マガジンのカバー画像

kokoron‥心音。詩。写真詩。

21
誰に届くわけでもなく、誰に響くわけでもなく‥。それでも詠っていたい夜がある 月明かりの下‥ただとめどなく。
運営しているクリエイター

2022年8月の記事一覧

【詩】Simple‥微かな愛

【詩】Simple‥微かな愛

出逢った時はもう‥

キミは
他の人の隣にいたね

眩しいくらいに
笑うから

あまりに無邪気に
微笑むから

ボクは‥
届くはずのない
恋をした

なにも望んでなんて
いないから
ボクの悲しい嘘‥

なにも
答えられないから

キミの
苦しい胸の内‥

気づいた時には
もう‥

キミはボクの心に
住んでいたね

運命に抗うように
離れてみても

どうしようもなく
またすぐに
逢いたくなるんだ‥

もっとみる
【詩】 Loss‥喪失‪‥。

【詩】 Loss‥喪失‪‥。

人は何故
失ってからでないと

その大切さに
気づけないのだろう

わたしは何故‥

あなたを失って
こんなにも
胸が痛いのだろう‥。
#10  Loss‥喪失
るん詩の世界

大切な誰かを失う
それは身も心も砕けるほどの
痛み‥。

その人を知らなければ
こんなにも
苦しむことなかったのに

心切り裂かれるような
こんな喪失感‥
知ることもなかったのに

でも‥

ふたり出会わなければ
幸せな時

もっとみる
【詩】あの夏の恋‥。

【詩】あの夏の恋‥。

静かな夜に
波打つように

小さく大きく
さわさわ揺られ

それはきっとそう
あなたの光

眠らぬ街に
煌めくように

わたしの胸へ
ゆらゆらと

震えながら掴んだ
その手は
あたたかく繊細で

惹かれていくのが
怖かった

知っていくのが
怖かった

あの日選んだサヨナラを
悔やんでなど
いないけれど

それでも思う

あれは紛れもなく

夏の始まりの
短く密な恋でした
#9  あの夏の恋
るん

もっとみる