楽しんじゃおう』とかね。年を取ることを楽しむとまではいかなくても、面白がって生きればいい。実は私、大ざっぱだから幸せなんですよ」

九十歳。何がめでたい/佐藤愛子 (著)

直⽊賞をはじめ数々の賞を受賞し、今年11⽉5⽇に100歳を迎える作家・佐藤愛⼦のベストセラーエッセイ集『九⼗歳。何がめでたい』の、実写映画化で、草笛光⼦さんが主演されます。

先日私は物忘れをしたら笑って過ごすことを書きました。きっとそれと同じ感覚で良いんだと思います。年を取るとできないことが増えます。できないことでふさぎ込むのではなく、そんな自分を笑ってやればいいってことでしょう。それでいいのなら、私にはできそうです。


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