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介護職をスタートする方へ♯4

介護職をスタートする方に向けてシリーズでご紹介

医療福祉業界に20年近く携わっており、現在は人事での採用活動や面接官、人材育成に関わっています。

先日、新しく介護職として働き始める方から「入職してまずは何から始めるのが良いのか」というご相談をいただきました。

はじめて働き始める時は誰もが緊張したり不安になるものですよね。

今回は「介護職をスタートする方へ♯4」と題して、介護職として入職してすべきことをご紹介したいと思います。

とはいえ…
すべてを一度にご紹介していくと文章量が多くなり過ぎてしまうので、シリーズ(続きもの)として、1記事3項目ずつに分けて投稿していきたいと思います。

私自身、キャリアのスタートは無資格の介護職でした。
自分自身の経験や、現在新人研修で伝達している内容なども踏まえてご紹介できたらと思います。

一記事、約3分~5分程度(3項目の本文は1500文字)で読み終わる内容を目安にご紹介していきます。

これから介護職・介護福祉士として活躍する方、介護職・介護福祉士の仕事にご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

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前回ご紹介した内容の振り返り

前回は…

➀言われたこと、教わったことを素直にやってみる
➁行ったことを振り返り、ポイントを整理する
➂うまくいかなくても焦らない(経験を積む必要があるという前提を持つ)

基本技術や業務を覚えるといったことも勿論大切ですが、まずは働くうえでの基本となるものから紹介しました。

他の専門職も同じですが、専門職と言えど働くことの基本として求められることの多くは、そこまで大きな差はありません。

その中でも「働きはじめた時に持つべき姿勢・心構え」に焦点をあててご紹介しました。

介護の仕事は”生活”という連続性のある途切れない仕事であり、身体・心・知識を使う専門職であり、決して楽で簡単という仕事ではありません。

だからこそ、入職してすぐの段階で「介護職として働くうえでの姿勢や心構え」が大切なんです。

「そんなことから?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当たり前のようなことでも本質的な理解があって実行しているかどうかは、仕事の質に大きく影響するものです。

その積み重ねが後に大きな力となっていきます。

まだご覧になっていない方で、ご興味のある方は下記からご参照ください。

今回は、♯4となります。

前回同様、基本的介護の知識や技術ではなく、まずは働くうえでの基本について介護業界ならではの視点でご紹介いたします。

詳細は目次をご覧ください。


➀理念・施設目標を理解する

働いている事業所やグループの理念や目標を理解することが重要です。

自分たちがどのような事業を行っているのか、事業を行う上で何を大切にして何を目指してるのかを理解することで、日々の業務やサービスを提供する中で意識するようになります。

理念や目標の理解があるからこそ、自分自身がどのような姿勢で何を学ばなければならないのかというイメージができるようになるんです。

介護の仕事は連続性があり、途切れなくケアやルーティンをこなすことがほとんどです。

そのため、忙しさの中で目の前のことに対処することで精一杯になってしまい”何を求められて、どのような仕事を期待されているのか”を見失ってしまいます。

そんな時に「あるべき姿」や「目指す先」となる、理念や目標は自分を初心に立ち返らせてくれるものです。

また、介護の仕事といっても全ての事業所が同じサービスを提供しているわけではありません。

介護保険上での施設・サービスごとの役割の違いや、グループで事業を行っている場合にはグループ内での役割の違いなどがあります。

これらのことを頭に入れておくことで、事業所やチームで行うことに対して紐づけて考え、日々の業務やケアを行えるようになるんです。

➁自分自身をケア・メンテナンスする方法を考えておく

介護の仕事は、身体・心(精神)・頭(思考)を使う仕事のため、自分自身をケアすることが非常に大切です。

利用者様・患者様の大切な命をお預かりし、人生をサポートさせていただくためには、自分自身が心身ともに健康であることが重要だからです。

自分自身の身体や心が弱っていたり不安定な状態であれば、サポートすることができなくなってしまいます。

”人を支える仕事をしている”ということは、支えられるだけの身体と心を常に準備しておかなければなりません。

とはいえ、人間誰しも常に万全な状態でいれるわけではありません。

スポーツを業としているトップアスリートでさえも、体調やメンタルに不調を来すことがあります。

不調に陥ったとしても、迅速に自身のケアを行い、少しでも万全な状態に近づけられるように具体的な自分自身をケアする方法を考えておくことや、心身ともに健康でいられるように、普段からの自分作り(メンテナンス)が大切なんです。

③自分の仕事に責任を持つ

介護は利用者様の大切な命をお預かりし、人生をサポートする仕事だからこそ自分の仕事に責任を持つ意識を持たなくてはなりません。

責任を持つことの一つとして、自分の行った仕事を忘れないということがあります。

例えば…

利用者様・患者様に何かアクシデントが生じた際に「覚えていなかった」という状態では、原因の追究や発生後の再発予防策の立案が困難になってしまいます。

そのことが原因で利用者様・患者様の生活の質(QOL)低下にもつながりかねません。

とはいえ、介護の仕事は連続性のあるものであり、勤務中は途切れなくケアや業務を行なわなければならないことがほとんどです。

また、サービスを提供する対象の患者様・利用者様も複数人おられることが大半のため「どうだったかな…」ということもあるんです。

ましてや、働き始めてすぐはすべてのことが新しく、焦りもあるため覚えるということが非常に難しい状態になります。

そのため、なんの対策も立てずに「責任を持つ」というのは非常に難しいことなんです。

だからこそ、前回の#1でご紹介した「メモを取る」ということが大切になります。

大事な命をお預かりする仕事だからこそ「自分の仕事に責任を持つ」という意識を持つこと、その具体的行動として「メモを取る」ことが大切になるんです。

この習慣を働き始めに身に付けておくと、以降の介護職としてのキャリア(他のキャリアでも有効)に大きなメリットとなります。

介護職・介護福祉士としてレベルアップが現状を変える(継続は力なり)

いかがでしたでしょうか。

今回は♯4として…

➀理念・施設目標を理解する
➁自分自身をケア・メンテナンスする方法を考えておく
➂自分の仕事に責任を持つ

以上の3つを簡単にご紹介いたしました。

介護は大変な仕事であるということが良く言われているように、確かに大変な仕事ではあります。

しかし、よくよく考えてみれば人様の大切な命、尊い人生をサポートする仕事が大変でないわけがないという見方もできます。

大変な仕事に対しても日々学びを深めて追究(追求)することにより、自分自身をレベルアップさせたり現状への最適解を導き出しながら、大変さを軽減させていくことは可能だと私は思います。

確かに一足飛びにはいきませんが、積み重ねることで大きな力となり、このプロセスの中で介護職としてのやりがいに必ず出会うことができます。

私は介護職・介護福祉士の仕事は誇りある仕事だと思っています。

介護の仕事をしている
介護職・介護福祉士としてキャリアアップを目指している
介護に悩んだり不安になっている

そんな方々の少しでも力になれたらと思い、今後も投稿いたします。

よければ、今後ともよろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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