なでと君むなしき空に消えにけん 3-3 美夜子
私は中学二年生になっていた。
度重なる演技で、私の心はぼろぼろだった。さらに、自ら抱いた疑念のせいで、何の罪もないヘレナさんの優しさをうまく受け入れることができず、私の心から、再び平穏が失われつつあった。
私は周りから変わってしまったねと、思われるようになった。
お母さんのことがあるから、みんな口にこそ出さないものの、彼らから向けられる視線は、明らかに変わってしまった私への戸惑いを感じさせるものだった。
それもそのはず、拠り所を失いつつあった私は、それでも演技をやめることをし