見出し画像

解剖学だけじゃない。解剖生理学を学ぶ: 『 脳 ・ 脊髄 』

基本を知るということは
自分の身体の特徴を知ること
自分の強みを知ることができるということです。


そして、体の基本を知るのに
必要な知識は解剖生理学です。
解剖学だけでは足りません。

解剖とは形を知ることこと。
そして生理とは動き・働きを知ること

このnoteでは、脳・脊髄を学びます。


人は他の生き物と比べ、
大きな脳(特に前頭葉)を持っています。

この脳の発達により
高度な文明を築くことができました。

神経系は中枢神経と末梢神経
の二つに大きく分けられます。

中枢神経はさらに脳・脊髄に分かれます。
末梢神経は、中枢と体の末梢を
連絡する神経線維の集まりで、
脳神経、体性神経や自律神経からなっています。

ここでは、体を動かす
司令塔の役割を果たす
中枢神経の話をしていきます。

中枢神経

中枢神経は、
体の内側と外側の情報を集めて、
それに応じた指令を体の各部位に
下して全身に指令を出したり、調整したりします。

また脳では精神活動
思考、判断、記憶、創造、感情など
人間らしい活動も営んでいます。

脳の構造

脳は、大脳皮質、
大脳辺縁系、大脳基底核、
間脳、脳幹、中脳、橋、延髄、小脳
からなっています。

脳は神経細胞が
集まってできており、
体を動かす司令塔の役割を担っています。

■大脳半球

大脳は哺乳類が
もっとも発達している場所です。

大きさは男性で約1400~1500g、
女性で約1250~1350gとされています。

大脳半球の働きは情報を識別して、
それに応じた運動を指令するといった働きと、
より高度な働きに分けることができます。

また大脳はその役割から
4つに分類できます。
それは、前頭葉、側頭葉、頭頂葉。後頭葉です。

●前頭葉

前頭葉は頭の前の方、
額に位置します。

その役割は、
判断、思考、計画、
企画、創造、注意、
抑制、コミュニケーションなどの
人たる所以の高次脳機能に関わります。

また随意運動すなわち
意識して動かす運動に関わります。

●前頭前野

前頭葉のさらに
前の方は理性を司るとされています。

子供がだだをこねたり、
我慢できないのはここがまだ未熟だからです。

また交通事故で
この部分を損傷した人が、
急に怒りっぽくなったりするのは
理性が効かなくなったためです。

一説には殺人を起こす人は
前頭前野の血流が乏しいとの説もあります。

●頭頂葉

頭頂葉は
頭のてっぺんに位置します。

ここはすべての感覚が
集まる重要な場所です。

主に一次体性感覚野から
感覚情報を受け取り、
空間内での体の位置
運動に関する情報を統合認識します。

後頭葉から視覚情報を受け取り、
運動の認識、立体視、空間感覚に関わります。

後頭葉から言語に関する
視覚情報を受け取り、読み書き・計算などの
一連の行為に関わります。

そして、対側の身体各部の
体性感覚に関わります。

●側頭葉

側頭葉は
頭の横側に位置します。

主に視覚情報に
基づく物体認識や、高次の聴覚情報処理、
および記憶に関わります。

一次聴覚野で受け取った
聴覚情報を過去の記憶と照合し、
何であるかを解釈したり、言語を理解します。

アルツハイマー病などは
側頭葉の奥に存在する海馬の萎縮を
起こすことが知られています。

●後頭葉

後頭葉は頭の後ろに位置します。
主に、目の情報から形や色、
動きや奥行きなどの情報を抽出し、
各情報をより高次の視覚野に送ります。

また一次視覚野から
受け取った視覚情報を処理・統合し、
物体の認識や空間認知を行います。

感覚の話でもしましたが、
後頭葉に入った情報は2つの場所に送られます。

一つは動きや位置を把握するため
もう一つは色や形、そのものが何かを把握するためです。

●一次感覚野

全ての感覚は頭頂葉に
存在する一次感覚野に上がってきます。

つまり五感は頭頂葉の中の
一次感覚野に上がると言えます。

そして、皮膚からの感覚が
わかるようになっており、
それぞれ対応する場所が決まっています。

これを脳内ホムルンクスといいます。
人は手と口の領域がとても広く、
この部位が敏感で、細緻な感覚を有することがわかります。

■身体図式、身体イメージ

頭頂葉と側頭葉、
後頭葉が交わる部位は視覚・聴覚・
体性感覚(温痛覚、触覚、意識できる深部感覚)
などの情報が集まり統合・認識を行い、
物体の識別や空間認知を行うとされています。
この部位を頭頂連合野と呼びます。

