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桜の花びらが頬をくすぐる。

■来年テト用の列車チケット販売開始。
・最近のベトナムNEWS(2023年10月23日付)、「24年テト列車券、サイトや電子財布等経由で昨年比割高も販売開始5時間で3万5400席販売済み」。
・ホーチミン市から中部各省行のチケットは昨年より割高にも拘らず既に満席状態となる。
・列車券はチケット販売所、オンライン(dsvn.vnvetau.com.vngiare.vetau.vn)、電子ウォレット(MoMo、Vimo、ViettelPay)等で販売され消費者にとって簡単、迅速、完結に購入出来非常に利便性が高い。
・来年テト休み初日は2月8日だが、多くはテト休み前に休暇を申請し都心から田舎へ早めに帰るので帰省ラッシュは2月2日〜8日と予想される。

■手土産を詰込み故郷へ。
・移動手段は飛行機やバス、車が良く利用されるが、バイクで7、8時間かけて帰省するベトナム人も多い。特にテトのチケット代は普段より高くても、離れて暮らす家族との時間は何よりも大切で重要なのだ。
・手土産をバイクや車に詰込み、お年玉を用意したりテト期間にかかる費用の合計は10、20万円と言う仲間もいる。
・ではベトナム人の様にここに暮らす日本人もテトの時は日本に一時帰国するのか、と言うと多くの日本人は日本で過ごさずベトナムでゆっくりしたり、隣国へ旅行する人々の方が大半を占めるだろう。
・何故テトは日本へ一時帰国しないのか、その理由は以下の通りだ。

■ある駐在員からのエピソード。
・日本本社からベトナムへの出向者は「テトだから日本に戻りゆっくりしよう」なんて悠長な事を言ってられない。ベトナムはテトでも日本は通常通り稼働しているため日本本社に顔すら出さないと上司等から「あいつは一時帰国しているのに挨拶もないのか」と言われるか思われる可能性が大なのだ。
・それを察して日本本社に手土産を持参して挨拶をするも、通常稼働の中「じゃ私はこれで失礼します」と切り上げにくい状況で、そうなると雲行きが怪しくなっていく。上司は空気を読んでいるのかいないのか、「おっ折角日本にいるんだから、(ベトナムに子会社を進出させている)いつもお世話になっている日本本社のキーマンに挨拶しに行こう」、と完全に仕事モードに突入せざるを得なくなり、有難い事なのだが「下手をすれば会食もおまけ?」で付いてくる。
・「ベトナムでお世話になる子会社の日本本社へ挨拶回り、何のための一時帰国だったか分からない、もうテトは絶対に日本に戻らない」、とある駐在員は私にそう漏らした。ただでさえベトナムは日本より休みが少ないのに、またテト休みに一時帰国すれば、両親、家族と迎える時間は貴重だし、お墓参り、免許証の更新、あの定食屋へ、あそこのラーメン屋へ、本屋へ、あの人に会いたい等、普段ベトナムで出来ない事をして、また日本を味わい堪能し楽しみたい、と思うのが自然な考え方だろう。
・そんな駐在員の気持ちやベトナムで暮らし働く人の思考、日本で暮らして働いている人から分からなくて当然なのだ。
・私は一時帰国した際、もう十何年見ていない桜、桜の季節に桜のトンネルを歩き、桜吹雪に吹かれたい。
・日本の澄んだ景色を見上げ、桜の花びらが頬に舞い風で踊り少しくすぐったい、毎年桜の季節にそんなことを考えている。

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