見出し画像

読書感想文(2022年10月分)

2022年10月は大学が始まり、大学から指定された課題図書を読む時間が多く増えました。その課題図書がグラフィックデザインを学ぶための本というより、アート・デザインがどのように哲学や社会問題と関わっていくべきかなど道徳的なことに関する内容が多かったので、母語である日本語で哲学に関する基礎的な知識をつけた方が英文図書が読みやすくなる、と思って課題図書選びをしました。

-

●直感と論理をつなぐ思考法

(著)佐宗 邦威
九月に読んだ「13歳からのアート思考」の本の後書きをこの本の著者が書かれていて、気になったので合わせて読んでみた。元々ロジック思考でビジネスをしていた著者がヴィジョナリーにものを考えていく上でどのような思考の変化があったかについてとてもロジカルに書いてあります(笑)自分の中でビジョナリーな思考法はブラックボックス的なところがあったので、ビジョン思考をここまでロジカルに説明出来るっていうところが興味深かった。

●哲学的な何か、あと科学とか

(著)飲茶
課題をやっている中でだったか、人との会話の中でだったか、改めて哲学について知りたいと思ったからとりあえず一度読んだことのあるこの本から読み直そう、となったのだと思う。現代における量子力学の限界と、真理として説明がつかない分野の解釈を専門用語0でわかりやすく教えてくれる本。どらえもんのどこでもドアを通ったあとの自分は本当に自分なのか、という章が大好きで、定期的に読み返したくなる本です。

●14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト 

(著)飲茶
上の本と合わせて、哲学史の思想について専門用語抜きで簡単に知りたかったので読みました。哲学の入門書といえば池田晶子さんの「14歳からの哲学」が一番有名で本当はそっちから読みたかったのだけど、電子書籍がなかったので飲茶さんの本にしました。合理主義・実存主義・構造主義がどういうものなのかと、その時代ごとの有名な哲学者の功績が専門用語0でわかる本。哲学とは前の時代の常識を疑って考える学問と知れてよかった。少しずつ学びを深めたい。

●オブジェクト指向UIデザイン 使いやすいソフトウェアの原理

(著)上野 学
仕事でUI領域を担当しているので改めて勉強しました。去年三浦さんにおすすめしてもらって読もうとずっと思ってたUIの聖書みたいな本(だという認識です)。個人的に面白かったのは、上の哲学の本と同時進行で読んだことで二冊の本から「人間について」考えるという共通項を見出せたこと!最近は自分の疑問の赴くままにいろんな学問の本を漁る日々なのですが、自分だけの共通した芯が生まれていくということを肌で体験できる貴重な機会でした!


この記事が参加している募集

推薦図書

読書感想文

記事を読んでいただきありがとうございます。個人的な情報を含まない記事は全て無料で公開しているので、気に入って頂けたらサポートしてくれると大変励みになります:)