霧島はるか

いえーい /アイコンは清世さんの企画に参加した際に書いていただいたものです。

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  • なでと君むなしき空に消えにけん

    小さな教会のある閉ざされた山間の町、渡呉。 そこに住む女子高生の杏子は、父親を亡くしながらも強く生きていた。 そんな中、渡呉の町に『知死期の導』を名乗る一人の男と小さな神様がやってきて…。 ササメサマの禍イ話、トザシブンシン、生巫女流し。 悲しい伝説の残る田舎町で、それぞれの喪失を背負った人々の想いが交差する時、新たな悲しみが生まれる。 不定期更新。 よかったら読んでね

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骸は濡れて

ガラス玉みたいな君の瞳を えぐりだして飲みこんだ 冷たくなってく首筋を 冷たい両手で絞め続けた 終わらない 終わらない 吐き気がするくらいにうるさかった 蝉の声にみたされた帰り道 もう一度あの日からやり直せるかな 深夜2時の憂鬱を 目をつむってやり過ごそう 変わらない教室の 黒板に残る君の文字 柔らかな思い出を 柔らかな舌でころがした なくならない なくならない 息苦しいくらいにうるさかった 蝉の声にみたされた帰り道 神様だって投げ出した 暁闇をみたす憂鬱に カラダを預

    • あ、初日じゃないや土曜だわw

      • そういえばオーメン初日に観に行ってきました 岐阜観光中に映画って、、、 あなたのためにやるのよ〜、のシーン、そういえば1にも似たようなシーンあったよね

        • ミューチケットもめっちゃ便利 途中岐阜で一泊観光したけど、岐阜から新安城まで快適っすわ 金山での乗り換えの待ち時間だけだるいけど、、、

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        骸は濡れて

        • あ、初日じゃないや土曜だわw

        • そういえばオーメン初日に観に行ってきました 岐阜観光中に映画って、、、 あなたのためにやるのよ〜、のシーン、そういえば1にも似たようなシーンあったよね

        • ミューチケットもめっちゃ便利 途中岐阜で一泊観光したけど、岐阜から新安城まで快適っすわ 金山での乗り換えの待ち時間だけだるいけど、、、

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        記事

          ひっっっさしぶりに地元寄ったけど名鉄がイケメンになってる、、、 赤いイメージしかなかったけど前からこんなだったっけ

          ひっっっさしぶりに地元寄ったけど名鉄がイケメンになってる、、、 赤いイメージしかなかったけど前からこんなだったっけ

          もう一本、久しぶりに超絶おセンチなやつ投稿しました いや情緒、、、

          もう一本、久しぶりに超絶おセンチなやつ投稿しました いや情緒、、、

          桜流し

          「あなたへの好きをとっておくことなんて、できないから」 涙香(るいか)はそういって、寂しそうに笑った。 鼻をつく春の風は、甘ったるくて切なくて。 桜流しで湿ったアスファルト。遠くから聞こえる、電車の音。 逃げ出したいと切に願っていたこの町が、今日はなんだか少しだけ、愛おしく感じた。 「私が好きなもの先に食べるタイプだって、糸雨(しう)は知ってるでしょ?」 地面を弄ぶ、涙香の白茶けたコンバース。 つられて視線を自分の足下に向ければ、潰れた蛙。紫色の内臓が、あたり一面にはじ

          今慌てて書いたけどぎりぎり1日に間に合わんかったー 友達と遊んでる最中に4/1って気づいたんだ!ちくしょう でもまあ、勿体無いのでそのまま投稿 てか皆さん知ってました? エイプリルフールで嘘つけるのって、午前中までなんですって! 今日友達から聞いて初めて知りました

          今慌てて書いたけどぎりぎり1日に間に合わんかったー 友達と遊んでる最中に4/1って気づいたんだ!ちくしょう でもまあ、勿体無いのでそのまま投稿 てか皆さん知ってました? エイプリルフールで嘘つけるのって、午前中までなんですって! 今日友達から聞いて初めて知りました

