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公認心理師が教える!幼児健診の歩き方👣 1歳半健診編

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1歳半健診編の今シリーズは、 実際に幼児健診で使用されている問診票を取り上げて健診のなかでの発達がどうみられているかを解説。 発達年齢の目安になる子どもの行動も具体的に教えます。… もっと読む
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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/番外編#当日の注意点

こんにちは!
幼児健診の歩き方ナビゲーターの
のびしろ丸です。
今回は番外編として、健診の「当日の注意点」についてお送りします。

やはり「歩き方」と謳っているだけに
基本的な服装および持ち物などについても触れていなければ…という思いはあったものの、記事にするほどの内容かな…と二の足を踏んでおりました。

しかし。

来所されるママ(パパ)方が、ちょっとした行き違いとか、やりにくさを感じているのか

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編/#9人への関心

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編/#9人への関心

こんにちは!
幼児健診の歩き方ナビゲーターの
のびしろ丸です。
今回は、対人コミュニケーション力に深くかかわる「人への関心」について、健診でよく相談を受ける人見知りに絡めて話していきます。

健診で問われるのは

私が所属する政令市の健診の問診票では

Q.周囲の人や子どもたちに関心を持ちますか

という質問項目があります。
(回答は、はい、いいえから選択)

1歳半健診においては、対人面の発達を

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#8「遊び」

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#8「遊び」

こんにちは!
幼児健診の歩き方ナビゲーターの
のびしろ丸です。
1歳半健診編8回目の今日のテーマは、私たち発達心理相談員が発達状況をみるうえで
最も重視する「遊び」についてご案内します。

子どもの遊びは、たくさんのことを私たちに教えてくれます。
「遊び」をみれば、子どもがわかる。
と言っても過言ではありません。
今回は少し範囲を広げて、乳児期から2歳頃までの遊びについても触れていきたいと思います

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#7「真似」

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#7「真似」

こんにちは!
幼児健診の歩き方ナビゲーターの
のびしろ丸です。

今回7回目のテーマは、「真似(まね)」。
子どもが様々なことを覚え身につけるのは、
身近な人の態度や動作を取り込む真似から始まると言われます。

1歳半健診では必ず問われる
「真似」=「模倣」。
その見方と留意点について、話をしていきましょう。

意図的か機械的か

私が所属する自治体の健診の問診票では

Q.大人の真似をしますか

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方 /1歳半健診編#1「呼名」

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方 /1歳半健診編#1「呼名」

はじめに

私の、親としての幼児健診デビューは、ほろ苦いものでした。
と、いうのも長女は当時、極度の人見知り。
新米ママだった私は、いかに泣かさずに終えられるか、そのことで頭がいっぱいでした。
しかし、最初は我慢していたものの、やがて時間切れが。
ついに、泣き始めた長女。
なぜこんなに泣くのか。
いつもこうなのか。
畳み掛けるように質問する保健師さん。
答えようとする私の声をかき消さんばかりに泣き

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編 #2「視線」

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編 #2「視線」

こんにちは。
前回、呼名についてお伝えしました。

(まだ読んでいない方は、こちらもどうぞ↓)

視線

1歳半健診では、
呼名と同じくらい重視されるのが、
今日お伝えする「視線」です。

「呼名・視線」、または「呼視(こし)」と、
並んで表記されることもあるように、
問診の場面で、同時に確認される大事なポイントです。

なぜ重要なの?

乳児が徐々に目が見えるようになったときに、
視線を介して外

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#3「指差し」

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#3「指差し」

こんにちは!
お待たせしました!
幼児健診の歩き方 1歳半健診編の第3弾です。

前々回が「呼名」、前回が「視線」と続いて、今回のテーマは「指差し」。
これら3つが1歳半健診の発達の目安の肝になる、3大ポイントと言えるでしょう。
とくに、今回お伝えする「指差し」は、言葉の発達を予測するものとして、健診の場では重要なポイントとみなされています。

(前々回の記事はこちら↓)

(前回の記事はこちら↓

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える /幼児健診の歩き方/1歳半健診編  #4「言葉」

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える /幼児健診の歩き方/1歳半健診編 #4「言葉」

「幼児健診の歩き方」へようこそ!
ナビゲーターののびしろ丸です。
1歳半健診編の4回目、いよいよ後編です。
今回のテーマは、「言葉」です。

はじめに

言葉についての相談は、1歳半健診でも多くみられ、親御さんの関心が高い領域です。

ママ、パパ、じーじ、ねんね、
アンパン(マン)、ワンワン、バイバイ、
あっち、きた、ニャーニャー、カンカン、
はい、どうぞ、しまじろう、くさい、
おちゃ、もうちょっ

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#5手の運動

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#5手の運動

こんにちは。
幼児健診の歩き方、ナビゲーターののびしろ丸です。
第5弾の今回のテーマは、「手の運動」。
手の運動からみた、運動機能面と発達心理面の結びつきについて、話をしていきたいと思います。

手は突き出た(大)脳

と、言ったのは、
ドイツの哲学者カントですが、
その言葉が象徴するように、手の動きとこころのはたらきは、密接な関わりがあります。

1歳半健診では、
乳児期に歩行などの粗大運動が完

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【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#6「言葉の理解」

【新米パパママにおすすめ】公認心理師が教える/幼児健診の歩き方/1歳半健診編#6「言葉の理解」

こんにちは!
幼児健診の歩き方ナビゲーターの
のびしろ丸です。

今回、第6弾のテーマは、「言葉の理解」。
今シリーズの第4弾「言葉」では
1歳児の言葉とその表出、
「言える言葉」についてお伝えしました。

前々回の記事はこちら↓

今回は、子どもが言われていること(指示)を、どのくらいキャッチしているかの理解度、
「わかる言葉」について話をしていきたいと思います。

ことばの氷山

子どもの言葉

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