ピラティスや各種運動において
筋肉や骨を意識するだけでなく
五感をフルに使って運動を行うことで
より正確な情報が頭頂連合野に伝わります。

ここでのポイントは、
正しい感覚を脳にあげることです。

間違った五感は間違った
情報を脳に与えることになり、
脳はその情報を元に体を調整するため
体の歪みにつながります。

つまり正しい五感で初めて
脳は正しい状態を知ることができる
のです。

身体イメージ(ボディーイメージ):
自分の経験から持つ、
自分に対するイメージで
身体を意識的に知覚したもの

視覚情報に影響されるとされています。

身体図式(ボディースキーマ):
体の感覚器が自然に知っている純粋な感覚。

体性感覚が担うとされています。
筆者の解釈として普段意識しない感覚と捉えています。
人生の中ではボディスキーマ
(等身大の感覚=本当の自分)が、
ボディイメージによってコテコテに
上書きされることが度々あります。

例えば、ダイエットで
実際の自分の体重に関わらず
「自分は太っている!」という
自分のボディイメージが自分の体重を決め、
間違った行動をしている人もいます。 

自分が思っている自分と本当の自分の一致

ボディーイメージとボディースキーマ
の一致を図るために必要なことは、
先ほどもお話した正しい五感を上げることです。

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚など
全てを使っていきます。

現代人は視覚つまり
目からの情報に偏りすぎているため、
その他の感覚を使うことに慣れていません。

また実は視覚情報も
間違っていることが多々あります。

どちらの眼球をよく使っているか
利き目がある時点で両目を適切に使えていない
ため脳に送る情報としては間違っている可能性が高くなります。

感覚を研ぎ澄ませて
正しい情報を脳に上げていきましょう。

目の使いすぎを辞め
他の感覚も使っていくことが大事です。

●対側支配

大脳は右と左に分けることができ、
右の脳は左側のからだを
左の脳は右側のからだをコントロールしています。
これを対側支配と言います。

●左脳と右脳の違い

左の脳と右の脳では
得意なことが異なるようです。

左は言葉や計算が得意で
右は芸術や感性が得意とされています。

●男脳と女脳

よく男脳と女脳ということが
話題にあがります。

もともと男性の脳は
空間把握能力が高く計算が得意とされています。

女性の脳は言葉が発達しており、
物探しが得意です。

私たちのはるか昔の先祖の
生活からそうなったとの仮説があります。

つまり男性は狩りに行くため
動物を見つけたり位置を特定する能力が発達

女性は家で子供の面倒を
見たりしながら、他の親とコミュニティを
作る能力が発達したとされています。

おもしろいですよね?
また女性は男性に比べ空気を読む力が強い。
女性は嘘を見抜く力が強いのは間違いを
発見する機能が男性よりも高いから。

男性は報酬系が活発に働いているため、
自尊心をくすぶる言葉に弱い。
男性の方がオタク気質、
アルコール依存症が多いなど脳の違いが報告されています。

私見ですが、職業に関しては、
数学者・建築士・弁護士が男性に多く。
通訳者、翻訳者は女性に多いです。

痛みに関しては女性の方がつよい。
収集癖は男性の方が強い。
冒険心は女性の方が強い。
発想力は女性の方が柔軟であると思います。

思い当たる節はありますか?

●空間把握能力

空間認識能力は、
視覚・聴覚など複数の感覚器の協力
で成立し、右脳によってコントロールされる。

先ほどもお話が少し出たように
この能力は男性の方が得意とされています。

地図を読めたり、
物を立体的に捉えることができます。

ピラティスでは
この空間把握能力が高い方が、
姿勢を正しく保つなど、
自分の体をうまく捉えることができていると感じています。

●運動とは?

運動はどうやって行うのでしょうか?
自分の意思で行う運動を随意運動と言います。

人は体の内外の変化などを
感覚器によってとらえ、随意運動を行います。

認知してから
運動を実行するまでのおおまかな流れは、
①様々な感覚が頭頂葉に集まります。
②その情報が前頭葉に送られ判断をします。
③運動野から手足に命令がいき運動が実行されます。