          超自然フリーター ※実話です

          伊藤潤二大先生の『超自然転校生』という短編をご存知だろうか。 ある日なんの変哲もない町に、散歩を趣味とする束野と名乗る転校生がやってくる。 超自然を愛する超自然同好会の面々は、同じ匂いを放つ束野を歓迎するが、実はそいつがとんでもないやつだった! 目玉のついた植物、不思議な力を宿す滝、挙げ句の果てに太古の生物が生息する湖。 彼が行くところにはありとあらゆる超自然現象が起こり、町はたちまカオスと化し、、、。 そんな不気味で突拍子のない話、漫画の中だけの話だろうと、みんな思うかも

          超自然フリーター ※実話です

          イッタイキミハナニガシタイノ? ………。 ああ? ぶち殺しあそばしますわよ!!

          イッタイキミハナニガシタイノ? ………。 ああ? ぶち殺しあそばしますわよ!!

          イカれそう、、、あ!もうイカれてたか!安心安心

          イカれそう、、、あ!もうイカれてたか!安心安心

          なでと君むなしき空に消えにけん 3-3 美夜子

          私は中学二年生になっていた。 度重なる演技で、私の心はぼろぼろだった。さらに、自ら抱いた疑念のせいで、何の罪もないヘレナさんの優しさをうまく受け入れることができず、私の心から、再び平穏が失われつつあった。 私は周りから変わってしまったねと、思われるようになった。 お母さんのことがあるから、みんな口にこそ出さないものの、彼らから向けられる視線は、明らかに変わってしまった私への戸惑いを感じさせるものだった。 それもそのはず、拠り所を失いつつあった私は、それでも演技をやめることをし

          なでと君むなしき空に消えにけん 3-3 美夜子

          なでと君むなしき空に消えにけん 3-2 美夜子

          お母さんが死んだのは、私が十歳の頃だった。 自殺だった。 この町では、特別珍しいものではなかった。 渡呉(わたらご)の土着の病みたいなもんだ、なんていう人も少なくなかった。 颯のお父さんも、杏子ちゃんのお父さんも、蒔田の娘さんも、みんな、自殺だった。 そこをふまえれば、『ササメサマの禍イ話(まがいばなし)』も、渡呉祭の生巫女流し(イキミコナガシ)も、渡呉の町が生んだ、らしすぎる文化といえるだろう。 だから、こんな閉ざされた町が神父様たちを容易に受け入れたのも、『知死期の導』を

          なでと君むなしき空に消えにけん 3-2 美夜子

          ちょっと前から投稿してる連載小説、完全にタイトルミスったな… まあ、いいか

          ちょっと前から投稿してる連載小説、完全にタイトルミスったな… まあ、いいか

          なでと君むなしき空に消えにけん 3-1 美夜子

          3 人生は突然、何の前触れもなく、簡単に壊れてしまう。 お母さんも、お父さんの笑顔も、あの日、私の前から一瞬にして消えてしまった。まるでジェンガみたいに、簡単に崩れてしまった。 あの時の私は、お母さんにもう二度と会うことはできないのだという事実を、ちゃんと理解できていなかったように思う。 それよりも、打ちひしがれた表情でひたすらお母さんの写真を見つめ続けていたお父さんが、もう一生こんな顔のままなのだろうかと、ひどく不安で、怖かった。 すっかり暗くなってしまったあぜ道を、お

          なでと君むなしき空に消えにけん 3-1 美夜子

          なでと君むなしき空に消えにけん 2-2 杏子

          あと少し。あと少し。あと少し。 額にじっとりと汗が滲むのを感じながら、杏子は心の中で呟き続ける。 放課後の学校。テスト期間中の校内は、ひっそりと静まり返っていた。そんな校舎の影にすっぽりと覆われた教員用の駐車場。まばらにとまった車の脇を、そろりそろりと、杏子が進む。 息を止めているのももう限界だった。 とにかくこれを片付けてしまわなければ。 神経をとがらせ、一歩、また一歩と踏み締めるようにして歩みを進めていた、その時だった。 「あんた何やってんの?」 「ぅわあゆいなあっ…ぎゃ

          なでと君むなしき空に消えにけん 2-2 杏子