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介護職をスタートする方へ♯10【シリーズ完結】

介護職をスタートする方に向けてシリーズでご紹介

医療福祉業界に20年近く携わっており、現在は介護職の人事・採用活動や面接官、人材育成、事業運営(6事業所)、マネジメントに関わっています。

先日、新しく介護職として働き始める方から「入職してまずは何から始めるのが良いのか」というご相談をいただきました。

はじめて働き始める時は誰もが緊張したり不安になるものですよね。

今回は「介護職をスタートする方へ♯10【シリーズ完結】」と題して、介護職として入職したあとにすべきことをご紹介したいと思います。

とはいえ…

すべてを一度にご紹介していくと文章量が多くなり過ぎてしまうので、シリーズ(続きもの)として、1記事3項目ずつに分けて投稿していきたいと思います。

私自身、キャリアのスタートは無資格の介護職でした。

自分自身の経験や、現在新人研修で伝達している内容なども踏まえてご紹介できたらと思います。

一記事、約3分~5分程度(3項目の本文は1500文字)で読み終わる内容を目安にご紹介していきます。

これから介護職・介護福祉士として活躍する方、介護職・介護福祉士の仕事にご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。

この記事を読んだあと、おもしろかった、役に立ったと思っていただけましたら、フォローボタン・スキを押していただければと思います。

前回ご紹介した内容(振り返り)

前回は…

➀自分が働くサービス形態を理解する
➁個人情報・プライバシーの保護について学ぶ
➂高齢者虐待について知ろう

基本技術や業務を覚えるといったことも勿論大切ですが、まずは働くうえでの基本となるものから紹介しました。

他の専門職も同じですが、専門職と言えど働くことの基本として求められることの多くは、そこまで大きな差はありません。

その中でも#9では、自らが働く事業所に求められるサービスの把握や、介護職として働くうえで求めれる信頼に繋がる重要な個人情報・プライバシーの保護、高齢者虐待についてご紹介しました。

利用者様の命をお預かりし、人生をサポートする介護職だからこそ「信頼」は必要不可欠です。

信頼は何から生まれるのか…普段の行動が信頼に大きく影響します。

だからこそ、自身の勤める事業所の役割や制度上期待されていることの把握や、利用者様の権利や尊厳を支える基本となるコンプライアンスの遵守が必要になります。

まずは知識として知ることからはじめ、実務を行う中で利用者様・家族様・チームと接する中で日々考えていくことが重要です。

働き始めた段階で、これらのことを意識できているかどうかは、専門職としての成長に大きく関わります。

はじめは難しくてわからないことも多いとは思いますが、わからなくても大事なこととして見ようとしたり考えたりして、経験と知識を積み重ねていくことが重要です。

その積み重ねが後に大きな力となっていきます。

まだご覧になっていない方で、ご興味のある方は下記からご参照ください。

今回は♯10【シリーズ完結】

今回は、♯10【シリーズ完結】となります。

前回同様、基本的介護の知識や技術ではなく、まずは働くうえでの基本について介護業界ならではの視点でご紹介いたします。

ご要望をいただきました介護職のリーダーに求められる知識や心構えについては、このシリーズの次に投稿していきたいと思います。

また、今回は10記事を無料記事として投稿しておりましたが、各記事の有料版を改めて投稿致します。

有料版では普段の業務で実践できるような具体例と具体的場面を追加しております。

もっと具体的に知りたいという方や、新入職員の教育等を担っている方はご購入をご検討いただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。


➀介護福祉士倫理綱領を読もう

介護職として働くうえで、介護福祉士の倫理綱領を確認、把握しておくことは大切なことです。

介護福祉士が国家資格とされたのは1987年、介護保険制度が開始されたのは2000年…

介護職には社会状況に合わせて変化と進化が求められており、高齢化が進む現状と変わりゆく時代の中で、多種多様なニーズに応える柔軟性や質の高いサービスの提供が求められています。

このような中で、専門職としての責任や役割を全うするためには、日々知識や技術を磨くと同時に、介護職に求められる行動やルール、職業倫理観をもって業務を行なっていくことが重要です。

介護職として働く自分を律するためにも、介護職としての自覚をもって責任ある行動をとっていくためにも、そして介護職として成長していくためにも、介護福祉士の倫理綱領を知ることは非常に大切なことなんです。

人の人生は10人いれば10通りの人生があります。また、人の思いや思考は日々変化するものであり、環境やタイミングによっても変化していくものです。

だからこそ、画一的な考え方やケアの実践ではなく専門職としての知識と技術、経験や感覚が必要となります。

このような状況で不変的な行動規範となる「介護福祉士の倫理綱領」は、専門職としての揺るぎない土台となってくれるものです。

介護の仕事をしていれば、多くの迷いや悩み、課題に直面しますが、これらは知識や技術だけがあれば解決できるというものではありません。

自分が働くうえで迷った際や、自分自身の行動が専門職として必要なことであるかなど疑問を持った時にも、自分のあるべき姿に立ち返らせてくれて自分を守ってくれるんです。

だからこそ、介護福祉士の倫理綱領を読み、把握することが大切なんです。

以下に日本介護福祉士会が紹介しているリンクを載せておきますので、ご存知ない方は以下をご確認ください。

日本介護福祉士会より引用

日本介護福祉士会HP

➁自分のキャリアをイメージする

介護職だけに限ったことではありませんが、介護職として働きはじめたらなるべく早い段階で自分のキャリアをイメージしておくことが大切です。

キャリアをイメージして日々の業務にあたっていた方とそうでない方は、働くやりがい、充実感、ストレス耐性など様々な点で違っていました。

自分のキャリアをイメージしていた方の方がいきいきと働かれていたのは言うまでもありません。

介護職としてのレベルアップ、スキルアップをしていくというキャリアの選択もあれば、介護職としての経験をもとに事業運営やマネジメントなどの役割を担うという選択もあります。

