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購買から見る景気指数。

■ベトナムのPMI(購買担当者景気指数)。
・最近のニュース(2024年3月4日付)、「2024年ベトナム1月及び2月のPMI(購買担当者景気指数)2ヶ月間連続50上回り新規受注、生産量、雇用増加」。
・本報道は米国のS&Pグローバル社発表データより、「国際市場の需要が改善していることが背景にあり、海外からの受注数も増えた事で生産量が2ヶ月連続で増えた」。

■PMI50が景気の分かれ目。
・また、「雇用が4ヶ月振りに増加し、増加率はこの1年で最も大きかった」。
・一方で「生産向け原材料の購買活動は4ヶ月連続で減少、原料在庫も減少して減少幅は2021年6月以降で最も大きく完成品在庫も減った」。
・ちなみに『PMI』とはPurchasing Managers' Index(購買担当者景気指数)を意味し、「企業の購買担当者に新規受注や生産、雇用の状況などを聞き取り、景況感についてアンケート調査した結果を指数化。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に50を下回る状態が継続すると景気減速」を示した指標となる。

■世界と日本のPMI。
・上述はベトナムのPMIだが、ちなみに世界のPMIはどうだろうか。2023年12月の『世界製造業PMI』は48となり15ヶ月連続で50を下回る。これは「世界経済の成長の勢いが2022年に比べやや鈍化したことを示す」。また、『日本製造業PMI』は2024年3月1日時点で47.2となり景気の減速が窺える。
・2024年ベトナム経済が急速に上向く事はないだろうが、上述の数値から見ても徐々に景気を取り戻しつつある事は確かだ。2025年の飛躍に向けて2024年の助走期間は着実に緩やかに右肩上がりを保ち前進して欲しい。

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