つまり基本的には感覚が
入ってから運動が起こると言えます。

ピラティスでも感じて動くことが
体をうまく使うポイントだと思います。

大脳辺縁系

大脳辺縁系は大脳の中にあります。
主な構成要素は、辺縁葉、梁下野、
帯状回、 海馬傍回、海馬、へんとう体、乳頭体、中隔核です。

これらはどのような働きをしているのでしょうか?
簡単に説明すると、大脳辺縁系は主に感情や記憶を司っています。

大脳基底核

大脳基底核も
大脳の中に位置します。

主な構成要素は、尾状核、被核、
淡蒼球、視床下核、黒質などです。

これらの役割は筋緊張などの運動調節、
認知機能、感情、動機づけや学習など様々な機能を担っています。

脳神経について
 末梢神経のうちの脳神経についてすこしだけお話ししようと思います。脳神経は12対あります。だいたい顔から上を支配しているのが脳神経です。外皮・感覚系で話した五感を支配している神経です。詳しくは、感覚・神経の章で書いています↓

coming soon

脳幹

脳幹は大脳半球の下に
位置し中脳、橋、延髄からなります。
寝る、食う、覚醒するなどの人の本質な部分を司ります。 

●脳の三層構造

人の発達は重力にいかに
対応していくかとがポイントになります。

赤ちゃんが腹ばいの状態から
四つ這い、立位、歩行とだんだん
適応する姿は、まさに爬虫類→四足動物→二足動物と被ります。

実は、脳は三層構造に
なっているという理論があります。

脳幹の部分は爬虫類脳、
大脳辺縁系は四足動物脳、
そして大脳が人の脳という感じです。

進化の過程で脳幹から
大脳辺縁系そして大脳と発達されたと言われています。

なので脳幹は生きるために
最低限必要な能力を担っているのです。

ここで最低限と書きましたが、
実は脳幹は生きていく上で様々な働きをしています。

ただ勝手に働いてくれているがために、
その重要性は多くの人は自覚できません。

脳神経は脳幹部が主に中枢であるため、
脳神経の働きによって脳幹が正しく働いているか推測できます。

例えば、眼球運動は
中脳が支配しているため、
眼球を左右上下斜めに動かしてみてから
立位姿勢をチェックするとより立ち方が安定することがあります。
眼球運動によって中脳が刺激されたと推測します。