また、介護職としての経験を活かし、他の業界・分野で活躍するという選択もあります。

介護職は人の人生、生活に関わる仕事であり、人の人生や生活に関わる仕事だからこそ、人の思い(ニーズ)に触れることが必要不可欠であり、その経験や介護職で得た知識は様々な場面で活かすことがきるものです。

だからこそ、様々な可能性があるものであり、キャリアをイメージしないことはもったいないのではないかと思います。

日々の仕事に対するモチベーションや自分の成長、そして自分自身の大切な将来のためにも、自分のキャリアをイメージすることが大切なんです。

※別記事で介護の経験を掛け合わせた他の業界・分野で実際に活躍されている方の事例をご紹介します。

➂計画を立てる

介護の仕事は利用者様の人生や生活を支える仕事であり、連続性のあるものです。

覚えなければならない知識や技術、把握しなければならない情報などは日々更新されていくため、計画性をもっていなければ「ただ一生懸命に目の前のことをやる」という状態になってしまいます。

だからこそ、自分が将来どのような人になっていたいのか、専門職としてのスキルアップやキャリアアップを計画的に考えておくことが大切です。

また、介護に限らず、新しいスタートには新たなチャンスや機会が待っています。

この機会やチャンスを活かすためにも、自分を創り出す計画が必要なんです。

計画を練ることで、これらの機会を最大限に活かし、自己成長や自分の将来を有意義なものに変化させること【成熟】に繋がります。

とはいえ、計画を作る際には焦らないこと、高い目標やスピード感のある計画を立てない事もポイントです。

介護の仕事は多くの方の人生や価値観に触れるため、全てが原則やルール通りにいくものではありません。

そのため、どうしても経験を積みながら感覚として培っていかなければ自分のものにできない技術や知識もあるんです。

焦らず、一つ一つを丁寧に積み重ねていく計画が大切であり、その積み重ねが力となって「介護」という仕事を楽しむ(愉しむ)ことができるようにります。

話は少し変わりますが、計画性をもって専門職としての知識・技術・経験を積み、後に他の業界での活躍や専門性を掛け合わせて新たな分野にチャレンジする方も、介護職には多くいるんです。

人生に寄り添う介護職だからこそ、たくさんの可能性とチャンスがあり、そのことを考えても計画を立てることは重要です。

このことについては、また改めて別記事でご紹介させていただきたいと思います。

計画の立て方やポイントについては、以下の記事に詳細が書いてありますので、気になる方はこちらをご覧いただければと思います。

介護職・介護福祉士としてレベルアップが現状を変える(継続は力なり)

いかがでしたでしょうか。

今回は♯10【シリーズ完結】として…

➀介護福祉士倫理綱領を読もう
➁自分のキャリアをイメージする
➂計画を立てる

以上の3つを簡単にご紹介いたしました。

介護は大変な仕事であるということが良く言われているように、確かに大変な仕事ではあります。

しかし、よくよく考えてみれば人様の大切な命、尊い人生をサポートする仕事が大変でないわけがないという見方もできます。

大変な仕事に対しても日々学びを深めて追究(追求)することにより、自分自身をレベルアップさせたり現状への最適解を導き出しながら、大変さを軽減させていくことは可能だと私は思います。

確かに一足飛びにはいきませんが、積み重ねることで大きな力となり、このプロセスの中で介護職としてのやりがいに必ず出会うことができます。

私は介護職・介護福祉士の仕事は誇りある仕事だと思っています。

介護の仕事をしている
介護職・介護福祉士としてキャリアアップを目指している
介護に悩んだり不安になっている

そんな方々の少しでも力になれたらと思い、今回のシリーズでは介護職をスタートされる方を想定してご紹介してきました。

入職して、技術や知識、各事業所での仕事内容など、具体的なものは勤めている事業所で習うと思います。

このシリーズでご紹介したのは、そのような具体的なものではなく、介護職として働くうえでの基本的な考え方や姿勢、実務と掛け合わせることでより実践力がつく内容としてご紹介しました。

ノウハウはもちろん重要ですが、もう一つ掘り下げた深層(根っこ)を知っているかどうかは、不変的な土台となり大いに役立つものです。

シリーズをすべてご覧いただいた皆様、いつもスキやコメントを送って下さる方々、いつも本当にありがとうございます。

冒頭にも触れさせていただきましたが…

・今回のシリーズの有料版投稿
・介護職のリーダーに求められる知識や心構えについてのシリーズ投稿(まずは無料版)

をしていきたいと思います。

よければ、今後ともよろしくお願いします。

また、ありがたいことに最近では多くのご質問やご相談をいただくようになりました。

今回、記事をご覧いただいた方の中で、質問等がありましたらコメント欄もしくはX(旧Twitter)にてポストいただければと思います。

いただいた内容に全力でお答えいたします。
自分の能力でお答えできない場合はsabukurochaで調べた後にお応えします。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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