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刺激のある行動が、アルツハイマー病にかかるリスクを抑える。

とても魅力的なタイトルです。どんなことだろう?って気になりますよね。

アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドβ」という老廃物が溜まることによって発症すると言われています。若い人でも溜まるのに、高齢者がなりやすい理由が明らかになりました。

脳の中では、脳脊髄液という液体が血液から作られ、1日に4~5回入れ替わるペースで頭蓋骨の下をゆっくりと循環しています。2012年に米国のロチェスター大学で行われた研究によると、どうやらこの脳脊髄液が脳組織の内部に浸透し、細胞と細胞の隙間にたまった老廃物を洗い流す仕組みがあるらしいことがわかりました。

「脳の自浄作用」と呼ばれる仕組みです。これが、深い睡眠中に生じることや、体内時計と連動していることが報告されています。

また、脳が集中して何かを行っている時に、ガンマ波と呼ばれる脳波が発生して認知機能に良いことも分かってきています。

趣味や仕事などに集中することの多い若者が、アルツハイマー病にかかりにくいのはそのためだと言えます。裏を返せば、高齢者は仕事を引退し、何かに集中して行動することがなくなることで、溜まったアミロイドβを排出する自浄作用が働かなくなるから、認知症になりやすくなる、ということです。

研究が進み、「なぜ発症するのか?」という原因が解明されつつあります。それとともに薬も開発が進んでいます。薬に頼るよりも発症しないための予防策を知る方が得策だと思いませんか?

1秒間に40回の光や音刺激を行うことで、脳の電気活動がそれに「同調」を起こし、その結果、認知機能が改善したのではないかと考えられています。このような技術は、簡易に行えるため、人間への応用への期待が高まっています。しかし、2023年には、40回の光や音刺激を行ってもアルツハイマー病は改善しなかったという反証論文も出ており、脳科学の中で最もホットな話題となっています。

まとめると「脳に刺激があると認知症は発症しにくい」ということらしいです。若者は刺激が多く、高齢者には刺激のあるような行動が減る、もしくはほとんどないことは確かです。この先どんな研究が行われるか分かりませんが、もうここまで明らかになっているのでしたら、やるべきことは決まっています。

刺激のある行動をしていれば、アルツハイマー病にかかるリスクは抑えられます。


睡眠に加え、運動でも脳の中の水の流れが良くなる

実は、睡眠だけでなく運動によっても脳の中の水の流れが良くなるという話もあります。とにかく働くときは働いて、思いっきり寝る、メリハリ。脳の健康の秘訣ひけつはこれに尽きるのかもしれませんね。

若い時と年取った時では、行動力が違います。それによる刺激が違い、感動する力も変わります。すべてにおいての「力」というものが衰えます。

ですから「力」というのは、「筋力」だけ考えずに、「行動力」も含めて衰えないようにして、体が疲れたらパタッと寝るのが良いという話です。当たり前のことが書いてあるだけですが、実行するとなると難しいのはどうしてでしょうね?


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