小脳

小脳は大脳の下に存在します。
これも人にとってはなくてはならない
場所で主に運動のパターンを作り出したり、
協調的な動きを支配します。

小脳が損傷を受けた人は
体を上手くコントロールできない状態になります。

これを失調と呼びます。
動作時に手が震えるなどがこれに当たります。

脳室

脳には脳室と
呼ばれる場所があります。

何をしているかというと
脳と脊髄を満たす脳脊髄液という
液体をつくっています。

脳や脊髄はこの脳脊髄液の中を
浮かんでいるように存在しています。

脳脊髄液の主な役割は
外部環境の変化や衝撃などから
脳や脊髄を保護する。

脳の形状や保持に働く。
血液と同じように循環しています。
脳脊髄液が減ると頭痛やめまい、
歩きにくさ、認知症など様々な症状がでることがあります。

呼吸器系のところでも話しましたが、
第一呼吸とはこの脳脊髄液を循環させる呼吸です。

頭蓋骨と仙骨がしっかり動くことが
とても重要になります。

経験上ここの動きが
しっかりと出ている人は
とてもエネルギッシュに感じます。

脳内ホルモン

脳内にもホルモンが
たくさん分泌しています。

このホルモンで脳の機能
を高めたりします。

代表的なものをあげていきます。
ドーパミンは意欲や集中力を高めます
セロトニンは不安を和らげます
Βエンドルフィンは脳内麻薬と言われ高揚感をあげます。

女性の方がうつ病に
なりやすい言われているのは
セロトニンの分泌量が少なく
安心感を抱きにくいとされています。

ちなみにセロトニンを
活発にする方法は一定のリズムで
体を動かすことです。

ホルモンは自律神経や免疫系と
協調して動きます。
3者のバランスが必要です。

脊髄

中枢神経の
もう一つである脊髄の話です。

脊髄は背骨の中に位置し、
それぞれの高さで支配する
臓器や筋肉が決まっています。

腰部脊柱管狭窄症や
ヘルニアなどで足先がしびれたりするのは
脊髄からでる神経を圧迫したり、脊髄を圧迫するからです

●脊髄から出る自律神経

自律神経も脊髄からでており、
交感神経と副交感神経にわけられます。

神経の分類としては
脳神経と同じ末梢神経になります。

ピラティスにおいて
首の付け根の動きと仙骨の動きを
よくすることでリラックスできると思います。

これは主に首の付け根付近と
仙骨付近に副交感神経があるためです。

脊髄伝導路

脊髄の中は神経の束が
たくさん通っており、伝導路と言われます。

筋肉を動かすことや
触覚や圧覚、温冷覚なども
この伝導路を通って脳に伝わります。

事故などで脊髄を傷つけてしまうと
それ以降の感覚や運動が行えず麻痺していまう
のはこの神経の通り道が分断されてしまうからです。

背外側系と腹内側系

脳で動作を行おうと考えた時、
その情報は脊髄運動神経細胞から
筋まで(下行経路)到達します。

脳から脊髄へ至る
主な下行性経路は、
皮質脊髄路(外側皮質脊髄路と前庭皮質脊髄路)
赤核脊髄路
視蓋脊髄路
前庭脊髄路
網様体脊髄路

の5つがあります。

また脊髄内における
横断面を見ると背外側系(錐体路系)
腹内側系(錐体外路系)に分けられます。

背外側系は伝導路が
背側及び外側を通るもので、
腹内側系は腹側及び内側を通るものです。

背外側系には
外側皮質脊髄路と赤核脊髄路が含まれます。

腹内側系は網様体脊髄路や
前庭脊髄路、視蓋脊髄路、前皮質脊髄路が含まれます。

背外側系は四肢末梢の運動に大きく関わり、
腹内側系は運動の協調性や姿勢の調整に関わります。

・背外側系

「背外側系」のシステムは、
四肢の筋群が協調的に働いて、
リーチ動作をしたり、手指の巧緻動作に重要な役割を持ちます。

主に四肢の運動の調整や手足の巧緻運動といった、
人の上下肢の『運動に関与するシステム』ということができます。
主に二つあります。

① 外側皮質脊髄路:四肢の遠位筋に関与する
②赤核脊髄路:上肢手の選択運動の一部を調整

・腹内側系

「腹内側系」のシステムは、
姿勢の緊張の調整、体幹筋や肩甲帯などの
四肢の筋群の特に近位部を制御しています。
つまり主に姿勢を調節して安定性に関わるシステムです。

①前皮質脊髄路:体幹および上肢の近位筋を担当します。
②(橋・延髄)網様体脊髄路:姿勢の調整や歩行、頭・頸部・体幹・下肢の協
             調的な運動を担当します。眼球運動と頭頸部の
             協調的な運動も担当しています。
③前庭脊髄路:外側前庭脊髄路と内側前庭脊髄路の2つがあります。
       外側前庭脊髄路は全て興奮性で、下肢伸筋細胞
       (特に膝と足関節の伸展)にinputする。
       内側前庭脊髄路は上部頚髄から下部頚髄にいたり、
       頸部の伸筋に作用します。
⑤視蓋脊髄路:視覚刺激に対応して行う眼球や統計部の運動に関係し、
       姿勢・体位の維持を担当します。
⑥間質脊髄路:頭頚部のコントロール(速い眼球運動に伴う)
⑦青斑核脊髄路:四肢伸筋群の興奮性上昇させる→筋緊張増強

通常、随意運動を行う前に
必ずその運動を行うための姿勢や
筋緊張の調節が無意識的に行われます。

これは、あらゆる動作の中で観察され、
ポスチャルセットともいわれています。

このポスチャルセットを作っているのが、
腹内側系の皮質網様体脊髄システムです。

皮質網様体脊髄路を下行する運動指令は
皮質脊髄路を下行する運動指令より
早く脊髄に伝達され運動の開始に
先行する準備状況を作り出しています。

そして、この皮質網様体脊髄システムは
体幹や四肢近位部でよく活動されるといわれています。

つまり、人の動きの多くは
インナーユニットの活動が基盤となって行われており、
これには無意識で腹内側系が働いているおかげということです。

・腹内側系の弱める条件

中枢神経系が
フィード・フォワードシステムを
必要としない場合(外乱が少ない状態)は
腹内側系は弱ります。

例えば、
○外部の固定された堅固姿勢
○動きのない座った姿勢(椅子にもたれかかっている姿勢)
○身体内において、努力的過剰筋活動による固定部位がある場合
 アウターマッスルや末梢の筋を過剰に使っている状態
○二関節筋のみの筋力増強運動

慢性的に腹内側系が低下している人は、
持続的に中枢神経系がフィード・フォワードシステムを
必要としない状態で体に使わない感覚が入力されてしまった結果です。

腹内側系が弱ることで、
動作の準備が行われないまま活動されるため
体にとっては無駄な動きが多くなると考えます。

●反射

痛みや熱さなどを感じた
瞬間に体を逃がしていることがあります。

これは脳に刺激が達するよりも
早く背骨が判断してさける、反射と呼ばれるものです。

また反射には、乳児期に認めるものもあり、
概ね成長につれてより高次のものに統合されていきます。

●反応

反射は刺激を感じ取った後、
脳を経ないで、無意識におきる反応です。

生まれつき備わっている反応は、
刺激を感覚器官が感じ取って、
脊髄を通じてまた脳に伝え、
脳が運動神経(筋肉)に指令を出す
といった形をとります。

ちなみに、私たちが現場で
よく見られる立ち直り反応は、
動物が空間で異常な姿勢に置かれたときなど
に首や体を正常な姿勢にもって行こうとする反応です。

こけかかった時の
ステップ反応や
ストレッチポールから落ちかけた時の
保護伸展反応なども見られます。

姿勢反射

姿勢の保持や運動には、
その時に適している筋の緊張や、
体の各部位の位置関係が重要です。

姿勢反射は、それらを自動的に
調整してくれる反射のことを言います。

姿勢反射の中に含まれる
代表的な反射は、原始反射立ち直り反応平衡反応の3つです。

原始反射は、新生児から
成長発達につれて消失し、
徐々に立ち直り反応や、
平衡反応が出現して、姿勢反射が完成します。

そしてこの立ち直り反応、
平衡反応は、姿勢制御に大きな役割を担っています。

このような反応が、
可動域や筋力などの要素と加わって、
バランスが維持されています。

次に立ち直り反応と平衡反応を見ていきます。

・立ち直り反応

立ち直り反応とは、
頭‐体幹‐四肢の位置関係を適切に保ち、
自動的に正常な姿勢に修正する反応のことを言います。

この反応が欠如すると、
空間で頭部を垂直に保てず、
姿勢を保持することが難しくなります。

確認の方法によって、4つに分類されています。
頸の立ち直り反応
体に対する立ち直り反応
頭部に対する迷路性立ち直り反応
頭部に対する視覚性立ち直り反応

・平衡反応

バランスが崩れて、
転倒の危険性があると、
頭部、体幹、四肢をコントロールして、
平衡を保ったり、支持基底面を拡大しようとする反応です。

立ち直り反応と平衡反応の違いに関してですが
立ち直り反応は、
重心が支持基底面内で
移動している場合に起こる姿勢制御です。

平衡反応は、重心が支持基底面外に
はみ出そうとした場合に起こる姿勢制御と考えています。

確認の方法によって、4つに分類されています。 
傾斜反応
保護伸展反応
ポップ反射
ステップ反応

●脳と睡眠について

すこし話は変わって
睡眠の話をしていきます。

他の内臓と違い脳には休息が必要です。
心臓や肺は四六時中動いています。

人生の3分の1は寝ていると
言われているように、脳は休息が必要なようです。

ちなみにマグロやイルカは
泳いだまま寝るそうですし、
飛んだまま寝る鳥もいるらしいです。

おもしろいですね。
私たちは人生の時間の
3分の1は睡眠に費やしてしてます。

一日を健康に過ごすために、
規則正しく睡眠をとることが
大事なのが誰もが知っていると思います。

ただなぜ必要なのか
解明はできていないようです。

実験的に何日も睡眠を
しないでいると、注意力が低下し、
行動の誤りが多くなってきます。

ひどい時には
幻聴や幻覚が現れたりします。

やはり睡眠は
体と脳の休息のために
必要であると考えられます。

人の睡眠はレム睡眠
ノンレム睡眠に分けられます。

レム睡眠は、浅い眠りで
急速に眼が動いていること
  Rapid Eye Movementから頭文字を
とってレムとされています。

主に身体が休息をとり、
脳が活発に動いている状態です。

体の疲労回復をします。
目が覚めやすく、この時よく夢をみます。
金縛りにあいやすい。
レム睡眠は10分~20分くらいらしいです。

ノンレム睡眠は、
深い眠りで主に脳が休息状態しています。

身体を支える筋肉は弛緩しています。
この間にストレスを消去したり、
ホルモンの分泌をしているといわれています。

レム睡眠とノンレム睡眠は
約90分周期で交互に現れるらしいです。

脳についてと寝返りについて書いた書籍↓

本日のnoteは脳・脊髄でした。

0ホメオスタシス
1呼吸
2循環
3消化
4筋肉・骨
5皮膚
6感覚・神経
7脳・脊髄
8ホルモン(内分泌)
9自律神経
10小便・大便(泌尿器)
11生殖
12免疫

次回は、ホルモンについて
お話ししていきます。

今日はここまで

もう逃げない。ここで学ぶ!

「スキ」をポチッとして次の記事へ。
小さな行動を起こすことが大きな目的につながります。
【次の記事】

【以前までの記事】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?